2013年8月9日東電会見より

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おしどりマコ

地下水観測孔の地下水位についてのトレンドグラフなのですが、冒頭で尾野さんが「8月3日から地下水観測孔No.1エリアがやや頭打ちだ」と仰っておられましたが、これはどのような評価をされてますか。

3日から漏洩がある、もしくは南北方向に地下水が逃げたという評価ですか。


DSC06136.JPG東京電力尾野氏

先ずこのグラフ、淡々と見ていきますと、先ず赤い実線を濃い実線ですね、を見ていただきますと、右肩上がりで上がっていた物が、3日あたりで頭打ってやや下がり、まあその後、また持ち直している、こういう動き方に入っているという事です。

で、これらの様子を見ていきますと、下の降雨との関係で見ていくとどうなのか、と云う事ですが、「何らか関係がありそうだ」ということと、ガラスを打っていないNo.1以外の例えばNo.3と比較で見てみると、このあたりの動きというのは、 No.3の動きとほぼ並行に見えているという事があります。

こうしたことから見ていくと、この動き自身というのが、No.1だけが特異的に動いている状況じゃなくて、他の場所と、ほぼ協調して動いていると云う様に見て取れる動きが始まっているという事です。

東京電力としての評価で言いますと、今しばらく様子を見ていく必要があると思ってございますが、こうしたところからすると、どうも、No.1エリアのNo.1ボーリング孔の地下水の、要はガラス遮蔽したことによる上昇というのは、バランス点に入ってきた、あるいはそれに近づいているというように、見て取れるという事です。

従って、今後、そこをよく見ていくということですが、そのことは、じゃあ何を意味するのかというと、これはそこに流入してくる量が水位が上がったことによって、動水勾配が実質的には下がりますから、実質的には減ってきているという事であったり、多分、その一部は再度の方に、脇の方に流れるというような形をしている事でしょうし。

それから当然議論はございますけれども、ガラス壁を越えて護岸側の方に一部廻っている可能性もあるだろうということで、そのあたりをしっかり見ていくというような事かと思っております。


 

おしどりマコ
わかりましたありがとうございます。

No.1-4とバランスしているので、サイドに流れる、もし区ガラス壁を越える。

あたりが、No.1エリアの大体、、、。

東京電力尾野氏

バランス点になっているんじゃないかと、、、、。
 

 

おしどりマコ
MAXであろうかという事ですね。

 


東京電力尾野氏

あの、確定的な事をいうには、もう少し長く観測したいと思いますが、その様な様子が見て取り始めたと理解頂きたいと云う事です。


 

おしどりマコ
わかりました、じゃあ3日からという事で、わかりましたありがとうございます。

で、この8月9日の山から1000トンながれている図ですが、この山から地下水が流れているというのは、不透水層の上だけの部分ですか、それとも不透水層より下も含めてなんでしょうか。

 


東京電力尾野氏
ちょっと、解析の条件など確認させてもらいたいとおもいますが、まあ、主体的にみてるところとしては不透水層の上かと思いますが。

 


おしどりマコ
わかりました。

あの、タービン建屋などに触れる可能性がある方の透水層より上の地下水、という事ですね。

 


東京電力尾野氏

恐らくそういう意味と思います。
 

 

おしどりマコ
分かりました、ありがとうございます。

で、先程の水溶性の量が書いてある50ページの資料ですが、私ちょっと不勉強で、地下水バイパスの資料を様々見たのですが、この地下水の水溶性の量が出たというのは、今回初めてではないかと思うのですが。

1日600トン、周辺の地下水を吸い寄せるという数字で出たのはこの資料が初めてではないかと思うのですが。


 

東京電力尾野氏
これが初めてかどうか即答しかねるので、えー、わかりません。

 


おしどりマコ

わかりました。

で、「地下水バイパスで1日で900から1000トン汲み上げるために、周辺地下水を600トン吸い上げる」というのは、今回初めて出たのではないかと思うのですが、ほぼ、地下水バイパスで放出する分は、過半数が周辺の物を吸い寄せてしまうということで、これは平成27年度下期の大体の概要を見ますと、サブドレインを稼働したとしても、周辺の地下水の水寄せは600トンというので、サブドレンを稼働しようがしまいが、これは関係ないという事なのでしょうか。

地下水バイパスみの吸い寄せという事なのでしょうか。
 

 

東京電力尾野氏
、、、えっと、吸い寄せ量のことを言ってますか。

 

 

おしどりマコ
そうです。この上下の。

 

東京電力尾野氏

そうですね、これ、上下を見ていきますと、サブドレンと地下水バイパスで、下の方は併せて1450トン、上の方は大体1000トン、という事ですから、ちょっと効率が違うという事ではないかと思います。
 

 

おしどりマコ
あ、効率が違うのですが、サブドレンがあっても吸い寄せ量が変わらない計算なんですか、ていう質問なんですが。


 

東京電力尾野氏

これ、あの、地下水バイパスの量が少し減らしてバランスを取ってますので、多分そういう事ではないかと思いますが、すいません、この数字の内訳については今現在、承知していないので、必要ならば確認します。

 


おしどりマコ
わかりました、地下水でバイパスしても過半数が付近から吸い寄せてしまう、という事で、やはり、、この数字が初めて出たのではないかと思いますが、これが必要な措置かという議論はされたのでしょうか。

 


東京電力尾野氏
必要な措置かどうか、ということでいうと「1000吸って600やってきますね」という事で、「1000吸ったら1000効いてくれたらうれしいねっ」というのは、これは当然のことですが、それは自然の事ですので、完全に100%の効率という事にならないと思います。

ただですね、これ、元々地下水バイパスというのは「建屋内に入る水の量を減らしましょう」というところから入っていますから、これは何もしなかった時には400トン/日だったものが、これは25%効くと言っても、日量100トン、これ、継続的に効くことを考えますと、1日100トンの量で長期間という事であれば馬鹿にならない量、という事であろうかと思います。

 


おしどりマコ
なるほど、600トン無駄になっても1日100トン効ければいい、という考え方だと云う事ですね。

 

 

東京電力尾野氏
そうですね、1日100トン効くのは非常に大きな効果だ。

逆に皆さん、1日100トン余分に汲み上げると心配なるという全くもっともな事でございますが、逆に言うと1日100トン減ると云う事はそれだけ余裕が増えるという事です。

 

DSC06143.JPGおしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。

1日100トンの猶予のために600トンが無駄になるという事を初めて知ったので少し確認したかったのです。

わかりました。ありがとうございます。
で、先日から質問しているのですが、この集水ピットの後、立坑Cに移送しますが、この立坑Cの測定データ、一昨日も質問したのですが、7月31日採取分の立坑Cのデータが、海水の塩分濃度が、1mと7mの付近と13mの付近で、10倍以上違うという事で。

これ「立坑Cの漏洩が疑われるのではないか、そのあたりの評価はどうかと」以前から質問していたのですが。

その汚染水の移送先の漏洩の評価です。
 

 

東京電力尾野氏
はい、先ずですね、立坑のCで上部と下部の方で、塩素濃度が異なっているのは測定として事実でございます。

その上で立坑Cの状況を見ていくと、細長く建てに組み上がってる格好と、いう事になってございますので、まあ上部の方は雨水等が入ってきて、塩素濃度などがで薄められる可能性もあろうかと思っています。

でまあ、厳密な意味で、こうした塩分濃度が、分布が出来る事を解明するところまでいってる訳ではございませんが、状況等々踏まえて考えますと、今の時点で当該の箇所を用いて移送を行なっていくこと自身は、えー、まあ、大きな支障はないというか、どう申し上げたらいいのですかね、、、ここに、入れる事によって状況を悪化させるわけではございませんので、作業としては妥当な物と思っております。
 

 

おしどりマコ
わかりました、あの、立坑Cの底部はタービン建屋と繋がっていると思うのですが、立坑Cの上部に小さいと思うのですが、トレンチが付いていたと思うのですが、そのトレンチの漏洩の可能性です。
 

 

東京電力尾野氏
そちらについては、トレンチの調査など順次進めてまいりますので、ここで、本館トレンチとか、枝トレンチとか、まあそんな言葉を使っておりますけれど。

 


おしどりマコ
あ、その、1m、7mの塩分濃度が低い可能性が雨水だけではなく、そのあたりから漏洩があった上に、何かが、後で水が追加された可能性があるのではないかという質問なんですが。

 


東京電力尾野氏
これは可能性の議論で言いますと、あらゆる可能性と云う事が言えるわけですが、その可能性をファクトにしていくためには調査が必要なので、答えとしては調査の結果をもって答えていく以外にないかと思っています。

 


おしどりマコ
では、1mと7mの付近と13mで塩分濃度が10倍以上違うというのは、取り敢えず今のところわからない、もしくは雨水などではないか、という評価ですか。

 


東京電力尾野氏
ま、そういった可能性は一つとして考えられると思っております。

 


おしどりマコ
一つとして。

 


東京電力尾野氏
はい。
 

 

おしどりマコ
他は特に、、、。
 

 

東京電力尾野氏
様々いろいろあるかも知れませんけれど、今現在の状況等々で言いますと、当該の立坑Cの水位と、それからタービン建屋の水位は同じ値、という事でバランスしてございますので、ここから入れていくと、結果としてタービン建て矢方に繋がっていくということなので、むやみやたらと長い配管を引き回していくというのは、時間だけでなく、漏洩リスクと云う事も別の意味で生じてきますので、決して万全の策という事ではない部分もあるのかも知れませんが、現状取り得る物の中で、ええ、早期に出来て、比較的安全な方法という事で選択出来ると思っております。
 

 

おしどりマコ
わかりました。

で、このNo.1エリアの付近の地下の様子がわからないと、尾野さん自身が今日、何度も仰っておられますが、このあたりの以前から聞いているスクリーン操作室配管管路など、このあたりの地盤の中の建造物やトレンチなどの図面はまだ公表はしていただけないのでしょうか。

ヒアリングで出来ている分です、作業員の方々から。
 

 

東京電力尾野氏
ま、ヒアリングで聞いているところというのが、どういう事なのか、ということもございますけれども、、、。

 


おしどりマコ
とにかく、何かしら図面はお持ちでないんでしょうか。

 


東京電力尾野氏
ええ、まずですね。
 

 

おしどりマコ
このあたりの地下の構造のものです。
 

 

東京電力尾野氏
ええ、このあたりの地下の状況という事で申し上げていきますと、あの、確かに、電線菅トレンチや、細かい電線の這わせるための、ええ、まあ、… なんていうんですかね… ま、電線菅トレンチというのがあるということでございますが、ま、今、あの、直接質問を頂いている所については、申し訳ございませんが、確認をさしていただいている所でございますので、ま、ちょっと時間が掛かっていて申し訳無いところでございますが、今しばらくお待ち頂きたいと思います。

 


おしどりマコ
わかりました、そろそろ2ヶ月になるので宜しくお願いいたします。
で、以前、地下貯水層の漏洩の時に、電中研がその付近の三次元解析で地下水の流速や流量など粗々の解析をされておられましたが、この、No.1エリアの三次元解析を発注するご予定はないのでしょうか

 


東京電力尾野氏
以前のことについては仰るとおり。

で、このエリアの三次元解析をしていなかったというのは仰るとおりです。

それから現在ですが、No.1エリアの地下の流動解析、こういったような物は、え進めていく必要があると思っておりまして、ええまあ、専門家に解析の依頼などもしているところでございます。

で、あの、まっ、そうした物が纏まれば、ええ、案内できると思っていますが、結果が出た地点で改めてという事でご承知置き下さい。

 


おしどりマコ
わかりました。今発注しているという事ですね。

 

東京電力尾野氏

はい。
 

 

おしどりマコ

以前から聞いているのですが、この付近で作業している方々の、足指のリングバッジなどはされているのでしょうか。全βが高い地下水での作業ですので。

 


東京電力尾野氏
先ずですね、地下水に触れる可能性がある作業をされてる方、こうした方ののリングバッジはしているということで聞いてございます。

 


おしどりマコ
わかりました、あの、一昨日も質問したのですが、足指のリングバッジはいかがですか。手指ではなく。
 

 

東京電力尾野氏
それが足か手か、という事については確認してございませんが、実際の作業と云う事でいいますと、足ということで言いますと、靴の中にはいってございますし、ま、実際、ボーリングを行なった場合など、引き上げてきたコアなど、機材が上がってきたときに中の水に触れているわけですから、水に触れるようなところに関わるところで必要な場所と、言う所で付けているかと思います。

 


おしどりマコ
わかりました、私も確認したのですが、かなり地盤がゆるんだところの作業になっておられますので、地下水の線量も比較的高そうですので、足指のリングバッジを付けておられるかどうかの確認を一昨日お願いいたしましたので、その足指のリングバッジの確認をお願いいたします。
で、あと一昨日、もう一つ質問してまして、その回収をしたいのですが。

「ふくいちのライブカメラでタービン建屋換気系排気塔付近で、夜間、何か鉄塔のふもとで、赤い明りが見えるのはなぜか」という質問を預かってきてまして、その回答を頂けますでしょうか。

 

DSC06152.JPG東京電力一杉氏

それは広報の方から回答させて頂きますけれども、夜、赤い光がライブカメラに映っているのは何かと言うご質問だったかと思います。

で、確認いたしましてですね、3号機の瓦礫の夜間運搬作業を実施していたようです。

こちらの作業車両のランプの映り込みであると考えてございます。

現在、瓦礫の運搬作業は夜間行われてございまして、一応、当日もそういった作業をしていると確認出来まして、大体位置関係がそれに該当するという事で、瓦礫の運搬作業の作業車両のランプであるという事です。
 

 

おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。

その夜間の運搬作業というのは、ほぼ毎日行われているのですか。

何かしら理由があって夜間に行なわれているのか、通常夜間に行なっているのか。

 


東京電力一杉氏
そうですね、ちょっと頻度であるとか、夜間に行なっている理由というのは手元にございませんが、夏場は夜間の作業というのもございますし、量に応じてやっているものと理解してございます。

 


おしどりマコ
わかりました。ありがとうございます。

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