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日本国中が注目! ではないでしょう

オリンピック女子サッカー、なでしこジャパンがすごくいい。昨日は強豪ノルウェーに5対1と快勝でしたが、引き分けのニュージーランド戦もよかった。リスクを背負って攻めているのが、素人目にもよくわかる。粘り強さは精神力の賜物でしょう。

それにしても、日本選手が金メダル取ったときの、テレビ・アナウンサーの「日本中が沸きあがっています!」みたいなセリフ、何とかならないでしょうか。

だって、嘘だもの。

私の周りには、スポーツ全般を「あんなことして、何が面白いの?」と真顔で訊く女性がいます。スポーツ好きでも、星野ジャパンより、最近の阪神タイガースの不調が大問題の男性がいます。だから「ニッポン国民が----」と言ってしまうセンスに違和感を覚えてしまうのです。

開会式は、正直、辟易しました。スピルバーグに代わって、演出を担当したチャン・イーモウ監督の映画は好きですが、スペクタクルが延々と続いた後、空飛ぶ聖火ランナーなんて。

セレモニーは淡々とやったほうがいい。主役はアスリートなんだから。

「国民、国民」と報道するマスコミの力みぶりを見るにつけ、オリンピック=国家の威信という時代は終わりつつあるではないか----そう思えてなりません。

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