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ドル安

3月初旬、出張先のロシアで、同行した日本人からドルを借り、帰国したら円で返す約束をしました。

そのときのレートは1ドル=109円。ところが、3月18日時点で1ドル=97円。

「これで返す金額が減った!」と喜ぶわけには、さすがにいきません。
本来、返済能力のない人たちに住宅購入資金を貸しまくったサブプライムローンのツケが、ドルの下落になって現れたのでしょう。

ロシアの通貨、ルーブルも強くなっています。原油高が続くおかげで、産油国ロシアの景気は好調ですが、ロシアに豊かさをもたらした原油価格が、テキサスで取引されているそれのわずかな需要量で決められてしまう不思議。

地下資源だけでなく、小麦やとうもろこし、そして私たち日本人には欠くことのできない大豆までが、投機の対象になって、価格が釣り上がり、4月には食料品のさらなる大幅な値上げが待っています。

アメリカがイラクに戦争を仕掛けて5年。この間、あまりに金融と軍事に偏重したアメリカ経済ががたつき、中東やロシアの資源大国がどんどん力をつけるという世界の地殻変動が、じわじわと私たちの日常生活に影響を及ぼし、否が応でも世の中の動きに無関心ではいられなくなりました。

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