原子力規制庁広報窓口 からのメール 14:22

報道関係者各位


【本件は、RI法に基づく法令報告事象です。】

大阪市立大学において、使用施設の管理区域内で放射性同位元素(トリチウム)による汚染が確認され、管理区域外を調査した結果、管理区域外にトリチウム汚染が確認されたことから、本日(31日)、大阪市立大学より放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律(以下、「RI法」という。)に基づく報告がありましたのでお知らせします。

大阪市立大学は本件について、本日(31日)15時半にプレス発表を予定しています。


<大阪市立大学からの報告の概要>
○29日15時56分頃、使用施設を閉鎖するにあたって、管理区域内のスミア検査を行ったところ、密封線源の貯蔵箱蓋表面などに放射性同位元素(トリチウム)による汚染が確認。

○密封線源は、ゲルマニウムに気体状のトリチウムを吸着させたもの。(許可申請書から確認)

○貯蔵箱蓋の推定全汚染量は32キロベクレル。

○当該密封線源の貯蔵箱が置かれていた作業室の出入口付近の内側(管理区域内)と外側(管理区域外)についてスミア測定をしたところ、管理区域内で最大0.08ベクレル毎平方センチメートル(作業室内のドアノブから採取したサンプル)、管理区域外で最大0.30ベクレル毎平方センチメートル(作業室外のドアノブから採取したサンプル)のトリチウムが測定された。

○空気中のトリチウム濃度の測定結果は以下の通り。
 管理区域内の空気中濃度 2.8×10マイナス7乗ベクレル毎立方センチメートル(先方は、バックグラウンドと同等と評価)
 管理区域外の空気中濃度 2.2×10マイナス7乗ベクレル毎立方センチメートル(先方は、バックグラウンドと同等と評価)
 ※トリチウム(水の化学形)の空気中濃度限度は、8×10マイナス1乗ベクレル毎立方センチメートル

○10月31日13時、大阪市立大学は管理区域外への放射性物質の漏えい事象であり、RI法に基づく法令報告対象事象と判断。(31日13時20分受信)

本件について、10月29日から30日にかけて熊取規制事務所の保安検査官が現場確認を実施しております。

以上