2012年7月アーカイブ

(保安院からのメール、16:14)

 

関係者各位
 
標記の件について、関西電力大飯発電所3、4号機に係る情報がありましたのでお
知らせします。
 
本日(7/25・水)5時27分、大飯発電所4号機の中央制御室で、一次冷却材
温度を監視する警報が発生した件について現在の状況をお知らせします。
 
警報については、本日15時07分に消灯させる操作を行いましたが、15時36
分、一次冷却材温度を監視する警報が再度発生しています。
警報が発生した原因は、前回同様、温度のゆらぎが一時的に大きくなったことによ
るものです。
 
他の原子炉の状態を示すパラメータ(原子炉内圧力、中性子レベル等)についても
警報の発生前後で変化なく安定していますので、原子炉の運転を継続しても安全上
の問題はありません。
 
(以下、第2報の内容)
---------------------
本日5時27分、大飯発電所4号機の中央制御室で、一次冷却材温度を監視する警
報が発生した件の続報です。
 
今回警報が発生した温度計については、飽和温度(345度)との温度差が9度と
なる336度まで上昇すると警報が発生する状態になっていました。
これに対し、今回警報が発生するまでは、この温度差が約9.5度ある状態で運転
を行っていましたが、通常約0.2から0.3度の温度のゆらぎがあり、これが一
時的に大きくなり(約0.5度)、温度差が警報設定値である9度に至ったた
め、警報が発生したことが確認されました。
 
第1報でお知らせしたとおり、保安規定上の監視対象である原子炉出口の冷却材温
度については、警報の発生前後で323度と変化なく安定しており、他の原子炉の
状態を示すパラメータ(原子炉内圧力、中性子レベル等)についても警報の発生前
後で変化なく安定しています。
これらより、原子炉の運転は安定し、安全上問題ない状態です。
今後、当該警報についてはリセットし、当該温度を監視することとします。
 
(以下、第1報の内容)
---------------------
本日5時27分、大飯発電所4号機の中央制御室で、炉内の局所の一次冷却材温度
と、飽和温度※の差を監視している警報「一次冷却材飽和温度注意」が発生しまし
た。
 
※一次冷却材が蒸発する温度であり、現在、炉内は高圧(約150気圧)であるた
め、約345度である。
 
これは、炉内の燃料集合体の上部に設置されている温度計(50箇所)のうち1箇
所について、当該計測値(約336度)と、飽和温度(345度)の差が警報設定
値(9度)を下回ったため警報が発報したものです。当該警報は現在も継続中で
す。
なお、保安規定上の監視対象である原子炉出口の冷却材温度については、警報の発
生前後で323度と変化なく安定しており、他の原子炉の状態を示すパラメータ
(原子炉内圧力、中性子レベル等)についても警報の発生前後で変化なく安定して
おり、原子炉の運転は安定した状態です。
 
現在、原因を調査中です。
外部への放射性物質による影響はありません。
現在、保安検査官が情報収集を行っています。
 
以上

 


 Jビレッジと東京間のバスの回答                               

SANY0139.JPG















 

東京電力松本氏
本年の8月1日以降 東京⇔Jビレッジ のバスに関しましては運用を変更さして

いただきます。これまで東京、Jビレッジ間につきましては1日辺り2台、平日休日

関わらず運行しておりましたけれども、8月1日からはいわゆる週末に2往復する、

という形で運用の方を変更さしていただきます。

 えー、こちらに関しましてはご指摘の通り今後乗る方々につきましては、協力企業

の作業員の方々についてはご遠慮いただくという事と、東電社員につきましても、日

に2本という訳では無くて週末のみ、という様な運用にさせていただく。という事にな

ります。

 理由につきましては、これまでそもそも事故以来、公共交通機関が正常に動けて

いなかった、という事から、こういったバスを私共の方でご用意さしていただきまし

たけれども、現状、公共交通機関が20キロ圏外につきましては、ほぼ正常に運行

しているという事と、東京電力自身の経営環境が非常に厳しい、という事に考えま

して運用の変更をさしていただきました。


 ここからはマコちゃんの質疑ですねん。                           
SANY0119.JPG

















おしどりマコ
 Jビレッジと東京間のバスのご回答ありがとうございました。

 そのバスの運行を減らし、そして乗れる方々が東電社員のみという事で、それは

経営上の理由ということですが、作業員の方々も「恐らく経営上の財政難じゃないか」

と仰ってられましたが、公共交通機関が発達したとはいえ、Jビレッジと東京と直通の

物が有りませんので、作業員の方々が「乗車料を払ってでも、このバスには載せても

らえないか」という声も上がっているそうですが。その検討はされているのでしょうか。

 あと、その関連なんですけれども、Jビレッジの診療所で一般の方々、協力企業の

方々が利用が制限されているという話も伺ったのですが、Jビレッジの診療所の東京

電力の社員の方々と協力企業の方々の利用状況などのデータは取っておられるので

しょうか、もし教えて頂ける物が有れば教えて下さい。

 で、あと昨日私、うろ覚えだったんですけれども、平成23年10月11日に「癌と晩発

性の健康障害の発生が懸念されるので、緊急作業従事者等には、その離職した後

も含め、それらに対する検査と適切な長期的健康管理を実施する必要がある」
とゆ

う趣旨の通知が官報に公示され、同じ日付けで当時の西澤社長に厚労省労働基準

局から出ておりますが、その後、東京電力として離職した方々に向けての検査等長

期的健康管理はどのようなものをお考えになっているのでしょうか。

 後、PRTR関連なんですけれども、福島第一原発では平成21年度、キシレンを

6000?、エチルベンゼンを2000?、スチレン、トルエン、クロロフルオロメタンも

各2000?ずつ使用されておられますが、大体これは福島第一原発でどの様な用

途で使用されていたのでしょうか。

 で後、今日の色々資料の関連なんですけれども、先月、温度計信頼性評価結果で、

2号機のRPVとPCVの温度計は、1号機、3号機に比べて突出して故障が多いと

いう事でしたが、その件に関しての何か推察は今回出来たのでしょうか。

 それで、その外国人の方々が作業員で働いているかどうか、あまり把握していない

という事で、昨日、その身分の確認、連絡先の確認が取れれば大丈夫だと仰って

おられましたが、今年の1月、にいわき共立病院で1Fの作業員の方々が亡くなった

時に、かなり私、取材を重ねたのですが、まあそれは日本人の方でしたが、身元引

受人の住所は、まあ書き間違いかどうかはわかりませんが、存在しない住所でした。

 ですので、その連絡先の確認について、東京電力はどの程度徹底されておられる

のかお聞かせ下さい宜しくお願い致します。

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東京電力松本氏
 はいまず、バスの件でございますけれども、こちらに関しましてはまあ、いろんな

意見があろうかと思いますけども、私どもとしてはこういう運用の変更をする事に関

しましては、いわゆる企業さんの集まりでございます、安全推進連絡会という場所

でご説明させていただいた上で、実施しているという状況でございます。また「乗せ

てくれないか」というお話しでございますけれども、公共機関等が既に復活している

という状況でございますので、そちらの方をご利用頂ければと考えております。

 それからPRTR法のキシレン等でございますが、こちらは現在、少し確認さして頂

きますけれども、基本的には洗浄剤といったような部品を洗う際に使う物質でござい

まして、まあ、定検の際に持ち込まれるのではないかと思ってございます。

 それから被曝された方の今後の健康診断といいますか、健康管理の状況につき

ましては、昨日もご質問が有りましたけれども、現在、どういったやり方を考えてい

るのかについて確認中であります。

 Jビレッジの診療所に関しましては、特に私どもとして協力企業の作業員の方の

受診を制限しているつもりは有りませんけども、ま、そういった不自由な声がある

のであれば、まあのー再度、まあ、あのう、、調べてみたいとは思っております。

 あのー、どなたがどういう風に受検してるかについてデータを取っているかについ

てはちょっと確認してみます。

 あっ、それから最後、作業員の連絡先でございますが、こちらに関しましては基本

的には雇用主さんがまあ実際に雇い入れる際に確認をされている、という事で、私

どもが直接、えー、まー、その方の身元が正しいかどうかという確認はしておりません。


おしどりマコ
 わかりました。 あのー、2号機の、、、。


東京電力松本氏
あ、温度計、に関しましては、こちらは特に何か新しい見解は、今のところ持ってお

りません。あの、以前申しました通り、格納容器の中が現在で言いますと多湿な状


況でございますので、少し端子台ですとか、ケーブルの繋ぎ目みたいな所で腐食生

成物みたいなのが発生している可能性があるかと思っています。

ただし、その状況その物は1号機、3号機も同様の状況でございますので、なぜ、2

号機だけ温度計の故障が多いのか、という所の解明はまだできていません。


おしどりマコ
 わかりました。では、外国の方々がどの程度、1Fで作業されているかという事の把握

や調査等はとりあえずされないという事でしょうか。


東京電力松本氏
 はい。今のところ、私どもは外国人の方を差別する訳ではございませんので、

あのー、しかるべき手続きが経られた後、働くという方に関しては、何か特別、まあ、

集計する事は行う予定はありません。


おしどりマコ
 わかりました。差別する訳ではなく、そうではなく、日本の方々ではないという事で、

各それぞれの国に帰国されたりとか、その後の健康診断や健康管理などが適切

に行われるかどうか心配している訳なんですね。 ですので、その一時的に日本に

来られている方がどの程度、1Fの作業に従事されているか、などはかなり知りたいと

思っているのですが、特に東京電力として、そのような調査はされないという事でしょうか。


東京電力松本氏
 あのう、その方がご帰国されて以降の状況につきましては、その国の、まあルール

に則って管理されるべきものという風に思っております。

 東京電力、それから雇い入れた企業でさんで、まあその方の個人線量をきちんと

把握した上で、各個人個人に通知されておりますので、その通知の結果を持ってご

帰国されるのではないかと思います。


おしどりマコ
 わかりました。

 この10月11日の厚労省 労働基準局の告示にもある通り、その離職した後も含め、健

康管理を実施する必要がある、と東京電力社長にも通知がされておりますが、まあ帰

国されてからはその国の管理、という考え方で宜しいでしょうか。


東京電力松本氏
 その厚労省さんのご趣旨の範囲が何処まで及ぶのかについては、確認してみな

いと分かりませんけれども、基本的には、その国、その国での規制の枠組みの中

で対応される物と思います。


おしどりマコ
 わかりました。では、Jビレッジの診療所の利用状況、その東京電力の社員と協力

企業の方々との利用状況の割合と、あと1Fの管内で働く方々のその、どこの国で

働く方々がおられるかという調査はしていただけませんでしょうか。


東京電力松本氏
 あのう、先ず、Jビレッジでどういった受検をされているかにつきましては、データ

があればお答えできると思いますけれども、改めて収集する事に関しましては、リ

ソースの問題もありますのでなかなか難しいかと思っております。

 あのーまあ、特別作業員の方を何か制限している事実があれば、その辺は検討し

たいという風に思います。

 それから外国人の方を特別、国別に集約するかにつきましても、こちらは何か私

どもとしては、国別に収集する特段の理由がございませんので、今のところ考えて

おりません。


おしどりマコ
 わかりました。国別ではなく、日本の方か、外国の方か。つまり母国語が日本語

でないという事で、色々な書類の面で手順上でも中々の不都合が出るかもしれま

せんので、日本の方かそれ以外か、でも集約はされないと。


東京電力松本氏
 はい。

 個人の線量の通知ですとか、そういった所に関しましては雇用主さんの方を通じて

各個人に通知されますので、そちらに関しましては特に日本語が通じるか通じない

かという問題よりも、事業主さんの責任の範囲でやって頂ければと思っています。


おしどりマコ
 わかりました、雇用主の責任ということですね。

わかりました。

 では、キシレン、エチルベンゼンに関してですが、その洗浄剤、部品などを洗うとい

う様な使用をしていたという事でその保存形態としては、何かその1F館内で容器

に入って保管をしていた、倉庫などで保管していたという仕様形態になるのでしょうか。


東京電力松本氏
 基本的にはいわゆる、まあ、薬品庫と言ったら変ですけれども、まあ作業現場毎に

いわゆる保管庫がございますので、まあそういった所に一斗缶ですとか、あるいは

ペンキを入れるような丸い缶のような物で保管しているのが通常の形態です。


おしどりマコ
 わかりました。

 因みに、それは福島第一原発、構内でどの辺りにあるのですか、その薬品庫とい

うか保管庫は。


東京電力松本氏
 あの、基本的には建屋の中です。


おしどりマコ
 建屋の中、、。で、それが現在どのような状況になっているか、というのは確認はさ

れているのでしょうか。


東京電力松本氏
 今のところ建屋の中に十分にそういった調査で入れませんので、今のところ、そ

ういった確認はできておりません。


おしどりマコ
 わかりました。

 確認ができるとしたら、大体どれぐらいのスケジュールで出来るのでしょうか。


東京電力松本氏
 そうですね、あのー、今のところ、具体的に何時やるかという見通しはありません。

 調査するにしても建屋の中に入りますと、被曝しますので。そういう意味では中々

難しいと思っています。また、タービン建屋に関しましては、地下一階の部分は水

没してますから、こちらの方は水を抜かない限り、調査をするのは難しいと思います。


おしどりマコ
 その水没している所に薬品は保管されているのでしょうか、一斗缶などで。


東京電力松本氏
 あの勿論作業現場で、そういった洗浄等の作業を当時していたとすれば、そういっ

た容器に入れた形で保管されていると思います。


おしどりマコ
 わかりました。ありがとうございます。


 2回目の質問                                           
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おしどりマコ
 度々失礼いたします。

 東京電力は「外国の方を把握しない、それは雇用主さんに任せている」という事で

すが、その関連で。

 今年の5月に関越自動車道で高速バスの事故が有りましたが、それはツアーバス

の会社が、えー、契約しているバス会社の方が、日本語のあまり読めない中国人の

運転手の方を使っておられた。という事で、それで問題になりましたが、それはまあ

健康管理やこれから事故を未然に防ぐという意味も含め東京電力は雇用主の方々

がどの程度、外国の方々、母国語が日本語でない方々を雇用しているか、というの

はあまり把握しなくていい問題だとお考えなのでしょうか。

 で、あと、昨日は在日ブラジル人の方をインターナショナルプレスで募集してる、と

いう話でしたが、アメリカでジャンパー(原発事故処理作業員)を10人募集している、

日当42万円で募集している。という記事も以前2月に出ておりましたが、どの程度そ

の東京電力は外国の方々の募集をかけているのでしょうか。

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東京電力松本氏
 はい、まず1点目のご質問でございますけれども、あの私どもは仕事を、元請け企

業さんの方にお願いしてる訳でございまして、元請け企業さんが、基本的に私どもが

お願いした仕事が、きちんと出来上がるかどうか。あるいは出来上がった結果をもって

契約さしていただいているお金を支払う。という事になっておりますので、外国人だか

らといって何か金額が変わるですとか、あるいは、仕事の出来栄えが違う、という事

になりますとこれは問題になりますけれども、仕事の出来栄えあるいは、作業の状況

等で基本的問題が無ければ、日本人の方で有ろうと、外国人の方であろうと特段あの、

区別をする事はありません。

 それから2番目のご質問でございますけれども、私どもが海外の方に限って何か雇

用契約といいますか募集をするといった事はありません。


おしどりマコ
 わかりました。 ではこの、ロイター通信の記事だったのですが、アメリカで日当42

万円で10人募集した、というのはこれは事実でないという事ですか。


東京電力松本氏
 あのー、事実かどうかはその募集された方がどういった仕事をまあ、私どもから請け

負ったか、によると思いますので、それについては感知しておりません。


おしどりマコ
 わかりました、ではその雇用主と契約を結ぶ理由で出来栄えや金額の話しではなく。

健康管理や事故を未然に防ぐ、その的確な文書の指示が読めるかどうか、という点で、

事故を未然に防ぐという観点で、外国の方がどの程度緊急時作業に従事されているか

把握をする予定は無いと。

 出来栄えや、金額の話しではなくです。

 健康管理や事故を未然に防ぐという観点で、です。


東京電力松本氏
 はい、あの事故の未然防止にしろ、健康管理にしろですね、当然雇用主さんそれか

ら元請け企業さんの方で基本的、一時的な責務は負っておりますので、私どもとし

ては、そういった管理がきちんと行き届いているかどうか、というような確認はしたいと

は思いますけども何か現時点で特別、外国人の方が何か問題が有るという事はきい

ておりません。


おしどりマコ
 わかりました。5月の高速バスの事件では、その契約している会社がどのような方を

運転手とされているか把握されていないなかった。という点でツアーバスの会社も責任

を問われましたが、万一何か問題が起こった場合、東京電力は雇用主さんに任せる。

という考え方でよろしいんでしょうか。


東京電力松本氏
 あのー、万一どういった事故が、或いは事が起こるか分かりませんけれども、起こっ

た事故の内容で判断すべき事項だと思っています。


おしどりマコ
 起こってから。

 わかりました、ありがとうございます。

 ぶら下がりのマコちゃんですねん                             
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おしどりの2人への「ご祝儀口座」はこちらから!

ご贔屓さま方の応援をお待ちしてます!!

 


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 以前行った質問の回答                                   

東京電力松本氏
 環境省さんから、平成22年度のPRTR法関連の報告を猶予する旨の報告を受け

たのは、昨年6月21日でございまして、私どもの方から当時、届出先となっておりま

す経産省の製造産業局化学物質管理課さんの方に電話で確認致しまして、届出が

可能になった段階で提出するようにご指示を頂いております。

 それから福島第一と第二の報告の中で、福島第一に最終処分場というものが記載

されているということでございますけれども、PRTR法では、管理型の最終処分場の

報告も求めておりまして、1Fの中にはこの管理型の最終処分場がございます、第

二に関しましてはございませんが、1Fに関しましては4号機の南側に集中廃棄物

処理施設がございまして、そちらの海側、南が放水口との間にこの管理型最終処分

場がございまして、その届けでも行なっている、という状況であります。


 ここからはマコちゃんの質疑ですねん。                          
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おしどりマコ
 松本さんPRTR法関連のご回答ありがとうございました。

関連で少しお聞きしたいのですけれども、その1Fに有るという管理型の最終処分場

は主に何を処分していたのでしょうか。

 あと、環境省からの文書で平成23年度のPRTRの届け出は、届け出が出来るよう

になり次第、という事ですが具体的に何時ぐらいのスケジュール感で平成23年度分

の届け出をなされるつもりでしょうか。

 それと、ご回答が少し漏れてたんですけれども、タービン制御油のリン酸エステルの

総量はどれくらいだったのでしょうか。

 あと、東京エネシス関連についてですが、12月1日(平成23年)に「鉛カバーをつけ

る」というような指示が出たという事で、その日の作業は何か特別に線量が高かった

様なものなのでしょうか。

 そして、東京電力として12月1日にそういう様な案件が起こった、という事で具体

的にどのような経緯があったかという推察はされているのでしょうか。

 で、あと、作業員の方からお聞きしたのですが、今年8月1日からJビレッジから

東京間のバスの運行が、東京電力社員のみに限られた、という事で「協力企業社員

がそのバスに今まで無料で乗れていたものが乗れなくなった」という事ですが、それ

はどういった理由なのでしょうか。で、なぜ8月1日からか、というのも教えて下さい。

 後、中長期ロードマップ関連ですが、人員計画をどのようにお考えなのでしょうか。

だいたいこのロードマップに掛かる人員はどれぐらいで、それはマンパワーとして賄え

るものなのかどうか。どのように具体的にお考えか。検討されていれば教えて下さい、

宜しくお願いします。


東京電力松本氏
 はい、まず1点目の1Fの管理型最終処分場に埋めているものでございますが、

こちらは、主に取水路関係で作業した際に出る貝殻ですとか、ヘドロのような物を、ま

あ、採取といいますか清掃上で出てきますで、そちらの方を埋めているという状況で

ございます。

 それから、タービン建屋に存在するリン酸エステル、制御油の総量については、ち

ょっとあの、質問のリストから漏れていたと思いますで、再度確認いたしますけれども、

総量といいますと、潤滑油の総量という質問で宜しんですか。


おしどりマコ
 潤滑油の総量、はい。

、、、、えー、九州電力ではリン酸トリスは5000?単位で使っておりましたので、

大体、そのような形で数字が出てくればと思っていますが。


東京電力松本氏
 はい。

当然、潤滑油の総量でいいますと、キロリットルのオーダーになりますので、ええー、、。


おしどりマコ
 リン酸エステルそのものの総量は出るのでしょうか。PRTRに出していたような。


東京電力松本氏
 えっと、リン酸エステルの総量で出るかというと、、、。

?10秒沈黙?
SANY0102.JPG

















ちょっと確認してみますけれども、少なくとも21年度の福島第一のPRTRの報告書上、

リン酸エステルという名称そのものはないので、(マコちゃん小声で「ないです、ないです」)

ちょっとどの項目に含まれているのか、確認したいと思います。


おしどりマコ
 わかりました。お願いします。


東京電力松本氏
 それからえーっと、鉛カバーの問題ですけれども、この企業さんは、いわゆる旧協

力企業塔周辺での配管に保温材を巻く作業をしておりまして、12月1日時点で特

になにか大きな作業上の変更があった、という風には聞いてません。

 あのー空間線量もまあ、特にこの日だけ何か高くなるよっ、てな事は、作業訓記上

ありませんので、少し、まだ確認されておりませんけれども、この作業責任者さんが

どういう考えでそういう指示、あるいは、考えをしたのかについては、良く確認したい

と思っております。


おしどりマコ
 わかりました。11月30日に東京電力は3月から9月の作業者の被ばく線量につ

いての情報を公表しているのですが、このような情報は協力企業の方々にも通知さ

れるものなのでしょうか。


東京電力松本氏
 あのう、これは、あのう、厚生労働省からのご指示に従いまして、毎月月末に定例

で報告さえて頂いておりまして、当然、HPでも公表しておりますので、あのー皆さん

ご覧になる事は可能です。

 また、いわゆる企業さん単位では自分のところの、従業員の方の被ばく線量につい

ては、元請け企業から通知がそれぞれ個人毎に行きますので、自分がどれぐらいの

被ばく線量か、というところは、内部被爆も含めて知る事は可能です。


おしどりマコ
 わかりました。これは毎月公表している物とは別に3月から9月期の内部被爆、外

部被爆で250mSvを超えた者が何人、100mSvを超えた者が何 人という形で公表

されたデータなんですが、それは改めてHP上を協力企業の方々が見る、という事

とは別に、東京電力として通知はしている訳ではない、とい う事ですか、協力企業に。


東京電力松本氏
 報告書をですね協力企業にそれぞれ撒いてはいないと思いますが。

確認さしてください。


おしどりマコ
 わかりました。


東京電力松本氏
 えっとー、それから8月1日からのバスの件につきましては、ちょっとこれは

確認します。理由、それから運用実態等も含めて確認させて下さい。


おしどりマコ
 お願いいたします。


東京電力松本氏
 それから人員計画ですけれどもあの、基本的には30年、40年先の人員計画まで、

私ども見通しで見通せている訳ではございませんけれども、至近1、2年のところの

いわゆる作業員の手当に関しては、基本的に手当可能という風に元請け企業さんか

ら伺っています。

 特に、一番厳しいといいますか、大変なのが、専門技術者の比較的被ばく線量が高

くなりがちな方々でございまして、こちらに関しましては1人1人、まあ、きめ細かく管

理していくところをやっています。


おしどりマコ
 わかりました。

4月末時点で75mSvを浴びた方々が6月末の地点で108名まだ配置転換されてい

ないと、それは技術者不足によるものだ、という解答でしたが、この方々はまだ配置

転換されておりませんか。


東京電力松本氏
あのー、月単位でまとめていますので、まもなく7月分の結果が出ると思いますけれ

ども、あのー適宜技術伝承ですとか、あるいはその知識等が確認出来ましたら、入れ

替えていく予定ではございますけれども。


おしどりマコ
配置転換の予定は今のところ具体的にはないと。


東京電力松本氏
 まあ、既にやった人間もいると思いますけれども、具体的な人数につきましては7

月末の報告でお示しできると思います。
 

おしどりマコ
 わかりました。6月のインターナショナルプレスで日系ブラジル人の方が、福島の方

での作業を募集されておりましたが。今、構内に在日の外国人の方々、在日でなく

て作業員としていらっしゃるのでしょうか。


東京電力松本氏
 あのー、外国人かどうかにつきましては、私どもとしては区別しておりませんので、

特に、まあ、いわゆる働く資格として身分確認が出来れば働くことは可能です。


おしどりマコ
 わかりました。

 技術者不足という事で、福島原発行動隊。あのシニアの技術者の方々が、東京

電力で作業に加わりたいという事で、去年から交渉しておられましたが、その交渉

が叶わないという事で、アメリカに行って上院議員などに訴えるという事で、7月28

日から渡米されるという事だが技術者不足と松本さんも仰いましたが、この福島原

発行動隊の方々のご協力は仰がれるのでしょうか。


東京電力松本氏
 あのう、まあ私どもが、どういったお仕事をお願いするか、あるいは元請け企業さん

とどういった仕事としてお願いできるかにつきましては、まあ、色んなケースがあろ

うかと思いますけれども、今のところ、あの、今の方々の個人、あるいは団体と仕事を

契約する予定は今のところありません。


おしどりマコ
 わかりました。

 すみません、質問のご回答が一つ漏れていたのですが、平成23年度のPRTRの

届け出が免除になり、 出来る様になり次第という事で、いつ頃のスケジュール感で

ご予定されているのでしょうか。


東京電力松本氏
 あっこちらは失礼した。あのー、未定です。

いわゆる作業を実施する為には、旧事務本館の所、爆発した後の事務所に入りまし

て、必要な書類等の復活をさせなければいけませんので、こちらについてはまだ未定

ですけれども、今年度中には出来るように作業を進めたいと思っています。


おしどりマコ
 今年度中に、、、。

 ではあの、原発事故で有害な化学物質が環境中にどれぐらい放出されたという検

討や調査なども同時に、それは行われるものなのでしょうか。


東京電力松本氏
 こちらに関しましては、まだ化学物質がどれだけどういう形で放出されたか、あるい

はまだ現状に残っているかというところについては、まだ未解明な部分が多いので、

なかなかその、環境中に出たかというところについては、まだ調査が必要だと思って

います。


おしどりマコ
 わかりました。特にえー、予定はいつ頃かという事はまだ未定という事ですか。


東京電力松本氏
 はい。未定です。


おしどりマコ
 わかりました。ありがとうございます。


東京電力松本氏
 まあ、新しく設置した設備に関しては、ホウ酸ですとか、ヒドラジンについては管理

をしてますけれども、元々発電所の建屋の中にあったいわゆるPRTR法の管理物質

についてはまだ未定です。


おしどりマコ
 わかりました。ありがとうございます。


 [2問目]                                              
SANY0098.JPG

















おしどりマコ
 度々すみません、先ほど、松本さんが1F 構内で働いている外国人の方を特に把

握していないと仰っておられましたが、ふと思ったのですが、核の安全防護上、その

テロリストの方などが入られるかもしれない。今は特にチェックがないということで、そ

れで下請けの方々も含め、外国人の方が作業員としてどれぐらい入っておられるか

とか、特にチェックはこれからもする可能性はないのでしょうか。

SANY0103.JPG

















東京電力松本氏
 今のところ、外国人の方=テロリストではありませんので。

あのー、私どもとしては雇用主さんの方でそういった、まあ、雇用主自身がテロリスト

かどうか確認をしているとは思いませんけれども、身分証がしっかり発行されていて、

連絡先等がわかれば雇用関係が生まれるものだと思っています。


おしどりマコ
 わかりました。東京電力はインターナショナルプレスなので、ブラジル語やいろんな

外国語で在日の外国人の方々が募集されている状況はご存知だったのでしょうか。


東京電力松本氏
 私自身はその情報を存じ上げませんでしたけれども、以前、そういった外国人の方

の就労についてご質問がありましたけれども、そういう意味では外国人だからといっ

て何か差別をするですとか、あるいは人数を集約していく事はやっておりません。


おしどりマコ
 わかりました。あの、勿論外国人の方がテロリストだと言っている訳ではないので

すが、その可能性がある、ということでその関連は全部協力企業の方々に任せて

いると、、、。


東京電力松本氏
 あの、まあ、協力企業の方々、協力企業さんの雇用主の方と、いわゆる身分の確

認、連絡先の確認等を行った上で、従事者登録という形で発注というか、作業員登

録は行っております。


おしどりマコ
 わかりました。で、そのインターナショナルプレスにあった情報では、1日3万円で

1日2時間労働という募集だったのですが。

 すみません私、不勉強で、このような方々はもし、万一、まあ東京電力は把握して

いないという事ですが、福島第一原発で作業された場合に、電離放射線障害防止

規則など、日本の法律など、健康診断などの適用は受けられるのでしょうか。


東京電力松本氏
はい、あのー、いわゆる働く以上は日本の電離則に基づいての適用は受けると思お

もいますけれども。あのう、まあ、基本的には雇用主さん、元請け企業さんの所で管

理がされています。


おしどりマコ
 わかりました、電離則の適用が受けられ、日本の方が作業している場合と全く同等

の条件で、被曝の後の健康診断や100mSvを超えた場合の経年の健康診断の保証も同等ということでうか。


東京電力松本氏
 あのう、保証という意味は分かりかね、あすけれども。いわゆる年間50 mSv 、

5年間で100mSvという規制は同様に受けています。


おしどりマコ
 わかりました。

 その方々が、例えば長年日本に住むのではなく、就労ビザなどで短期日本に滞在

していた場合も、自国に帰った場合も同じような形になるのでしょうか。


東京電力松本氏
 あのう、まあ、母国、他の国に行かれたら、その国の規制を受けるのではないかと

思いますけれども、日本でこれぐらい被ばくをしたという線量の管理票は、ご自身が

保管してお持ちになっていると思います。


おしどりマコ
 わかりました。すみません、ちょっと今とっさでうる覚えなんですけど、250mSv以上

浴びた方々は、何年か毎に健康診断をされるという事ではなかったのでしょうか。

 その、緊急作業時を離れたあとも、、、。


東京電力松本氏
 まあ、私どもの250mSvを超えた作業員が6名おりますけれども、こちらの方は定

期的に健康診断は受験しています。

少なくとも現在は社員なので1年毎に健康診断を受けています。


おしどりマコ
わかりました。えー、その社員や協力企業の方々も、その作業を離れて、協力企業と

雇用関係が離れた後も、大量に被曝した場合は特に特別な健康診断は約束され知

ないものなのでしょうか。


東京電力松本氏
あのー。まあ、、そういう意味では100mSvという、いわゆる今回、特例で250mSvま

で事故時被ばくが拡大した100mSvを超えた方々については、そういった対応が必

要だと思いますけれども。現在そのー、いわゆる被曝線量が多い方々のフォローアッ

プの仕組みがどうなっているかについては確認してみます。


おしどりマコ
わかりました。ありがとうございます。

 最後はぶら下がりのマコちゃんですねん                           
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2012年7月6日、原子力損害賠償紛争解決センターに行ってきましてん。 

「総括基準」及び「東京電力の対応に問題のある事例の和解契約書及び審理経過」

の公表について という記者会見でしてん、資料の上に福島県政記者クラブ、

会津若松市政記者クラブ、郡山市政記者クラブ、いわき市政記者クラブ、

南相馬市政記者クラブ
へ同時配布とありましてん。

福島県と同時中継でしてん!なるほどですねん!


SANY25.jpg

















和解仲介手続きの実施状況資料:東京電力株式会社の対応に問題のある事例の公表について  
http://www.mext.go.jp/a_menu/anzenkakuho/baisho/1323272.htm


<質疑書き起こし>
おしどりマコ

このホームページを見ますと、和解案件が二百三十何件[申立件数:2,926件 

和解成立数:271件 (うち全部和解:235件、一部和解:27件、仮払和解:9件)]
か、

えーすみませんちょっと確認中で、6月29日現在でのセンターの和解案件なんですけれ

ども、その意図的に東京電力の遅延を感じられるものが二桁程度あったという事で、

それらの共通する項目として例えば、距離的なもの、金額的なものといった要因は

感じられますでしょうか。

SANY0030.JPG

















原子力損害紛争和解仲介室町:野山氏
えーっと、距離的、、例えばどういう事でしょうか。

ですから、あんまり私共はどんな種類の事件についても、理由にならない理由を述

べて回答を遅延している。という印象何ですけれども、例えばどういう答えを想定し

ていらっしゃったんですか。

SANY0022.JPG

















おしどりマコ
えー、全部和解が271件中235件、既にあるという事で、その二桁程度ある意図的

な遅延が、たとえばこの申立人は10km圏内ですが、例えば原発から近ければ近い

程その遅延がされない、出会ったりとか、金額が高ければ遅延をしてくる。という様

な何か共通項があるのかとおもいまして。


原子力損害紛争和解仲介室町:野山氏
あの、それは無いですね。原発から遠いエリアから、自主的に避難をされた方につ

いてあの、8万円、60万円を超える実費の和解を提案すると、あんまり金額も大き

くないのを提案して、同種の和解がどんどん成立しているのに「いわき市の線量は

後で計ったら低かった」とかですねそういう事を言って回答をまわしてですね、そんな

事案もありますので原発から近い、遠い、金額が大きい小さいは、あまり関係が無

いかな、というのが現在の印象です。


おしどりマコ
分かりました、例えば同じ東京電力の代理人であったりとか、何かしらその、遅延案

件の共通項は見られない、という事ですか。


原子力損害賠償紛争解決センター
そうですね、そういう意味では、どんな種類の事件でも起こっているという事です。


おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。


SANY0028.JPG
 因みに、記者会見途中ふと気がつくと中継モニター
 から、福島県の記者さんの姿がお一人だけになって
 ましてん。(画面中央に写ってる右腕)
 会見が開始時は3人は座ってましてん。
 なんだかさみしく思いましてん。







 


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7月5日まず初めに向かった開場は麹町の自由報道協会の会見場ですねん!
王丹氏の記者会見、冒頭のお話とマコちゃんの質疑を書き起こしましてん!!



冒頭王丹氏のお話し


 今日はようこそおいで下さいました。

簡単に私の経歴、背景をお話ししたいと思います。

皆さまもご存じだと思いますけど、1989年に北京で起こった大規模な学生の抗議運

動があったわけですけれども、私はその中心メンバーの一人でした。で、6月4日にで

すね政府によって武力弾圧がありまして、それから私は指名手配されまして捕まり

ました。

 そして、1989年に4年の刑が言い渡されまして、1993年にまあ満期して出てきまし

たけど、やはりそのまま民権活動に従事しました。

 そしてその結果1995年にまた2度目の逮捕をされまして、11年の刑が言い渡され

ました。所が1998年にですね中国とアメリカの人権対話というのがありまして、その

結果私はアメリカに亡命させられる事になったんです。

 そして1998年から2008年迄の10年間ハーバード大学でマスターと、ドクターを取

得いたしました。 卒業後はですね、台湾の国立清華大学で教師をしております。

アメリカに居る期間はですね、ずーっと海外の民権活動をしておりました。

これが今までの私の経歴です。

SANY0984_1.jpg
 それでははじめとしてですね「中国の政治状況と人権の状況の関係」について話を

したいと思います。

 今、中国はとっても肝心要の時に差し掛かっていると思うんですね、今日、日本の雑

誌にも大きな見出しが出ておりました。「中国経済が大失速している」と。

これは私はすごく大きな信号だと思うのですね、というのはこの十数年来のこの中国

の急速な経済発展に一つこれから転機が起こる、という事だと思います。

 といいますのはやはり、1989年の64事件があった以降はですね中国はとにかく統

治をするにはとにかく経済だという事で、経済を発展させる事によって国民を統治して

きた訳です。

 '89年以降の中国の社会というのは、一見安定した社会になっている様に見えます

けど、実際は全然そんな事はありません。ただ政府がですね、大変なお金を使って

表面的な安定を見せかけているだけに過ぎなんです。

 つまりその、一見安定的に見える社会の基本というのはとにかく中国がそれだけの

お金を使えるかどうかに有る訳ですね。

 そうしますと、先ほどの日本の雑誌のように本当に中国経済は失速して行くとすれば

ですね、中国の一見安定したように見える社会も大きく揺らぐと思います。

 今後の、近い将来の中国の社会には色々とこうした事も予測されると思います。

まず第一に、不確定要素という事でうね、とにかく今後の中国はどんな事でも起こりうる、

逆に言うと起こらない事は無いんじゃないか、という事です。

 そして2番目はですね、非常に不安定な社会に入って行くのではないか、という事です。

皆さんもご存じだと思いますけど、2012年に入りましてこの半年間で本当に驚くべき事

件が次々と起こっています。 その事件というのは2つに分けられると思います。

一つはですね、中国共産党の内部、リーダーたちのですね権力闘争というのが、もう隠

しようが無い、その、暴かれているという事ですね。その典型的な例が薄煕来(ハッキ

ライ)の事件だと思います。で、この薄煕来の事件、大変面白いのはですね、日本を含

めた、まあ西側というのか、欧米の国がそこに介入している事です。

 今までのですね中国共産党内部の権力闘争というのは、未だかつて西側のメディアを

使ってそれを暴く、という事は絶対に有りませんでした。

 それから、もう一つの特徴としては、2012年に入りまして、大変な集団抗議活動とか、

そういう事が頻繁に、非常に頻繁に起こっています。

 もちろん過去の数年間にもですねそうした、集団抗議活動というのは会ったのですけれど

も、今年の特徴はですね、今年は本当に若い人たちが中心になってる、という事だと

思います。

 例えば数ヶ月前の広東省の烏坎(うーかん)で起こった事件ですけれども、あの中心に

なったのはですね、殆どが出稼ぎに行って返ってきていた若い人たちが中心だったんです。

 それから今まさに、四川省のシーファンという所で起こっています、抗議活動はなんと

高校生が中心なんですね。

 長い事外側の人たちはですね「中国の若い人なんか政治には無関心で、自分個人の

事にしか興味が無い」と言ってきたんですけれど、こうした事例からするとどうもそれは

間違いである、と言えると思います。

 やはり長い事ですね、欧米そして日本も含めまして、中国に対してある誤解をしていた

と思うんですね、なので私の今回の任務はですねその、誤解を解く事だと思っています。

 では多くの時間を是非、皆さんのご質問にお分けしたいと思いますので、このぐらいに

したいと思います。
 



ここからはマコちゃんの質疑ですねん!!

おしどりマコ
去年の7月に中国では、高速鉄道による事故で多数の死者が出た時に、中国政府が

中国国内の報道をコントロールしている、という問題がはっきり表面化しましたが、普

段の中国の国民は自国の報道が政府の支配下にあるという事を自覚されてるのでしょうか。

もし、多くの国民がそれを自覚なく報道が政府にコントロール、あの、支配下にある

という場合、そしてその層がインターネットをあまり利用しない層の場合、どういった方法が

そのような状況を打破するとお考えでしょうか、教えて下さい。

SANY0990.JPG

















王丹氏
あの、まず去年のその高速鉄道の事件は、もう殆どの中国人はみんなその報道があっと

いう間に政府によってコントロールされた事を知っています。それはやはり、ネットを通じて

なんですけれども。まあ、確かに仰る通り、ちょっと年齢のいった人たちは、パソコンも使

えませんので、そうした状況知らない可能性もある、あるいは知るルートが無い、可能性

もあります。

 ただその、パソコンも使えないような年代の人たちというのは、元々そうした民主化運動

の中心あるいは活発な政治運動をする層ではありません。そうした可能性のある層はもう

本当にネットを知りつくした層です。

 で、本当にネットが規制されている、という事を皆さん心配するんですけれども、私は

逆に、規制されている事が、実はプラスになる、と思うんですね。どうしてそう言うかと申し

ますと、今若い人の殆どがIT関連あるいはネットでの様々な商売で生活を成り立ててい

る訳ですね、そうするとネット規制をすればするほど、彼らを反政府に、敵の陣営に追い

込む事になる訳です。

SANY0997.JPG

















おしどりマコ
ありがとうございます。
 



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