※東電からのメールとほぼ同じ内容です。
流量低下の原因の考察として、注水調整弁に異物が付着している可能性があるので、
当該弁を大きく開けて異物を洗い流す予定、というのが追加情報。
(保安院からのメール、12:20)
報道関係者各位福島第一1,2,3号機の原子炉注水量が低下した件の続報です。
○原子炉への注水は、昨日(8月30日)より流量調整を行うことにより冷却に必要な
注水量は確保されているものの、引き続き注水量に低下傾向が見られるため、継続
的に流量調整を実施。
8月31日(金)11時現在の注水量は以下のとおり。
・1号機:5.0立方メートル毎時(必要注水量:同4.3)
・2号機:6.9立方メートル毎時(必要注水量:同6.1)
・3号機:7.0立方メートル毎時(必要注水量:同6.1)○また、原子炉圧力容器の温度も昨日以降安定している。(11時現在1号機:約37
度、2号機:約54度、3号機:約56度)○流量低下の原因としては、注水系統にある注水量調整弁に何らかの異物が付着して
いる可能性が考えられることから、今後、当該弁を大きく開けて異物を洗い流すフ
ラッシング操作を行う予定。現地保安検査官は、状況について随時確認を行っています。
引き続き情報が入り次第お知らせします。
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(第5報でお知らせした内容)8月30日(木)20時に確認された注水流量の低下については、21時56分から22時
30分にかけて、流量調整弁を開き、注水流量を増加させました。23時時点の注水流量は以下のとおりです。
・1号機:4.4立方メートル毎時(必要注水量:同4.3)
・2号機:7.0立方メートル毎時(必要注水量:同6.1)
・3号機:6.9立方メートル毎時(必要注水量:同6.1)原子炉格納容器内の温度に変化はありません。(23時30分現在:1号機:約37度、2
号機:約55度、3号機:約56度)また、注水用ポンプについては、23時08分に予備のポンプを起動し、運転していた
2台のポンプを順次停止して点検しましたが、空気の混入等の異常は確認されませ
んでした。東京電力では、引き続き、流量低下の原因を調査中です。
原子力安全・保安院の現地保安検査官は、状況について随時確認を行っています。
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(第4報でお知らせした内容)○原子炉への注水量を増やし、微調整を行った後、20:00の時点で1、2、3号機の
原子炉への注水流量が低下し、再度保安規定に定める原子炉の冷却に必要注水量を
確保できていないことを確認。21:00時点における注水量は以下のとおり。
・1号機:3.9立方メートル毎時に低下(必要注水量:同4.3)
・2号機:5.8立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)
・3号機:5.1立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)○21:00時点の原子炉圧力容器の温度に変化はみられず安定(1号機:約37度、2号
機:約55度、3号機:約56度)○今後注水量を増やす操作を実施する予定。
○注水用ポンプ(2台運転中)に異常の可能性もあることから、予備のポンプ1台を
起動して、運転中のポンプを1台ずつ停止して点検の予定。--------------------
(第3報でお知らせした内容)
○原子炉への注水系統について現場確認を行ったところ、冷却水の漏えいはないこと
を確認。○原子炉への注水量は必要量が確保されているが、引き続き注水量の微調整を行って
いるところ。なお、注水量低下の原因は継続調査中です。
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(第2報でお知らせした内容)
○その後、注水量を増やす作業を行い、16:30現在、1,2,3号機の原子炉への注
水量は以下のとおり。
・1号機:5.0立方メートル毎時に増加(必要注水量:同4.3)
・2号機:7.0立方メートル毎時に増加(必要注水量:同6.1)
・3号機:6.6立方メートル毎時に増加(必要注水量:同6.1)○現在注水量を安定させるよう調整中。注水量低下の原因は調査中。
○これまでのところ冷却水の漏えいは確認されていない。
○16:00時点で原子炉圧力容器の温度に変化はみられていない(1号機:約37度、2号
機:約55度、3号機:約56度)。引き続き、現地保安検査官が現場確認を行っています。
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(第1報でお知らせした内容)東京電力から、1、2、3号機の原子炉への注水量が低下し、保安規定に定める必
要最低流量を確保できていないことが確認され、保安規定に定める運転上の制限
(LCO)からの逸脱した旨の連絡がありました。○8月30日(木)15時頃、1号機から3号機の原子炉への注水量が低下し、保安規
定に定める原子炉の冷却に必要注水量を確保できていないことを確認。
・1号機:5.0から 4.0立方メートル毎時に低下(必要注水量:同4.3)
・2号機:7.0から5.5立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)
・3号機:7.0から5.6立方メートル毎時に低下(必要注水量:同6.1)○現在、現場確認を実施しているところであり、今後流量を増やす操作を行う予定。
○モニタリングポストの指示値に変動はない。
現在、現地保安検査官が現場確認を行っています。また、15:40時点において原子炉
圧力容器の温度に変化はみられていない(1号機:約37度、2号機:約55度、3号
機:約56度)ことを確認しています。引き続き情報が入り次第、ご連絡します。
以上