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年末ジャンボと托鉢僧

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銀座・数寄屋橋交差点に長蛇の列ができていました。50メートル以上は続いていたでしょうか。しかも3列縦隊の分厚い行列。

年末ジャンボ宝くじの発売日です。
数寄屋橋の交番の巡査も整理に駆り出され、「お巡りさんも大変だなあ」と思いながら行列に沿って歩いていると、最後尾の近くに托鉢僧が立っていました。

このお坊さん、列が伸びるごとに自分も微妙に近づいているようで、新しく列に加わった人はみんな、お坊さんの姿を見て一瞬、身を引きます。

新宿西口などの雑踏ではよく見かけますが、ここまでターゲットを明確にした托鉢僧は初めて。

しばらく遠目から観察していましたが、お金を鉢に入れる人はいませんでした。
「1億円が当たりますように......」
俗な夢を抱いている最中、人は喜捨する気分にならないだろうと思います。

ところでこの宝くじ、公営ギャンブルで、胴元控除率は54%。つまりテラ銭の半分以上を主催者である国や地方自治体がもっていくのです。胴元は黙っていてもウハウハという仕組み。競馬や競輪の場合は25%、聞くところによると、ラスベガスのスロットマシーンは4%だというのに。

文部省(当時)主導で始まったサッカーくじ(スポーツ振興くじ)の売上が年々減少しているそうです。原因は同省役人の天下り先、日本スポーツ振興センターの運営のお粗末さもさることながら、これまた胴元控除率50%というふざけた数字がまかり通っているためではないでしょうか。

テレビや電車広告で夢、夢、夢、夢と煽りまくり、年の瀬に庶民の財布からお金を絞りとる宝くじの胴元=お役人たち。

国民をなめんなよ。

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