平成13年9月20日東京電力定例会見より

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  質問の回答                            

DSC07600.JPG東京電力尾野氏

H9エリア(西)などで、堰の外の測定点という事がございましたが、それはどのように決めたのか、ということでございます。

場所によってバラツキがあるという事からの質問であったかと思います。

 

堰の外の測定点ですけれども、まあ、まず状況としては緊急を要する暴雨の中、等々の対応ということでしたので、まあ、全体として堰内のサンプリングはちゃんと四隅とってやっている訳ですが、参考として外部の状況も取れればという事で、外部のサンプリングは行なったという事でございました。

従って、堰外で水溜まりがあるような所で取った、という事ですので、全体として統一的な取り方になっておらない、という事でございました。

こうしたこともございますので、こちらについては参考的にご覧頂きたいという事であります。

 

ヒドラジンの話についていくつか質問をいただいておりました。

ヒドラジン関しては数ヶ月に1立方メートル程度入れるような運用にしている、と申し上げていましたが、これはどのような原理原則に基づいているものなのかというようなご質問でした。

ヒドラジンの注入という事はですね、これは防食の為ということで、微生物の発生によるサビの発生ですね、こうしたものを嫌うということで、ヒドラジンを注入しているということであります。

どれだけ入れればどれだけ効くか、というような形で、1月ないし2月に一回1m3の注入をしていくということで、時折微生物の発生状況等、確認しておりますが、環境的には問題がないということで今のやり方を続けているということで、まあ、どちらかと言うとプラクティカルな対応ということでございます。

それからヒドラジンの使用総量ですが、例えば4号機を例にとってみると、昨年9月からの1年間で、原子炉側に12m3。ウェル側に9m3 という入れ方になっている、ということでございました。月々、あるいは定期的な注入量の合算というような格好かと思います。

 

それからぁ、1号、2号の窒素注入とアウトリークの差分はどういう事になっているか。

というご質問がありました。

1号機でございますが、9月時点のデータで見ると、入と出の差ということでいうと、9m3程度ということであります。

2号機については、同じく2m3程度。という様な値ということであります。


 

  1回目の質問                              
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おしどりマコ

冒頭たくさんのご回答有り難うございました、そのご回答の中から伺いたいのですが、 H9エリア、H9(西)エリアの堰外の水の測定点、これは「統一的な水の取り方では無い」ということですが、隣接していながら全くバラバラな核種組成ですのでどの地点から水を採取したかというのをお示しいとだけませんでしょうか。

図示で、どうぞよろしくお願いします。

で、同じく、その大型台風の排水時のタンクエリアの件なのですが、 24と2.4とをコピーの黒い点が入っていたので読み違えたということを前にご説明いただきましたが、それをどのように読み違えたかというのを、その下の手書きのメモというのもお示しいただけませんでしょうか。

で、15日の堰内の溜まり水の採取時刻、これは15日としか公表されておりませんので、何時何分に採取されたのかというのも公表をよしくお願いたします。

 

 

東京電力尾野氏

まずは、幾つかご質問頂いてるようですけれども。

 

堰外で回収した場所、というところにつきましては、まあ散っていったものが採取できる水たまりの所から取ってきたというような状況でございますので、、。

 

 

おしどりマコ

あ、その地点をお示し頂きたいのです。

 

 

東京電力尾野氏

改めて、その地点に行ったものに個別にヒアリングをして取っていくということもかなり、状況的には負担をかけているかと思いますので、ご勘弁いただければという、、。

 

 

おしどりマコ

それはその、後からヒアリングをしないといけないということで、現時点でどの地点かということを東京電力は把握していないということですね。

 

 

東京電力尾野氏

こちらにつきましては、あくまで参考的なものでございますので、そのようにご理解頂ければ有難く思います。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

把握していないということですね。

具体的な採取地点は。

 

 

東京電力尾野氏

はい。

 

 

おしどりマコ

その、24と2.4のコピーの黒い点というのはお示しいただけますでしょうか。

 

 

東京電力尾野氏

こちらについては、経緯等も既にお話しさせていただいたところですので、これ特に不祥事とかそういう事という風には考えてございません。

したがいまして、改めてその経緯、経過について.........していうくというような考えは今のところはございません。

 

 

おしどりマコ

これ、偶然1桁読み間違えても告示濃度限度以下でしたが、たとえば68と6.8を読み間違えれば全βのストロンチウムの告示濃度限度を超える可能性がありますので、不幸中の幸いと言いますか、読み間違えても偶然告示濃度限度以下だったという事なので、実際にどのような現象が起こったのかというのもお示し頂きたいのですが、、。

あの偶然、限度以下だったという事でしたので。

 

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東京電力尾野氏

もちろん、結果として桁を間違えたということですから。

それによって同じような間違いの場合、限度を超えてる可能性というのはケースとしてはあり得るということでございますから、そういった意味で、まあ我々としても充分反省はしているし、対応としては慎重さに欠いたという事で反省はしてございますけれども、そのことと、それから既に途中経過等々含めて、ご説明さしていただいておりますので内容的にはご理解いただけたものかと思います。

 

 

おしどりマコ

では、 15日の堰内でのたまり水というのはお示しいただけませんでしょうか。

 

 

東京電力尾野氏

これは確認さしてください。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

であの、ヒドラジンの使用総量のご回答ありがとうございました。

2011年3月の発災以降のヒドラジンの総使用量というのも、もしできれば年度ごとに教えて欲しいと質問していたのですが。

これは、 4号機の2012年9月からの1年間のみですので、 2011年の3月からのデータもお願いします、これ、ヒドラジンは水質汚濁防止法やPRTRなどでも管理対象の物質となっておりますので、おそらく年度ごとに総量を測定されておられると思いますので、ご公表をよろしくお願いします。

 

 

東京電力尾野氏

えーと、PRTRとの関係での兼ね合いということであれば、使用した分については年度ごとに、提出している分については確定したものをお出しさしていただいている事かと思います。

 

 

おしどりマコ

はい、大気に0.2kgですね。

はい、それは存じております。

あの、水濁法や大気汚染の関連の法でも管理物質となっておりますので、年度ごとに、どれだけ使用されているか、福島第一原発で事業者として管理しておられる数字をお出しください、よろしくお願いします。

で、このヒドラジンの現在の使用運用の根拠ということですが、これはあの防食用、微生物の発生防止のためならヒドラジンは10ppm程度以下なんですが、水素爆発の抑制なら200ppm以下ですので、どちらの濃度で運用しているのかというのは、、、。

特に濃度運用ではないということですか。

プラクティカルというのが少し分からなかったのですが。

大体どっちの濃度になるようになっているのでしょうか。

 

東京電力尾野氏

はい、私どもとしては、ヒドラジンを入れているということは考え方として、防食の方として考えてございます。

で、入れてる場所ということでいいますと、使用済み燃料プールであったり、あるいは4号のウェルでございます。

4号のウェルについてはもともと、燃料も入ってございませんからこれは単純に水が入っている構造物ということですから、単純に防食を考えれば良いということです。

それから、使用済み燃料プールの方につきましても、まあ、大気に解放されているような構造物でございますから、水素の発生、もともと水素の発生量というのは大きなものではないというふうに考えてございますが、水素発生に対しての考慮というよりは防食の観点で見ているということです。

防食につきましても、微生物の発生によるその活動によって、腐食環境が作られると言うようなスタイルのものを考えてございますので、そうしたことからヒドラジンを使用しているということです。おっしゃるように10ppmというような所というのは、一つの考え方としては、あろうかと思いますが、濃度管理で見ていると言うよりは適時微生物の発生状況を確認して状態としては良いということを確認している上で、そうした経験ベースでこの頻度で行っているということであります。

 

おしどりマコ

わかりました。

微生物の発生状況と云うのは目視で、ですか。

 

 

東京電力尾野氏

目視という、事よりも分析方法については今承知しておりませんが、実際こういった頻度で行っている事で支障が生じてないと云う事をもって、その運用を続けてる状況です。

 

 

おしどりマコ

4号機の使用済み燃料プールの微生物の発生状況も、何らかの分析で見ていると云う事ですね。

 

 

東京電力尾野氏

そうですね。

 

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おしどりマコ

わかりました。

えー、タンクエリアの内部の調査について伺いたいのですが、これはボルトの緩みの箇所が有ったという事で、このフランジタイプのタンクは、2011年の末に設置後直ぐに、2011年12月と2012年の1月、2月に、ボルトの緩みによる漏えいが何箇所もあり、増し締め点検をしたというタンクですが、これはその後ボルトの増し締め検査は年に1回の運用となってましたが、これは年に1回の運用ではボルトが緩んでいた、ということですか。

 

 

東京電力尾野氏

構造からご理解頂けるかと思いますが、このボルトは、汚染水が溜められてるタンクの内側にございます。

ですので、こちらについてはメンテナンス出来るような状態ではない。

そういう場所です。

 

 

おしどりマコ

なるほど、内側のボルトが緩んでも、これはメンテナンスが出来ないということですね。

これは、漏えいに繋がるような緩みになる、という事なんですか。

 

 

東京電力尾野氏

これは、今現在調査中ですから、現段階で「これが原因だ」という風に決めつけてしまうにはもう少ししっかり周囲を見る必要があるかと思いますけれども、まあ同じフランジで、一連の近くで5本緩んでると、いう事ですから、こうした箇所は可能性の高い箇所として考えていいと思います。

ただ、今現在は他も含めて調査、進めているところでございますし、ここらと決めつけて他のことに対する目配り、気配りを落していくという段階ではございませんので、調査の上最終確定をして行くということで進めたいと思います。

 

 

おしどりマコ

分りました。

これ、2012年1月、2月のボルトの緩みでの漏えいは内側ではなく、これに対応するような同じような外側の部分であったということでしょうか。

 

 

東京電力尾野氏

以前ございましたボルトの緩みというのは、フランジ型タンクの側面になります、そちらにつきましては定期的なメンテナンスをしていくというような方針が立てられております。

 

おしどりマコ

あ、すいません、質問の仕方が悪く。

同じ様な形式という事ですか、底面のフランジ部ですが、去年の漏えいは側面のフランジ部のボルトということで、同じ様な構造になってるという事ですか。

 

 

東京電力尾野氏

フランジで鉄板を止めていくという形式で、その間にパッキンであったりシーリング材であったりというものをつけるという構造ですから基本として同じです。

 

 

おしどりマコ

同じ構造、わかりました。

で、すいませんいっぱいありまして、今朝早く地震が有りましたが、10Sv / h 以上の廃棄筒が、真ん中の最大応力発生位置の辺りに破断が有りましたが、これ3次元モデルによる地震応答解析の結果というのは、どれ位ででてくるのでしょうか。

 

 

東京電力尾野氏

これちょっと今段階我々の評価がどういった形で出るのか、というところは申しあげるところではございませんが、整理ができたところでお話させていただけるかと思います。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

破断が見つかってから、すぐに震度5強の地震がサイトを襲いましたので、おそらくあの廃棄筒が一番何といいますか、耐震性が下がっているのではないかと思うのですが、これ、できるだけ早くこの解析をするというのは発表していただくのはなかなか難しいのでしょうか。

 

 

東京電力尾野氏

これはですね、解析をするという考え方ももちろん必要なことでありますけども、今現在我々が考えているのは、評価ももちろんそうですが、当該のスタックですね、これをどういう風に処置していくのがいいのか、ということ、つまり立ってるものは立ってるわけですから、「評価してOKですね」ということであれば、その分安心は安心でしょうけど。

そのままじゃあ、ずっとほっておくのですか、と言うとそういうわけにもいかないでしょうし、ですからどのように処置をしていくのかということも求めて検討していくということも今後必要だと思っておりますので、そうしたことも含めて検討している最中でございます。

従って、整理ができたところでお話しさせていたきたいと思いますが、あえて申し上げるならば、 2年前の3·11以降震度5強あるいは5弱といったような余震は多数経験してございますけれど、昨日の時点でそうでございますが、スタック自身については特に支障はなかったということでございますので、先般も申し上げましたけれども構造物としての標準性、そのものに直ちに今何か問題があると言うとそういうことではない、というふうにご理解頂きたいと思います。

 

 

おしどりマコ

分りました、そのスタック地震、昨日の地震で大丈夫だったということで、新たに何かカメラで見られたとかそういう確認されたということですか。

 

 

東京電力尾野氏

これは、全体としての目視として、見てございます。

新たにカメラで見て確認するというのは、あの調査自身も、十分な準備を持って行っていることでございますので、同じ形ではやってございませんが、震度5弱と云うのは充分経験している様なものでございます。

 

 

おしどりマコ

あ、そうなんです。

震度5強、5弱は何度かありましたが、経時的にあの排気筒がどうなっていたかは見られておらず、前回初めて詳細にカメラで調査があったということですので、震度5強、5弱の地震は何度も経験しても大丈夫だったかどうか、というのは経時的に観察されたおりませんので、どういう状況だったか、というのは一概に言えないと思いますので、できるだけ早い解析結果をどうぞよろしくお願いたします。

で、すいませんあと、二つです。

 

 

東京電力尾野氏

えーと、すいません。

他の方もお待ちなので、あとに回せるようでしたら、お願いできますか。

 

 

おしどりマコ

あの、すいません。

ご回答を短くして頂ければ直ぐに質問しますので、よろしくお願いします。

で、昨日の東京電力のホームページに安倍総理の発言を受けて「しっかりと期限を決めて汚染水を浄化すること」という風に東京電力が安倍総理の発言を受けて3点これから取り組む事として書いておられますが、2014年度中にすべての汚染水の浄化を完了できるように取り組んでいく、というのはこれ具体的にどういうことなんでしょうか。

 

 

東京電力尾野氏

はい、今現在我々が考えているところで申し上げますと、既存のALPSというものがございます。

こちらの処理能力というのは、 3系統ございますけども合わせて750t / dayというような処理能力があります。

それから、国がより先進的なALPSを作るという事で考えてございますが、こちらの方、私ども聴いてるところでは日量処理量として500tの能力を考えておるということで聞いてございます。

それから我々としても、既存のALPSと同様の設備の増設を考えてございまして、これによって750t の処理能力を増強しようというふうに考えとります。

ですから既存の750tに加えて最終的には2,000t 規模まで処理能力を上げていくという事を考えてございます。

で、時間的な投入タイミングというのはそれぞれあるわけでございますけども、現状ALPSは、ホット試験の途中で、今修繕作業行ってるとこですが、こうした事も含めまして、今新号機は9月下旬から動かしていくと、残りのBやCは大体1月遅れ位いずつで順次インサービスして行きたいというふうに考えてございますので、そうした処理能力を積上げて行くと、大体処理の速度が上がっていくということであります。

それから一方、汚染水の増加状況ということに関して、地下水バイパスが機能していくということであったり、あるいはサブドレンのくみ上げが可能になっていくというような条件が出て来ると、なお一層、発生側の量が減って来ると言うことになりますので、そうしたことを考え合わせると、 2014年度末というところに滞留している汚染水が一旦ALPSを通過するというようなことになるという計算でございます。

 

 

おしどりマコ

わかりました、ありがとうございます。

 

 

東京電力カミジマ氏:司会

よろしいでしょうか。

 

 

おしどりマコ

すいません、ちょっと確認で現在あるタンクの汚染水ではなく、日々発生する汚染水を一日で全部処理していけるようになるという考え方ですか。

 

 

東京電力尾野氏

いえ、そういうことではなくて現在溜まっているものも含めて一巡するということです。

 

 

おしどりマコ

わかりました、すいませんその関連で。

18日に、、。

 

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東京電力カミジマ氏:司会

大変申し訳ありませんが、他の方もいらっしゃいますので、とりあえずここで一旦切らせて頂いてよろしいですか。

 

 

おしどりマコ

あと、一つなんですが。

 

 

東京電力カミジマ氏:司会

申し訳ございません。

 

 

おしどりマコ

はい。

 


  2回目の質問                           

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おしどりマコ

冒頭に頂いたご回答の関連です。

N2のアウトリークは、現在1号機が一番量が多いという評価ですね。

 

 

東京電力尾野氏

そうですね。

先ほどの数字類から言いますとそうなるかと思います。

 

 

おしどりマコ

先ほどの数字は、毎時ですね。

 

 

東京電力尾野氏

そうですね。

 

 

おしどりマコ

現在毎時6m3アウトリークがあるということですね、1号機は。

ちょっとすいません今、手元に数字が、、、。

 

 

東京電力尾野氏

あの、1号機は9m3ですよ。

 

 

おしどりマコ

すみません、手元にメモがなくて、わかりました。

これあの、アウトリークのメカニズムと云いますかシステムは3号機で以前オペフロ上部から湯気が出た時に、図解して示していただいた、あのN2のルートと同じだということですか。

 

 

東京電力尾野氏

そうですね、入れと出のバランスです。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

では、ダストサンプラーを通っている物は一旦凝縮水、水を通って出ている物ですね。

でしたっけ。

アウトリークしてない分です。

フィルターでキャッチ出来ているものは水を通ってから、リークされてるもの。

 

 

東京電力尾野氏

いや、特にそういう事ではないです。

 

 

おしどりマコ

水を通ってない、この凝縮水って書いてあるのは別ルートということですか。

 

 

東京電力尾野氏

水を通ってではなくて、湿り分をクーラーで落として凝縮水にして、乾燥した状態でフィルターに入れていかないと、フィルターが湿気ってきますから。

 

 

おしどりマコ

あ、、。

そうですよね、わかりました。

ではその、ここでキャッチしているダストサンプラーやモニタリングの気体がアウトリークされている物と、全く同等ではないですよね。

 

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東京電力尾野氏

えーと、そうですね。

フィルターの後段の方で外へ出てる状況を確認してますから、そこで確認している。

それから、1号機などもそうですが、建屋カバーの内側で、ダストの収集、要はエアーの収集孔などを設けて、そちらからサンプリングなどもしてますから、ですからそういうことからいうと、格納容器のガス管理システムで確認できてない分、というのは、建屋のカバーについているサンプルラインですね、こちらの方で確認しながら見ているということです。

 

 

おしどりマコ

しかし、その凝縮水、湿りを落としたものはCs134 、 Cs137とも、かなり高濃度の、Cs134で3,100Bq / L、 Cs137で6,100Bq / L の放射性物質を含んでおりますので、その湿りを落としていない気体がそのままアウトリークされているという考え方ですよね。

 

 

東京電力尾野氏

アウトリークしている際は、そういったものが出うるということです。

ですからその分を含めて、ダストサンプラーで見ているということになります。

 

 

おしどりマコ

いや、ダストサンプラーは湿りを落として以降の図になっておりますが。

 

 

東京電力尾野氏

あの、おっしゃっているのは、本来元々本設でついているダストサンプラーのこと、、、。

 

 

おしどりマコ

いえ違います。

モニタリングのPCVガス管理設備を通る直前の物です。

 

 

東京電力尾野氏

つまり、PCVガス管理システムを通った物に関しては、1回湿りを落としてるわけですね。

で、仰ってるのは、もともと格納容器にあるものは湿りがあるんだから、アウトリークした物は一緒に湿りを外に持って行ってるのではないでしょうか。

と云う事を仰っていて、まあ、それは「イエスです」と、いう事を申し上げてます。

その上で、例えば1号機であれば、オペフロについてるカバーの中で、ガスの収集孔を設けてサンプリングをしてますから、そちらの側の状況と云うのは別途掴んでおりますよ。

と云う事を申し上げてございます。

それから、以前この場でもご説明していると思いますが、格納容器の中のエアーそのものの、放射性物質の濃度や等々というものを確認して、その物の濃度自身ももちろんフィルターを通ると殆ど無くなりますから、それに比べたら大きいですが、マスク基準の兼ね合いからいったら、それを下回る程度、というところですね、というような状況まで下がって来てるということも確認してしているというような事です。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

これは、3号機のデータを見ますと、湿りを落としてヘパフィルターを通して、大気中への空気の排出濃度限度のやっと一桁下ぐらいですので、どういうものをアウトリークしているのかというものは、、、。

すいません不勉強で、後でもしサンプリングがあれば教えていただければと思います。

よろしくおねがいします。

で、今日、タンクの内部の調査をされた方々の、作業実績での被ばく線量というものをお示しだけませんでしょうか。

 

 

東京電力尾野氏

これは、確認をさしていただいて回答したいと思います。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

それは、APDと共にリングバッチでの全βでの70μm線量当量の数字も教えて頂けたらと思います、よろしくお願いします。

で、18日にIAEAの科学フォーラムで青山道夫先生が、原発の5号機、6号機放水口の北側から、放射性物質のCs137とSrが、1日計、約600億Bq出ている、と報告されておられましたが、それに関して何か東京電力から評価なりありましたら、宜しくお願いします。

 

 

東京電力尾野氏

特にございません。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

青山先生はそこで「海に出ている汚染水の濃度は下げ止まっているが、冷却水が汚染されるだけではなく、原子炉建屋地下にたまる水と溶融燃料が直接触れている可能性がある」とも指摘されておられましたが、それに関してももし、評価があれば。

 

 

東京電力尾野氏

評価の内容等について私どもとして、特に見ている状況でもございませんので、中身に対して何ら申し上げる事はございません。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

因みにこれは、IAEAだけではなく、青山先生は、規制庁の海洋モニタリング検討会第1回でも同じ指摘をされておられましたが。

 

 

東京電力尾野氏

あの、まず論文の内容についてのご質問に関しては、私どもから今お答え出来るような内容ではない、という風に思っております。

 

 

おしどりマコ

あっ、わかりました。

では、規制委員会の海洋モニタリング検討会についての指摘に関するご回答を宜しくお願いします。

 

 

東京電力尾野氏

あの、今現在ですねタービン建屋の地下等々、あるいは以前トレンチに入った水という物が、どういう素性の水なのか、というとこれは、溶融した燃料に触れて、

汚染をした水である、という事は明らかですからその事について特に、そうでないというような考えは持ってないです。

 

 

おしどりマコ

わかりました、これは、青山先生に直接取材したのですが、特にご自分で実測されたデータではなく「東京電力が日々発表しておられる5号機、6号機放水口北側のデータをプロットしたら、見えてくることだ」と仰っておられたのですが、東京電力として特に何の評価もない、ということですね。

 

 

東京電力尾野氏

あの、誤解してもらうとちょっとこまるのですが、その論文等について今、私どもはなにか申し上げる所ではないということです。

で、我々の方として、先輩もそうですけれども、放出量評価、或いは最初トリチウムをやらしていただきましたけれども、ストロンチウムやセシウムについてもどうか、と云った様な事も我々として、行いましたし、そうした中で地下水移行のプロセスと、かいすいの中での拡散のプロセス、両方の突き合わせを考えて行くと、セシウムやストロンチウムといった核種に関しては、地下水移行プロセスだけで考えていくと、いう事は相当入りと出のかい離が大きいと言うようなお話をさせていただいたかと思います。

そうした中で、これは極めて少量と、体積としては小さいけれどもトレンチ等、何らか高濃度のものというのが、体積とした少ないけれども直接漏洩しているというような濃度というのも考えに入れていかないと、うまく説明が出来ないのではないかというような、概算なかでの評価はしているところです。

 

 

おしどりマコ

わかりました、あの、これは、論文ではなく、先ほども言いましたが、規制委員会での検討会でのご発言に関してです。

では、あの、地下水が燃料に触れている可能性というのも東京電力は現在見ていない、と云う事ですね。

 

 

東京電力尾野氏

あの、地下水が燃料に触れている可能性という事について、どういう意味で申し上げてるのかという事ですが、要は今、地下水が汚染している、元となっている汚染水ですね、これは当然燃料に触れた汚染水ですから、何の違和感もございませんが。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

 

 

東京電力カミジマ氏(司会)

よろしいですか。

 

 

おしどりマコ

いえ、まだ、あります。

別件ですが、以前クレーンが伏せていた件で、それの余圧のチェックと云うのはもうそろそろお済みになりましたか。

 

 

東京電力尾野氏

クレーンにつきましては、調査を進めてます所ですから、まとまった所でご説明させていただきます。

 

 

おしどりマコ

まだ、原因は分からないという事ですね。

わかりました。

以前6月のγ線放出核種分析の評価という資料で。

マリネリ容器とバックグラウンドの件ですが、あのそのサンプリングの測定場所を教えて欲しい、と質問しましたところ「全てだ」とご回答をいただいたのですが、測定は2Fのラボにも送っていたと思うのですが、6月迄に1Fのその5号機、6号機のホッとラボで測定していた具体的な地点を教えて頂けませんでしょうか。

2Fには持って行ってなかったのですか。

 

 

東京電力尾野氏

そうですね、2Fに持っていってる物、有ろうかと思いますが、6月以前の環境試料の測定ですね。

こうした物にかんしては、何らかそういう影響があるというふうに思って頂いて結構かと思います。

確かに2Fで測った分については、2F自身の方がバックグラウンドが1Fに比べて低うございますから、そうした影響ではないか、と云う事に関しては、仰っしゃる通りですけれども、そんなに沢山2Fに持っていってる訳では有りませんので、個別の測定という事の中では、中にはございます。

それは、例えば地下水バイパスの関係での測定で、一部2Fで行ったものと云う様なものもございますし、それから、ALPS関係の処理水の測定などでも2Fで行ったものなどもございますが、そういったものについては、その時ご説明の中でさせて頂いたんじゃないかな、と思います。

で、恐らく関心があるのは、環境試料の方の話でしょうから、そちらについては、本年6月以前のものということに関しては、押し並べて条件は似ていると、同じ様なことであるというふうに、先ずはご理解頂きたいと思います。

 

 

おしどりマコ

特に言及されていないものは、5号機、6号機のラボで測っていたと。

 

 

東京電力尾野氏

あの、殆どそうだったと思います。

個別に特に注視すべきところがあるかどうかは確認させていただきましが、今、たくさん測っているものの、これがどれで、これがどれかというような作業をするというよりは、先ずはそのようにご理解頂いて結構かと思います。

 

 

おしどりマコ

わかりました。

最後ですが、この「泉田知事への安全協定の遵守」について伺いたいのですが、泉田知事に以前取材をしましたところ「柏崎刈羽の問題だけではなく、福島原発事故後の東京電力の対応に信頼がおけない」とのことで、えー、、、あ、もし何か有れば仰ってください。い、いいですか。

 

東京電力カミジマ氏(司会)

どうぞ。

 

 

おしどりマコ

とのことで、現在も福島県民の方々から泉田知事の方に手紙や、要望書が来るということで、この安全協定というより、福島第一原発の事故後の対応についての信頼性を、、。

きちんと説明をして欲しいと云う事を仰っておられたのですが。

 

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東京電力カミジマ氏(司会)

まずですね、知事に限らずですね、福島第一の現状に関しまして、広く世の中の皆様、福島県の皆様ご心配をおかけしていることに関しましては改めてお詫びを申し上げます。

ご心配をおかけして申し訳ございません。

もちろんそのような状況ですね、丁寧にご説明をすると云うのも、知事様に対してもですね、丁寧にご説明をするという事は必要かと思っております。

今回はですね、先ほどもお話しをした通りまずは7月2日に公表さしていただいた案件、7月5日にお会いさしていただいたことも踏まえてですね、改めて書簡で安全協定の遵守をですね、お渡しさしていただいていると云うことでございますので、そのものを持ってですね、ご理解頂ければと思いますのでよろしくお願い致します。

 

 

おしどりマコ

わかりました、ありがとうございます。

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