(保安院からのメール 1:16)
 

関係者各位
 
標記の件について、関西電力大飯発電所3、4号機に係る情報がありましたのでお
知らせします。
 
16日20時36分頃、大飯発電所3,4号の中央制御室において「海水淡水化装
置制御盤注意」の警報、現場盤において「起動排水槽水位高」の警報が発生しまし
た。20時51分頃にこれら警報はリセットされています。
現場確認の結果、20時38分頃、起動排水槽※から水があふれ、側溝に流入してい
ることを確認しました。
現在、起動排水槽からの水のあふれは停止していること、側溝から海等の構外には
流出していないことを確認しました。
 
※海水淡水化装置の操作に伴い生じる排水を受ける水槽。
 
側溝にたまっている水について、22時頃、pHが9程度と排水の管理値(5.8
から8.6)よりも若干高いこと(アルカリ性)が確認されました。
このため、これから中和作業を実施します。
 
あふれた水は海水淡水化装置の処理水であり、放射性物質は含まれていません。
 
発電所内への淡水の供給は、他の海水淡水化装置により問題なく行われています。
 
大飯3、4号機の運転に影響はありません。
 
水のあふれが発生した原因については現在調査中ですが、pHの調整の不調によ
り、海への排水を停止したことに伴い、起動排水槽へ水を回収するラインへ切り替
えを行ったことから、起動排水槽から水があふれたものと推定しています。
 
以上