以前の宿題の解答
東京電力尾野氏
PRTR法の関係で福島第一についてはいわゆる事故で、状況がわからなくなっているということでございますから、先般報告を出したというものはどのような確認をした上で出しているのかというものでございますが、こちらに付きましては確認ができております、フロンでございますが、こちらの排出というのが状況として明らかだということで、そうしたものが報告の中で入れさしていただいております。
そのような状況でございます、もちろん今後事故の調査、現場の調査等を進めてきて追加して明らかになってきたものがあれば、それは追加して出していきます。
ということになります。
それから、 5 、 6号の取水口1、2号の取水口との間の距離はどの位かというご質問でございますが、大体1km程度ではないかという事で、申し上げましたが、 えー、6号までで870 m 、5号までで550mということでございますので、正確をきしたいとおもいます。
それから、 1年前に海側の遮水壁、こちらを計画した際に、今ご覧頂いた水ガラスによる地盤改良というのは検討しなかったのか、ということですが、当時は遮水壁という恒久的な設備の方を検討していたということで、水ガラスによる地盤改良については検討しておらなかったということでございます。
マコちゃんの質問
おしどりマコ
様々ご回答ありがとうございます。
まず、この付近の地下水の流速と総量というのは結局まだご回答頂けないということですか。
東京電力尾野氏
はい、こちらの方は解析などよく調べていく必要があるようなテーマということでございまして、現時点でこの地点の場所における個々の流速、ということについてまでご説明できるだけの整理ができてございません。
おしどりマコ
わかりました、では、各汲み上げた地下水の観測孔から、どれぐらいの量を汲み上げて翌日水位がどれ位に戻っているかなども、調査はされていないのでしょうか。
東京電力尾野氏
そういったところにつきましては、まだ今、整理してございませんが先般、ご案内した通りサンプリングということで、サンプリング自身が条件を変えてしまっているところの可能性ということも考えられますので、安定したサンプリングをするためにどうするか、ということも含めて少し検討する必要があるというふうに思っております。
おしどりマコ
分りました、ちなみに毎日どれくらいのサンプリング水を採取されてるのでしょうか。
東京電力尾野氏
これは確認させていただければと思います。
おしどりマコ
わかりました。
東京電力尾野氏
おっしゃっているのは、測定のために用いる量ということですね。
おしどりマコ
そうです。
で、 6月27日の規制庁の廃炉対策推進会議に東京電力の方が提出した資料を見ますと、事故以前は1号機から4号機までサブドレンで、850立米揚水を行っていたと、それは地下水の流入の防止と、建屋に働く浮力の防止を目的ということだったのですが、この付近を土壌改良工事をして薬液を注入して地下水が海に行くのを防いだ場合、このあたりに地下水が溜まっていくことになり、どの程度建屋に浮力が働くか、というのはどう評価されていますか。
東京電力尾野氏
そこまでの評価ましてございませんけれども、今の時点でサブドレンも使用してないという状態で、地下水が形成されている、建屋の現場でございます、ですので、今ガラス固化の工事など行ってございますが、そうしたことと直接的な影響があるかというと、必ずしもそうではないというふうに思っております。
おしどりマコ
しかし、この付近に地下水はたまり続けますよね。
地盤改良工事をすることで、それによる建屋への影響というのは「評価をして問題ない」ということだったのか、「評価はしていない」という事だったのかどちらなのでしょうか。
東京電力尾野氏
現状から申し上げますと、建屋の下には水が入っていると、ゆう状況でございますので、本来全く水が入っていない状態の建屋と浮力の発生の仕方というのはそもそも近く違っているということでございます。
で、現状の状況から言いますと、浮力による影響ということを懸念するような状況ではないというふうに理解しております。
ただ、おっしゃる通り海側の方、遮水壁が完全に囲んで行ったような場合ということについては、海側遮水壁に完全が完成したような、そういう場合ですね、そうした場合の考え方ということについては、改めてよく考えていく必要がありますが、まぁ、全体としてサブドレンを活かしていくであろう、ということであったり、まあそもそも状況を緩和する方策ということも含めて、全体的に検討していくいかなければならない課題ですので、この時点で勘案的にお答えするというのはやや難しいのではないか、というふうに思っております。
おしどりマコ
すいません、ちょっと理解出しにくかったのですが、評価はまだ今のところしていないという事ですね。
状況を見てということで。これからしていくという事ですね。
東京電力尾野氏
そうですね。
遮水壁が完成した後の状態でどう考えるかということについては、その状態での完成した時の様々な処理の状況も踏まえて評価していくということになりますけれども、 、 。
おしどりマコ
分りました、はい。
で、地下水の観測孔1-2でセシウムが高濃度あり、ろ過をして測定した件なのですが、これは先ほども質問にありましたが、「土のコンタミを見る割には0.45マイクロのフィルターというのは少し経が細かすぎないか」と質問してたのですが、「東京電力の分析センターでは通常用いるフィルターだ」と以前ご回答いただいたのですが、なぜこのようなかなり細かいフィルターを使ったのか東京電力の分析センターには0.45マイクロのフィルタしかないのでしょうか。
5マイクロや土を取り除く程度のサイズのフィルターはなかったのでしょうか。
あまりにも細かすぎるのでこれだと懸濁態ではなく溶存態での評価にしかならないので。
東京電力尾野氏
当社の上において今どういうものを標準的に使っているのかということでご回答さしていただきましたが、それよりメッシュの粗いものが標準的に使うような状態で、あるかないか、というところにつきましては確認させてください。
おしどりマコ
よろしくお願いします、 8日、この濃度が上がった日に降雨があり、そうなると地下水は濁り懸濁態にもなりますのでちょっとその評価の割には経が細かすぎると思いますのでその、0.45マイクロを使った経緯もまたご確認お願いします。
で、質問は変わるのですが、この内部被ばく線量修正に伴うフォローアップについて、の裏面3の所で、精密検査の対象者数に斜線が引いてあるのですが、これは0という意味なのか公表しないという意味なのかどちらでしょうか。
東京電力尾野氏
失礼いたしました、こちらの方は上段の甲状腺の検査、胃がんの検診肺がん検診、大腸がん検診を受けた結果として、医師が精密検査をしましょう、と判断された方が、精密検査をするということになりまして、対象者のところに、 (上記の検査の結果、2次検査、精密検査に必要な者が対象になる)ということでございます、したがってこの中で0お示しするという事ではございません。
おしどりマコ
0ではなく、公表しないという意味ですね。
東京電力尾野氏
はい。
おしどりマコ
はいわかりました。
で、この精密検査に上記の四つ以外の白血病が入ってきているのですが、これは通常の電離検診で白血病をスクリーニングして、そして、精密検査の時に東京電力が一部費用を負担するということなんですか。
東京電力尾野氏
ちょっとそこは確認をさせていただきたいと思います。
精密検査のところの白血病の扱いというのはどう云う性質かということですね。
おしどりマコ
はいそうです。
あの、血液検査の白血球の分画など、上記には含まれておりませんので。
東京電力尾野氏
確認をさせていただきたいと思います。
おしどりマコ
よしくお願いします。
すいません、最後に、 PRTR法の関連のご回答ありがとうございます。
で、事故時における水質汚濁防止法の有害物質、大気汚染防止法で定められている特定物質これは事故時でも環境中に放出した場合、の知事に連絡をするという規定があるのですが「福島県の方にも連絡が来ていない」というのを環境省に確認をしていただいたのですが、これは、有害な化学物質を原発事故の時に環境中にどれだけ放出したのかというのは、まだ評価していないので報告していないという事なのでしょうか。
東京電力尾野氏
ご質問の趣旨をもう一度確認させていただいてもよろしいでしょうか。
おしどりマコ
わかりました、去年東京電力の会見で確認したのですが。
水質汚濁防止法や大気汚染防止法PRTRで定める有害な化学物質を東京電力は、各建屋の各階にワイヤーシェルフのようなものにドラム缶で保管をしていたと、しかし、爆発した後それがどうなったか確認はできていないということで、エチレンやスチレンやトルエンなど有害な化学物質をどれだけ、まぁ元々浮遊していたのか存在していたのかを聞いていたのですが、評価していないということだったのですね。
しかし、水質汚濁防止法や大気汚染防止法で、事故時でも環境中に放出すると当該の県知事に報告するという規定があったのですが、まぁそれが行われていないと福島県と環境省に確認をしていたのですがこれは、どういった理由で評価を出しておらず、連絡はしていないという事なんでしょうか。
東京電力尾野氏
事実関係を確認させていただきたいと思います。
おしどりマコ
分りました、で、 1年前から聞いているのですが、どれだけのものをどこに保存していたのか、これは現在の確認ではなく過去の資料を見たらすぐにお分かりになる事だと思いますので、その公表もよろしくお願いします。
2回目の質問
おしどりマコ
先ほど会見中に配られた資料についていくつかお伺いしたいのですが、これは0.45マイクロの経のメンブレンフィルターを使い続けるならやはり、その理由を教えていただきたいと思うのですが、またご確認してよろしくお願いいたします。
この経だと、流速と量によって懸濁態として地下水に動いていきますので、なぜこのような細かすぎるフィルターで測定をするかを教えてください。
で、それはご確認いただくといたしまして、 7月8日の地下水観測孔のNo.1-2が、ろ過後全βが上昇しているのですが、これは同じサンプリング帯で測定されたのでしょうか。
東京電力尾野氏
これは同じサンプリング帯です。
おしどりマコ
同じサンプリング帯で測定をしてろ過後の方が上昇したという事ですね。
東京電力尾野氏
そうですね。
おしどりマコ
わかりました。
で、それはどのような理由でろ過後上昇したということでしょうか。
東京電力尾野氏
それは測定間のばらつきかと思います。
おしどりマコ
変動の範囲内で。
東京電力尾野氏
はい。
おしどりマコ
わかりました。
地下水観測孔1-1が7月8日の値が63万ベクレル/リットルなんですが、これは最高値なんですが、この7月8日の値が最終の値ということになるのでしょうか。
東京電力尾野氏
今ほどでた値ですから最新ですね。
おしどりマコ
いや、あの最終か、ということです。
あの、もう1-1はもう使えなくなっておりますので。
東京電力尾野氏
あ、、そういう事です。
おしどりマコ
これから最終の分析結果ですね。
東京電力尾野氏
はい。
おしどりマコ
最終の分析結果で最高値いうことですね、わかりました。
で、この地盤改良剤の水ガラスの耐用年数が最初の方の質疑で、数年だ、というお話だったのですが、では、平成23年の4月2日、原因とされている2号機での漏洩の作業では水ガラス、凝固剤を使ってましたが、その耐用年数はどのくらいなんでしょうか。
東京電力尾野氏
これはちょっと確認させてください。
それからさきほど申し上げた通り、これはメーカーの初期の性能維持ということで仰っている期間でございますので、実際の問題として使用条件が高かったりあるいは、時間が来ると時限装置が働いて突然遮水性能がなくなるというようなものではございませんので、そういう意味では、充分長い間使用可能なものとして、というふうに考えております。
おしどりマコ
分りました.今回は、ライト工業のマルチライザー工法ということが明記されていたのですが、ではその2年前に使われていた水ガラスの詳しい工法、詳しい凝固剤の名前も、資料を調べたのですがちょっとできませんでしたので教えていただければと思います。
で、以前から聞いているのですが、港湾ないの海洋の満ち引きや取水放水ラインによって港湾内の海水が何%程度希釈されていくか、というのはまだご回答いただけませんでしょうか。
東京電力尾野氏
これは、全体の動きという事を解明して行くと云う作業、また別途進めているいますのでそうした、評価など整理のついたところでご説明させていただきたいと思います。
おしどりマコ
わかりました。
これは今回の事例だけではなく2年前の原発事故後海洋に汚染水漏洩したときから特に港湾内の海洋の希釈の程度というのは、計算をしてなかった、評価はしていなかったということですか。
東京電力尾野氏
これは個別に評価していたということでは必ずしもない、と思っていますが、要所要所のモニタリング等はもちろんしてございますし、そうした中でこれまでのところ例えば、セシウムでしたらこういう風に減少してきているであろう、とかそうしたことが把握されてきたということでございます。
おしどりマコ
はい、えー、港湾ないの海洋の希釈は、希釈というような形で、、、全体ではなく部分部分によりどの程度希釈されていうか、どのように海洋が流れてるが、海流があるか等は特に評価はしていなかったということですね。
東京電力尾野氏
そうですね、今回全体の状況を把握していく中で、できるだけ詳細な分析などができればもちろんいいわけでございますが、どのようなところまでできるかというところもございますけれども、検討のアイテムとしてはあり得るものと思っております。
おしどりマコ
分りました、では地下水や海洋の流れなど、この汚染水の漏洩に関して専門家に相談して、ということをおとつい今泉さんも、本日は小野さんもおっしゃっておられるのですが、これはどのような専門家なんでしょうか具体的に。
東京電力尾野氏
これは、先ほど申し上げましたけれども、過去のセシウムの挙動などを見ていて取水口周りのセシウムの下がり方というのが、他の港湾の場所、あるいは港湾外というのはどんどん下がっていた、ということで、告示濃度に対して、随分小さくなっているということが現状あるわけですけれども、去年の末ごろまでの様子を見ていますと、取水口内の、全部ではありませんが奥の方の、こういった所では告示濃度に対して下がりが悪いと、言うことがあったというのはご記憶の通りだと思います。
で、最近になると大分下がってきているということは実際としてはデータとしてはあるんですけども、そうした状況から、セシウムの下りということが取水口の直近部分で遅いとい、ということをどのように解明していくかということで、検討会を設けたということで以前からお話しさせていただいているところです。
で、その中で要因の分析だとかあるいは海の側の動きだとか、こういった様なことを見ながら総合的に判断していきましょう、と云うことでございますので、その員会の中の先生に伺っております。
おしどりマコ
すいません、ありがとうございます。
不勉強で、その員会のメンバーというのは公表されるのでしょうか。
東京電力尾野氏
されてます。
おしどりマコ
ありました、ありがとうございます。
JAEAや電中研などに、平成23年4月2日から6日の2号機の海洋への汚染水漏洩に関して、直接漏洩は3月26日からだったと、 4月6日に見かけ上の漏洩は治まったが量が減っただけで直接漏洩は続いている、という論文がいくつも出ているのですが、それに関してはどう評価されてるのでしょうか。
東京電力尾野氏
まぁ、様々いろいろな文献が出ているかと思いますが、我々としてしっかり調査して参りたいと思います。
おしどりマコ
わかりますた。
すいません、不勉強で、では先程の員会をちょっと調べますので、正式名称を教えて戴きたいのですが。
東京電力尾野氏
中長期のロードマップを毎月説明しておりますが、至近なものだその前々回に、随時状況などを説明しておりますので、 、 。
おしどりマコ
あ、そのメンバーということですね。
ありがとうございます。
この日は会見の冒頭に水ガラスの実演がありましてん!