RI法により、事故発生より10日以内に報告書をまとめて提出となっているそうで、その10日後が土日にかかるため、
おそらく今週末にはJAEAから報告書が出るのでは、
と昨日の規制庁の記者ブリーフィングでおっしゃってました。

JーPARCに取材すると
現在、放出した放射性物質の核種と総量を推計中ということで、
数日以内に公表するとのこと。

大学院生が最も高い内部被ばくをしています。
その他、外国の方も被曝をしたけれどその方々は帰国されて、
帰国先で被ばく量を測定、とのことでした。


(原子力規制庁広報窓口からのメール。19:35)

報道関係者各位

原子力科学研究所(茨城県東海村)で、管理区域外への放射性物質の漏えいが発生した件に関して、JAEAから追加情報がありましたのでお知らせします。

○23日の漏えい発生時に管理区域に立ち入った55名※の他に、同日管理区域に立ち入っていた47名も内部被ばく測定することとした。

※JAEAの説明によると、この55名はハドロン実験装置付近にいたこと等により被ばくのおそれがある者として選定した人数であり、管理区域に入域した者はこの他に47名いたとのこと。

○これまで45名について内部被ばく測定を実施し、1名に0.1ミリシーベルトの内部被ばくを確認。

○残り2名は外国人ですでに帰国しているため、今後、帰国先で内部被ばく調査を実施予定。

○また、今回の放射性物質の放出に伴う一般公衆への影響について評価したところ、ハドロン施設に最も近い敷地境界で0.29マイクロシーベルトであり、敷地境界における年間線量限度1ミリシーベルトに比べ十分低い。

引き続き情報が入り次第お知らせします。

(第5報でお知らせした内容)
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原子力科学研究所(茨城県東海村)で、管理区域外への放射性物質の漏えいが発生した件に関して、JAEAから追加情報がありましたのでお知らせします。

○23日の漏えい発生時に管理区域に立ち入った55名のうち、本日(27日)内部被ばく測定未実施の6名について測定を実施。

○そのうち、3名について内部被ばくを確認。その内容は以下のとおり。

 0.1ミリシーベルト  2名
 0.3ミリシーベルト  1名

○これで、55名全ての内部被ばく測定を実施し、合計33名に内部被ばくを確認。

○55名以外の研究者についても、希望者は内部被ばく測定を実施する予定。

引き続き情報が入り次第お知らせします。


(第4報でお知らせした内容)
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○23日の漏えい発生時に管理区域に立ち入った55名のうち、本日(26日)29名の研究者等の内部被ばく測定を実施。

○そのうち、24名について内部被ばくを確認。その内容は以下の通り。

 0.1ミリシーベルト  7名
 0.2ミリシーベルト  4名
 0.3ミリシーベルト  2名
 0.4ミリシーベルト  3名
 0.6ミリシーベルト  2名
 0.7ミリシーベルト  1名
 0.9ミリシーベルト  2名
 1.0ミリシーベルト  1名
 1.5ミリシーベルト  1名
 1.7ミリシーベルト  1名

○これで、今日までに49名の内部被ばく測定を実施し、合計30名に内部被ばくを確認。

○測定未実施の6名については、明日、測定を実施する予定。

引き続き情報が入り次第お知らせします。

(第3報でお知らせした内容)
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○23日の漏えい発生時に管理区域に立ち入った55名のうち、既に内部被ばくが認められた4名以外に、本日(25日)40名の研究者等の内部被ばく測定を実施。

○その結果、14名については有意な値は検出されなかったが、2名について内部被ばくを確認。

○その2名の被ばく線量はそれぞれ1.0ミリシーベルト及び1.4ミリシーベルト。

○今後、測定未実施の11名を含め、残りの研究者等について引き続き内部被ばくの測定を実施する予定。

引き続き情報が入り次第お知らせします。

(第2報でお知らせした内容)
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○当日管理区域で装置付近に立ち入った人数は55名であり、そのうち4名の被ばく線量を評価したところ、それぞれ1.6、1.1、0.7、0.6ミリシーベルトであった。この4名以外の研究者については今後調査予定。

○原子力科学研究所周辺に設置されているモニタリングポストについては通常の変動範囲内であった(第一報で報告済み)が、当該研究所の南側に隣接する別のJAEAの研究所の複数のモニタリングポスト等では通常70から130ナノグレイ(1時間当たり)でフラットに推移しているところ、23日夕方に10ナノグレイ(1時間当たり)程度の一時的な上昇が確認された。

○このため、環境への放出量は調査中。

(第1報でお知らせした内容)
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23日11時55分頃、原子力科学研究所(茨城県東海村)内にある原子核素粒子実験施設(ハドロン施設)で、管理区域外への放射性物質の漏えいが発生した旨連絡がありました。(24日21時19分頃から順次受信)

漏えいは既に停止しており、拡大のおそれはありません。

○23日、ハドロン施設で金の標的に陽子ビームを照射し素粒子を発生させる実験中に、放射化した金が装置の誤作動により高温になり、その一部が蒸発し、管理区域外へ漏えいした。

○敷地境界のモニタリングポストの値に特段の変化は確認されておらず、外部への放射性物質による影響はない。

○同装置の周辺で作業していた研究者が内部被ばくした可能性があるため、現在、漏えい量と被ばくの状況について調査中。

○現在施設は停止しており、事象の進展はなく、また、放射性物質の追加放出もない。

○建屋内の汚染の程度は最大で約40ベクレル(1平方センチメートル当たり)。現在、建屋内を閉鎖し立入禁止としている。

本件について、現地の保安検査官が現場確認を行っています。

以上