おしどりマコ
この分厚い資料(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images/m120625_05-j.pdf)の22ページ(18項参照)なんですけれども、Sr-89、90、イットリウム90の測定について低い濃度でという事でしたが、Sr-90は半減期が28年で娘核種であるイットリウム90は半減期は64時間ですが、あの
現在もイットリウム90が僅かながら検出されているという事なのでしょうか。
東京電力松本氏
検出されているというか、これは娘ですので、まあ、Sr-90 が、これ、Sr-89とかいてありますが、Sr-90が改変してイットリウム90ができるので、それを分離してきちんと測定する必要があるというふうに思っています。新たに何か検出されていると言うよりも、当然あのー、核分裂生成物としてはあると思いますけど、生成ルートとしてはもうあのー、Sr-90からの改変によるものというふうに思っております。
おしどりマコ
そのSr-90とイットリウム90は、放射平衡に達しているという考え方でいいのでしょうか。
東京電力松本氏
そうですね。既に生成ルートがありませんので、いわゆる崩壊での放射平衡に達しているとは思っています。
おしどりマコ
わかりました。では大体Sr-90とイットリウム90の存在比はどれぐらいだとお考えでしょうか。
東京電力松本氏
それはあれですか、そもそも核分裂が起こったときの存在比ですか。 ちょっと確認します。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。では、27ページ(28項29項参照)からのスラッジ用HIC(保管容器)についてお聞きしたいのですけれども。このHICは耐用年数20年という事で、20年の間に処分方法を考えてるという事ですが、大体、このスラッジ用のHICはそれぞれが大体どれぐらいの線量になるのでしょうか。ベクレル数でもSv/hでも大体その廃棄物によって変わるとは思うんですが、概念として。
東京電力松本氏
概念としてはあのー、中に入るものが違いますので、何とも言えませんけれども、ちょっと確認します。
28ページ(30項31項参照)の上の所に吸着材の性状という形になるが、この吸着剤ごとに少しあのー、成分ごとに吸着剤を変えていますので、この吸着材によって右側にございます除去対象元素が決まってきます。
従いましてあの、セシウムですとか、まあ量が多いのはセシウムですけど、β、γ核種で言うところの吸着材3だとか吸着材6のコバルトというところは比較的線量が高めだろうと想像していますし、まあストロンチウムの量は多いですけど、吸着材2に吸着してきますけれども、β核種ですので、ま、ある程度保管しても周辺に与える線量としては効いてこないというふうに思っています。どれぐらいの線量で、というところは確認します。
おしどりマコ
ありがとうございます。そして、29ページ(32項参照)にHICの使用実績が参考情報として掲載されてますが、アメリカでHICを10年間使用しているという事で、この間の何か事故なり、そういう情報というのはあるのでしょうか。何事もなく運用されていると。
東京電力松本氏
全部を確認したわけではございませんが、何かこのHICを使う上での大きな支障になる、という様な不具合は聞いておりません。
おしどりマコ
わかりました。ありがとうございます。
では55ページ、56ページ(75項78項参照)についてお伺いしたいのですけれども。この年間被ばく線量ですが、これは廃棄物だけによる年間追加被ばく線量の計算という事で、最大値が北エリアの敷地境界における 6.40mSv/y ということで。
それであの、本日、保安院で頂いた資料によると、正門の線量率が20μSv/h ということで、これは南西エリアにあたりますが、この空間線量率は北エリアより南西アリアの方が高いのですが、これは事故直後のプルームによるものが沈着しているという様な考え方で、南西エリアは廃棄物による追加被ばくの線量は北エリアより低い、という考え方なのでしょうか。
東京電力松本氏
現在モニタリングポストが正門付近で測っている線量は、質問にあったとおり、事故当時に発生した放射性物質が地面に沈着、あるいは樹木にくっついているものが、現在そのモニタリングポストですとか正門でのモニターに影響を与えているという量でカウントされています。
大体20μSv/h とか、10μSv/h 前後だと思いますけど、その程度が各モニタリングポストで観測されております。
今回、こちらの55ページ56ページ、それから原子炉建屋から出ている53,54の話しはですね、まあ、それはそもそも、現実、問題視する問題としてはあるんですけれども、今後、原子炉建屋、あるいは発電所内に仮置きしていく瓦礫、ベッセル、樹木等で、追加的のそこにアドオンされるものは、もう1mSv/y以下に、年間1mSv以下にしなさいという事で、現在、取り組んでいる活動ですので、20μSv/h と、今回、北エリアで6.4mSv/y ですが、これは直接リンクするようなものではありません。
おしどりマコ
わかりました。ありがとうございます。後最後に、
95ページの概要(http://j.mp/Oo7t98)の所なんですが、実施体制要員計画のところで平成24年4月末時点で約300人で75mSv 超過者のうち、6月1日までに192名の配置転を換実施ということで、あの、本日、15時からの中長期対策会議のブリーフィングにおいて、残りの約108名の方は配置転換されていないと野田室長に回答頂いたんですが。今日のこの75mSvを超えて配置転換されていない約108名の方は、今、どういった線量管理の体制を取られているのでしょうか。
東京電力松本氏
線量管理の体制という意味ではですね、いわゆる毎月月末に報告さしていただいてる特別な管理体制という事で、ちょっと名称忘れましたが、「特定の者」というかたちで出来るだけ被ばく線量を100mSvを超えさせない、という形で管理をしているのが現実です。
特にメイシン重要塔の非管理区域ですとか、福島第二に置いてあります、安定化センターの机上の業務に主に従事しており、特別現場に行かなきゃいけない場合には、低線量に抑える形で、今までの所、大体、それでも1,2mSv/ 月ぐらいで管理しているという状況であります。
おしどりマコ
わかりました、その配置転換されていない約108名の方は、何といいますか特別に希望して、もしくは、特別な技能を持っていて配置転換できないということなのでしょうか。
東京電力松本氏
はいそうです。現時点では、まだその方々に仕事の上で力を発揮してもらいたいこともありますので、暫定的にそういった運用をさせて頂いております。まあそういった技術伝承ですとか、そういった技術の受け渡し、それから人が育ってくることができましたら、そういった者たちも順次、現場から福島第二ですとか、柏崎ですとか、本店に配置転換していく予定ございます。
おしどりマコ
わかりました。ありがとうございます。あの以前お聞きしていた質問の回収は如何でしょうか。
東京電力松本氏
PRTR法関係については、まだ準備ができてませんのでしばらくお待ちください。
おしどりマコ
わかりました。ありがとうございます。
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