茨城県の東海村にて、実験中に装置が誤作動とのこと。

(原子力規制庁事故対処室からのメール。0:29)

【プレス各社へご連絡】JAEAの加速器(実験施設)で管理区域外への漏えい(既に停止)

報道関係者各位

23日11時55分頃、(独)日本原子力研究開発機構の原子力科学研究所(茨城県東海村)内にある原子核素粒子実験施設(ハドロン施設)で、管理区域外への放射性物質の漏えいが発生した旨連絡がありました。(24日21時19分頃から順次受信)

漏えいは既に停止しており、拡大のおそれはありません。

本件は、放射線障害防止法に基づく法令報告事象です。

○23日、ハドロン施設で金の標的に陽子ビームを照射し素粒子を発生させる実験中に、放射化した金が装置の誤作動により高温になり、その一部が蒸発し、管理区域外へ漏えいした。

○敷地境界のモニタリングポストの値に特段の変化は確認されておらず、外部への放射性物質による影響はない。

○同装置の周辺で作業していた研究者が内部被ばくした可能性があるため、現在、漏えい量と被ばくの状況について調査中。

○現在施設は停止しており、事象の進展はなく、また、放射性物質の追加放出もない。

○建屋内の汚染の程度は最大で約40ベクレル(1平方センチメートル当たり)。現在、建屋内を閉鎖し立入禁止としている。

本件について、現地の保安検査官が現場確認を行っています。

以上