私は、麻生太郎という人間を支持しません。「外交の麻生」など、とんでもない。恥ずかしいから外遊には出ないでほしいと思っているくらいです。
でも、いまみたいに「麻生おろし」とかやっている人間は、もっとひどい。
総裁選の時点で「この人(麻生)、トップにしたら、やばいんじゃないか」という場面が多々、ありました。たとえば名古屋での演説で、岡崎市での洪水被害に触れて、「岡崎だったからよかったけど、ここ(名古屋)で(洪水が)起こったら大変よ」とか。危機意識をきちんともっている人間であれば、あの時点で「総理大臣にしたらまずい」と思うはずです。
案の定、首相になってからも舌禍のオンパレード。
それでも側近は厳しい苦言を呈することなく、支持率が下がって、地方選で負けたころになって騒ぎ出す。情勢が不利と見るや、ケツをまくるような大人、好きですか?
こんなにも腹が立つのは、自民党の先生に立派な野党政治家になってもらいたいから。けれど、いまの彼らをみたら、とてもきちんとした監視役を果たせるとは思えない。それだと困るんです。
前にも書きましたが、自民党政権を見ていると、崩壊直前の東ドイツを連想します。当時の私は「権力って、こんなに脆いんだ」と思ったものでした。
いや、東ドイツ政権の方がいまの自民党よりましか。