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ウラルの町で

ロシアのバシコルトスタン共和国の首都、ウファというところへ行ってきました。ウラル山脈の西にある人口100万人強の都市。ヨーロッパは「ジブラルタル海峡からウラル山脈まで」といわれるから、欧州の東端です。

到着時はマイナス24度でした(写真は町の中心部)。出発前に風邪をひいてしまった私には、もう笑うしかないような状況だったのですが、「この冷気を吸い込めば、身体のなかのウイルスを退治できる」と思って、空気をすーッと吸い込んだら、喉と鼻が楽になった(ような気がしました)。

バシコルトスタン共和国には約100の民族がいるといわれています(ロシアに住むほぼ全部の民族がいるそうです)。主要民族はロシア人、バシキール人、タタール人。うちバシキール人やタタール人はイスラム教徒が多く、またアジア系なので、日本人と見まがう人も少なくありません(しかも、チャーミングな女性が多い)。

原油価格の高騰で、世界第2位の産油国であるロシアの経済は好調です。たくさんの製油所があるウファも、空港や道路がきちんと整備されていました。

行き帰りのフライトともにモスクワ経由でしたが、帰りの成田便にはたくさんのロシア人の若者が乗っていました。ロシア人の日本旅行者は年々増加しています。

最近、青森のりんご「ふじ」、福岡のいちご「あまおう」が試験的にモスクワへ輸出されました。日本の高級果物ブランドは売れ行き上々だそうです。ロシア極東向けの日本製中古車の輸出増はいうまでもなく、日本の地方自治体とロシアとの距離は縮まりつつあります。

ロシアに限らず、中国、韓国(そして、いずれは北朝鮮)など隣国と日本の地方自治体がモノとヒトの交流をどんどん広げることで、地方経済の疲弊を打破できないか。移動中、そんなことも考えさせられました。

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