2014年1月20日東京電力定例会見より
DSC00705.JPG1回目の質問
おしどりマコ
3号機のドレンファンネル漏洩について伺いたいのですが。
濃度からいって主蒸気系の配管からの漏洩と見ておられる、ということでよろしいですか。
確認ですが。
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東京電力今泉氏
主蒸気系の配管というよりも、5ページに書いてますとおり貫通部がございますので、貫通部があって、配管がその中を通ってございますが、そこの貫通部から漏洩が発生しているのではないかと今、私共一番疑っているところです。


おしどりマコ
わかりました。
主蒸気系の配管の貫通部からの漏洩ということで。


東京電力今泉氏
そうですね。
格納容器の貫通部です。


おしどりマコ
配管の漏えいではなく、貫通部の漏洩と云う事ですね。


東京電力今泉氏
はい。


おしどりマコ
確認ですが、主蒸気隔離弁は現在、閉になっている状態ですよね。


東京電力今泉氏
はい。



おしどりマコ
主蒸気隔離弁は、このベローズ以降についているという事ですね。


東京電力今泉氏
はい、そうです。


おしどりマコ
主蒸気隔離弁と貫通部の間で漏れている、と予想しているということですよね。


東京電力今泉氏
はい、実際に主蒸気隔離弁は格納容器内に1弁、それと格納容器の外に1弁ございます。
それが4本のラインにそれぞれがありますが、仰るようにこの貫通部の最後の6ページ目でいうと貫通部の右側に外側の隔離弁がついているとご理解頂ければと思いますが。

DSC00719.JPGおしどりマコ
これ、主蒸気隔離弁が閉になっているにもかかわらず、貫通部からの漏洩の可能性があるという事はどう評価されておられるのでしょうか。


東京電力今泉氏
6ページの図をご覧下さい。
 私もそこまで細かくご説明しなくて申し訳無かったんですが、ちょうど真ん中に1点斜線がありますが、そこが大体配管の中心点だと思って下さい。
配管がここのところのコンクリートの壁をずっと突き抜けてタービンの方にいってます。
そのまわりをこういう、なんというか、筒のような物でこの配管を覆っています。
その途中にベローズというところがあるのですが、そういった意味で、この配管とこの周りを囲んでいる筒、ここの隙間から漏れている、どこか破損していれば、水が流れ出てきている可能性があると思っていると云う事です。
すいません、ご説明ちゃんとしなかったんで。


おしどりマコ
よくわかりました。ありがとうございます。
で、ここの部分の漏洩は何時頃からあったと推定しているのでしょうか。


東京電力今泉氏
はい、大変申し訳ございません。
今の時点で何時頃というところも私どもも特定出来ておりません。


おしどりマコ
これは発災以降も漏洩していた可能性もあると云う事ですか。


東京電力今泉氏
えーー、そこはですね、発災以降といいますと、発災直後という、そこは私どもとしても何とも申し上げられません。
仮にここの部分が発災直後、何か損傷があったことになりますと、発災直後に格納容器の圧力がずっと上がってきてございますので、そういった現象というのが中々見られないかという風に思います。
それは、確実にそうだ、というわけではないんですが、そういった状況から見ますと、発災直後と中々考えるのは難しいですが、いつの時点でそうなったかというところは申し上げられる材料はございません。


おしどりマコ
わかりました。
あの、資料に書いておられないのですが、プレスリリースでは、ではCo-60(コバルト60)が 25,000Bq/cm3 が検出されておりましたが、ルテニウムやアンチモンなどは現段階では測定されていないのでしょうか。
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東京電力今泉氏
すいません私もそこまで確認してきてございません。
ちょっと確認いたします。


おしどりマコ
わかりました、2011年6月に3号機建屋1階の北東部で、作業員の方が入って床のスミアを採っている様な映像がありますが、その時の床のスミアは採っているのかどうか、ということと、現在のこの漏洩の後のスミア等の核種との評価というのはされているのですねでしょうか。


東京電力今泉氏
今ご提示させて頂いた3ページの漏洩水の分析というのは、ロボットを使って水を汲上げて、それで核種分析をした結果でございます。
実際に人間が入ってとるような、結構線量が高い所ですので、実際にスミアを採ってそういう確認はしていないと思っています。
このデーターというのは、水の採取をロボットでやった結果をご提示させていただいております。


おしどりマコ
わかりました、すいません長くなって。
2011年11月にロボットが入って、すぐ数メートル横の機器ハッチシールドプラグの表示をされておられるのですが、その時この辺りは4780mSv/h 程度の線量だったのですが。
現在、この付近の雰囲気線量、表面線量などはロボットでは測定はされてないのでしょうか。


東京電力今泉氏
測定をしてあるようでございます。
現場の方は、場所としてどの辺だというところは具体的な所はお示しできませんが、この近傍とお考えいただいて結構だと思いますけど。
大体1時間あたり30mSv/h という数値です。


おしどりマコ
30mSv/h 、わかりました、ありがとうございます。
C排水路に側溝モニタを付ける計画をお示し頂いてましたが、この原子炉建屋付近、タービン建屋付近を流れるK排水路に側溝放射線モニタを付ける計画というのはないのでしょうか。


東京電力今泉氏
今のところ、具体的な計画として進めている所はこのC排水路のみでございます。


おしどりマコ
わかりました。
顔面の汚染を確認された作業員の方について伺いたいのですが。
左の頬と舌に汚染があったという事で、この方は鼻スミアは取っておられるのでしょうか。
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東京電力今泉氏
はい、鼻スミアは採ってございます。
鼻スミアを採った結果としては汚染はなかったと。


おしどりマコ
汚染はなかった。
核種の付着はなかったという事ですね。


東京電力今泉氏
はい。


おしどりマコ
わかりました。
あの、顔面マスクをされていたのに、なぜ汚染があったのかは、その理由や。
年齢はどのくらいの方か、作業経験がどれぐらいある方かについて教えて頂きたいのですけれども。


東京電力今泉氏
これは現場の方でその時の作業状況を確認しましたたところ。
どうも全面マスクのフェイス部といいますか、透明の所が曇ってしまいまして、実際に目張りはしてあったのですが、それをとってですね、そのままゴム手をつけたまま実際にその曇りを拭いたようでございます。
その際に汚染が付着した可能性が大きいのではないかという風に考えてございます。
年齢としては50歳だったと思います。
50歳の男性です。
後もう一点なんでしたっけ。


おしどりマコ
作業経験はどれぐらいある方かという、、。


東京電力今泉氏
作業経験はですね、。
この作業員の、えー経験年数というのは、今回が初めての様です。
ですので、経験で何年というとゼロ年になるんでしょうか。


おしどりマコ
わかりました。
初めて福島第一原発に。
原発作業自体、初めてという方、という理解で宜しいですか。


東京電力今泉氏
そこは、ちょっと私も今何とも申し上げられません。


おしどりマコ
少し分らなかったが目張りを取ってゴム手を付けたまま、内側の部分の曇りを拭いたと云う事ですね。


東京電力今泉氏
そうです。


おしどりマコ
外側でなく。


東京電力今泉氏
はい。


おしどりマコ
わかりました。ありがとうございます。


【途中回答】
東京電力今泉氏
ルテニウムとか他の核種はどうなのか、ということでございますが。
ルテニウム、アンチモン測定をしたんですけれど、こちらの方は検出されていないということです。ですのでコバルトのみ検出されましたので、そういったことでございます。


2回目の質問
おしどりマコ
様々ご回答ありがとうございました。
顔面部に汚染があった方なんですが、舌にも汚染があったということで、それは大体どの程度かなんでしょうか。
数値でお示しいただければ。


東京電力今泉氏
当初は舌の表面になると思いますが、2500cpmです。
で、これを除染して現在では150cpm、まあバックグラウンド相当まで除染は既に終了しています。


おしどりマコ
わかりました。
3号機の主蒸気配管について伺いたいのですが。
これは、過去のタービン建屋地下の滞留水との比較が書かれているのですが、Co-60(コバルト)の値が見つからず、このCo-60との比較はどれぐらいなんでしょうか。
それも同じぐらいということなんですか。
漏洩水の分析結果に関してです。


東京電力今泉氏
すいませんCo-60の以前との比較データは、今、私の手元に持ち合わせてません。
ここにお示ししたデータというのは、実際にどういう水の性状であるかを比較するにあたってはスタンダードな指標ということでお示ししてございます。


おしどりマコ
わかりました。25,000Bq/LのCo-60が漏洩しているかも知れないということで。
これは発災以降、かなり高い値が測定されたと思いますが、これは格納容器内で、金属と中性子の反応で、今も生成されている物が外に出てきた理解でよろしいですか。


東京電力今泉氏
実際にCo-60自身が、今中性子で反応した物が、何かコバルトで出てくるというよりも、どちらかというと、実際に以前発生してというか、以前あった物が、そういった物に水の流れに乗って出てきているという風に理解する方が、十分じゃないかな、とおもう。
あ、十分というか、そういう風に理解するのが自然だと思いますが。


おしどりマコ
以前からあった物が出て来ていると。


東京電力今泉氏
はい。はい。
今ちょっと差し込みがはいりましたが。
12月10日の分析、Co-60ですが、一応検出はなかったということです。


おしどりマコ
この3号機タービン建屋の地下滞留水にはCo-60はなかったと。


東京電力今泉氏
はい。


おしどりマコ
このMSIV室からの漏洩の物にだけにあったという事ですね。


東京電力今泉氏
はい。
実際に、そこにある自信は不思議なことではなくて。
運転中はクリーンナップをきちんとしておりますけど、そういった所でも当然、完全にそれがないというわけではございませんし、実際にこの水の中に乗ってきたものが、ここに出てきている事になれば、それはそれで検出される可能性は十分あると思います。
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おしどりマコ
わかりました。
確認なんですが、主蒸気系配管の貫通部から漏れている可能性があるということで、これはシビアアクシデント時に、主蒸気隔離弁が全閉になってても、貫通部から漏れる可能性があったという事ですね。


東京電力今泉氏
あの、えっと実際に、すいません。
今どの時点でここから漏洩が発生したかというのは、私が皆さんにきちんとご説明する物はございませんが、何れにしても、この水位が上がっていって、仮にここの貫通部に何らかの損傷があれば、これは当然、そこの部分から水がMSIV室の方に出てくるという現象は否定はする事ではございません。


おしどりマコ
わかりました。
まあ今は分からない、という事ですね。
先程、雰囲気線量が30mSv/h 程度だと教えて頂いたのですが、すいません、どの場所か分らないという事で、大体床上どれぐらいの、どのような形で測定した値なのでしょうか。


東京電力今泉氏
そこは、詳しい測定状態を私は確認してきたわけではございませんが、今申し上げた30mSv/h はこれ、雰囲気線量を測定していますので、少なくとも例えば床上から1m50cmとか、ある程度の高さのある測定位置ではないかと思います。


おしどりマコ
これは今回の測定ですか、この30mSv/h というのは。
以前から出ておりますサーベイマップと同じ値なので。
今回ロボットが入った際に測定した物なのか、前回のこのサーベイマップのこの付近の数字なのか、という疑問なんですが。


東京電力今泉氏
えーとすいません、ちょっと確認します。


おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
 
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