以前の質疑の回答
東京電力尾野氏
以前、おしどりさんが来られた時に幾つか質問を頂いていた事があろうかと思いますので、ちょっと、結構専門的な事だったと思うので、準備が出来てる範囲でお答えさせて頂きたいと思います。
一つは電離健康診断の血液検査で、各項目色々項目がありますが、「判定が所見のあった方の割合というのはどれぐらいでしょうか」という事でございました。
先ず、あの平成24年春の健康診断におきまして、電離放射線障害防止則に基づく定期診断を受けた者というものが、約6,200人当該の健康診断を受けている方。
で、そのうち、緊急時作業をやった者が3,186人いるという事になります。
で、これらの人たちに目と皮膚の所見、というのは、医師の所見ということになる。
それから血液検査の方は、所定の血液検査をするという事ですが、医師が「所見あり」と判断している人というのは。
目の検査では3名0.1%。
皮膚の検査では11名で0.3%。
という事であります。
で、これらの方々は、更に確認をするという事になりまして、最終判定では、いずれも「所見なし」という事になっております。
それから血液検査の結果で、これはちょっと私、言葉がわからないところもあるんですけれども、白血球数の確認という事で言いますと。
基準範囲から外れた人は13.4%。
それから、白血球の分画というものがあるそうですが、これで特に異型リンパ球に着目するそうですが、これは0%であったというような事でございます。
つまり「異型リンパ球が所見として見られた人はいなかった」という事です。
赤血球数につきましては判定から外れているのは7.1%。
それからヘマトクリット値というものは 3.4%という事でございまして、通常の健康診断でも所見範囲から外れている方というのはある割合おりまして、医師の指導などを受けておりますが、外れている割合はある程度ありますが、これは特別多いという事ではないという事でありました。
それから、ええ、やはり健康診断関係ですけれど、「高線量被爆の方の目、及び皮膚の等価線量の評価値はございますか」というような事でご質問を頂いていたかと思います。
緊急時作業、およそステップ2終了までという事ですが、実効線量が100mSvを超えた作業者の目の水晶体、及び皮膚の等価線量の最大値のご質問でありましたので、これ、一部暫定値という事もございますが、確認したところ、最大値は目の水晶体の等価線量は188mSv、それから皮膚の等価線量の最大値が、こちらも188mSvという事でございました。
ちなみに緊急作業における等価線量の限度というものが定められておりまして、目の水晶体については300mSv。
皮膚の等価線量については1000mSv。
という事でございましたので、何れも内数に入っているという事でございました。
頂いてたご質問について、用意できている範囲で回答させて頂きました。
1回めの質問
おしどりマコ
沢山の回答ありがとうございます。
あの、頂いた回答について少し伺いたいのですが、この春の検診で電離検診を受けた6200人というのは、全員東電の方ですか、それとも下請けの方々も含まれているんでしょうか。
東京電力尾野氏
春の健康診断はあの、今のデータというのは、えーと、健康診断じしんは会社ごとに行うので、東京電力の社員のデータという事です。
おしどりマコ
東京電力の社員のデータと云う事ですね、わかりました。
で、その白血球数や赤血球数ヘマトクリット値など、基準値以外の方を教えて頂いてありがたいのですが、上に外れているのか、下に外れているのか、これは別々の数値では出ていないのでしょうか。
基準違いだけという事ですか。
はい、ちょっと、聞いたんですけれど、あのーそちらの集計はしておらないので、外れているという事だけという事です。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
で、分画異常ですが、異型リンパ球の出現はなしという事で、他の好酸球とか好中球、骨髄芽球などについての異常はなかったのでしょうか。
何か出現したとか、、、好酸球・好中球など。
これは分画異常、異型リンパ球の出現なしという事だけなのでしょうか。
東京電力尾野氏
ちょっと、難しい話で、聞いた事をそのまま答えてるような格好になって申し訳ないのですが、、えー、異型リンパ球は基準値がゼロということで基準が定まっているそうで「それはありませんでした」という事でした。
その他の、今仰った様なリンパ球とか、単球とか、好中球、桿状核とか何か、そういうものが幾つかあるそうでございますけれども、そういった様なものと云うのは、あるパーセンテージは、えー観察される物だそうでございます。
幾つかあったようでございますけれども、医師の判断として「管理対象とすべき」とするものはなかったということで聞いてございます。
おしどりマコ
あ、はいそうです。
異型リンパ球とか骨髄芽球は基本0%ですが、その好中球、好酸球では全て元々あるんですが「全部基準値以内だった」という事でしょうか。
東京電力尾野氏
明確に「幾つが基準値」と云うような定めにはなっておらないようで、総合的な医師の判断で確認していると云う事なのでございましたので、何%というような形での示しにはなってございません。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
目と皮膚の等価線量もお答え頂きましたが、これは両方とも188mSvという事で、これは同一人物になるのでしょうか。
東京電力尾野氏
えっと、ちょっとお待ち下さい。
おしどりマコ
これはあの、全身の実効線量を等価線量に代用していると云う事ですか。
東京電力尾野氏
そうですね。ですので、これは同じ方だと思います。
おしどりマコ
わかりました。
えー、特にその目と皮膚について、1cm線量当量や70μm線量当量などで、評価、管理している訳ではなく、全身の実効線量を等価線量を代用していると云う事ですね
東京電力尾野氏
えっと、先ず、γ線の70mm線量当量と、それから γ線の1cm線量当量というのがございまして、今私どもが使っている、線量計は1cmの線量当量を計っている、と云うようなものでございます。
ただし、今回、発電所等で出てくる放射線のエネルギーのレベルからしますと、70μSv当量と、1cm当量と云うのは実質的に差がないと云う事でございますので、1cmの測定で代用しうる、と云うような事でございます。
おしどりマコ
わかりました。
目の等価線量は、線源があって指向性のある線量の管理だと思いますが、皮膚の線量等量、等価線量の管理は局所被爆などの管理などもすると聞いたのですが、これは全身の実効線量を皮膚の等価線量に代用していると云う事で、特に皮膚の局所被爆などについての、そこの部分の表面線量、線量当量は測定していないと云う事なのでしょうか。
東京電力尾野氏
えっと、皮膚に関しましてはγ線だけではなくて、β線の被爆も加えてございますので、そういう意味では、γ線に加えて表面だけで止まるβ線の線量と云う事でカウントしています。
で、今仰っている局所で言いますと、特別な作業をする際に、例えば手だけがβ線の強いも物の近くに行くと云うような作業が個別にある場合には、そうした測定を行うようなリング型の検出器であるとか、こういったものを使用します。
ただし、その線量の場合にもよる訳ですけども、特別な作業でなければ、β線についてもβ線用の線量計で管理できますので、γ線の線量計とβ線の線量計を使って管理してございます。
おしどりマコ
わかりました。
特別な場合と、その例えば、高濃度の汚染水に足を付けられたりとか、、。
東京電力尾野氏
足をつけるというような事はあれですけれど、高濃度のβ線源があると云う事がわかっている水を取り扱うような作業であるとか、そう云ったような物です。
おしどりマコ
なるほど。
去年、事故直後に、汚染水に長靴を履かずに足を付けられた作業員の方がおられましたが、その方は特別に皮膚の局所被爆を測定されたと云う事ですか。
東京電力尾野氏
えっと、あの場合の評価と云うのは、すいません、ちょっと確認はさせて頂きますが、個別の汚染の程度であるだとかつまり、 β線というのは長靴を履いている外に水があっても、長靴で全て止まってしまいますから、実際に直接皮膚に触れてる部分で決まってきますので、汚染等から評価してる可能性もありますけれども、えーあの時点で足に特別な線量計を着けていたと云う事はございませんから、何らかの、えー、評価によって、えー求めていると、云う事かと思います。
これは、あの、具体的には確認させて頂きたいと思います。
おしどりマコ
宜しくお願いします。
恐らく2名の方が長靴を履いておられなかったと記憶してますので、教えていただけるとありがたいです、よろしくお願いします。
であの、先日質問しましたIAEAの国際会議についての藤村官房長官のこの意義の説明「福島原発事故が収束したことを世界に発信する」というご認識と、
先日、ご回答頂いた「東京電力として福島原発事故は収束したのか」という、まああの、「緊急状態は収束したが、まだまだしないといけないことは山積みなのは明らか」と、先日お答えを頂きまして。
少しちょっと認識にずれがあるかなと思ったのですが、二日目の専門家会合で、東電福島原発事故からの教訓というセッションがありますが、そこで日本人として出席するのは、環境省と田中俊一規制委員会委員長ですが、何らかのそのIAEAの国際会議に関して東京電力から事故の現状をお伝えする、レクチャーするような機会はあったのでしょうか。
東京電力尾野氏
えっと、今週の末の会議の話ですね。
おしどりマコ
はい。
東京電力尾野氏
えっと、私どもの方から、発電所の状況などについてパネルセッションのような形でご説明する機会が確かあったのではないかと思っています。
それからIAEAの調査に来ている方々のうちの何名になるのか正確に覚えておりませんけれども、発電所の方に視察にお見えになる方もいらっしゃったかという風に思います。
そういった、あの、プラン、これは私どもが企画しているプランでありませんからアレですけれども、えー、実際の私どもの方から情報を取られたいと云う希望に対しては、私どもの方でお答えできる限りの事はしていきたい、と云う事かと思います。
おしどりマコ
ありがとうございます。
そのパネルセッションはいつ頃で、どのような方に、東京電力のどのような部所の方がご説明したのかと云う事を教えて頂ければ。
東京電力尾野氏
あ、これは過去形ではなくて、、。
おしどりマコ
これからですか。
東京電力竹本氏
えーと今、尾野が説明をさしていただいた通り、パネルセッションえーそれから、一部プレゼンをさせて頂くと云う予定でございます。
プレゼンの方は12月15日 17時から。
それから翌16日 18時30分からと云う事で予定をさしていただいております。えー、登壇者、説明者等につきましては、ちょっとまだ私どもも、ちょっと情報を持っておりませんので申し訳ございません。
おしどりマコ
それはIAEAの閣僚会議で説明されると云う事なのですか。
はい。
15日、16日は会議の開催と云う事になりますので、さようでございます。
それから、今、尾野が申し上げた、現地のご視察につきましては、明日14日、それから18日、えー予定をさせて頂いております。
こちらの方については、視察の模様を映像を撮らせて頂く予定でございますので当社のHPに準備ができ次第という事になりますけれども、掲載をさせていただく、と云う予定でございます。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
おしどりマコ
先ほどの1Fの4号機の建屋から水が垂れてる件ですが、すいません、あのー具体的にどの階のどの辺りの場所かもしご存知であれば。
東京電力尾野氏
えっと4号機廃棄物処理建屋1階通路上部の空調ダクト。
ですから通路、廊下ですね。廊下の上にある空調のダクト、エアコン用のダクト。こちらから1秒に2滴程度の頻度で落ちていると云う事です。
おしどりマコ
わかりました。エアコン用のダクトの辺りからですね。
東京電力尾野氏
エアーコンディショナーですね。
あのー、空調ですから、いわゆるご家庭に有るようなエアコンとは造りが違いますけれども、ある一定の場所で集中的に冷却したり温めたり、あるいはエアの取り入れをしたりして、それを各施設の中の様々な部屋に送るための、ダクトって云うんですけども、トタンで出来た配管のような、ものですね。
こういう物が、あの時折、天上がついていないお店などに行くと、屋根裏に空調用のダクトが張っているをご覧になった事があるかと思いますが、ああいうものです。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
単純にこの辺りの雰囲気線量みたいなものはまだ出てないんでしょうか。
東京電力尾野氏
当該場所の雰囲気線量は今持っておりませんけども、廃棄物建屋の方はそれなりの線量があると思っております。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
とても丁寧に質問に答えてくださったそうですねん。
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