(保安院からのメール、16:15)
関係者各位標記の件について、関西電力大飯発電所4号機に係る情報がありましたのでお知ら
せします。本日発生した4号機の電動主給水ポンプに係る続報です。
弁の部品(弁の開閉状態を検出器に伝達するための連結棒)が外れた原因は、連結
棒の連結部(ねじ構造)にがたつき等があり、ポンプの運転による振動により連結
部のねじがゆるみ、外れたものと推定されます。故障のミニマムフローラインの弁については、外れた部品自体は健全であったた
め、がたつきのないように取り付け直しました。その後、定例試験を行い、電動主給水ポンプの機能に問題ないことを確認し、10
時58分に復旧しました。また、3,4号機に設置されている同種類の弁(56台)についても点検を行
い、がたつきやゆるみのないことを確認しました。(以下、第1報の内容)
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本日(23日)0時30分頃、大飯発電所4号機の電動主給水ポンプ※の定例試験を
実施していたところ、異常が確認されました。このため、0時33分にポンプを手
動停止しました。
※電動主給水ポンプ:蒸気発生器に二次冷却水を供給するポンプ。通常はタービン駆
動の主給水ポンプにより水は供給されており、電動の本ポンプは予備のもの。0時
20分に本ポンプを起動していた。現場確認をしたところ、ミニマムフローライン※の弁が閉止していることが確認され
ました。
※今回の定例試験では、ポンプから出てきた水はこのミニマムフローラインを通って
ポンプに戻る流れになっている。今回の試験に伴う警報(「電動主給水ポンプ自動起動待機未完」)は出ている
が、予期せぬ警報は出ていません。ポンプ停止時に一時的に電気出力が変動(約0.8%上昇)したが、現在は定格出
力に戻っており、また、タービン駆動の主給水ポンプは正常に機能していることか
ら、運転状態に問題ないことを確認しています。外部への放射性物質による影響はありません。
原因については、ミニマムフローラインの弁の部品が外れていることが確認されて
おり、これにより弁が閉止したものと推定。部品が外れた原因については調査中で
す。本件については、報道関係者との間で合意した即時公表に該当する事象ではありま
せんが、機器の故障が発生していることから、念のため、準備出来次第、プレス各
社へメール配信する予定です。以上