1回目の質疑
	
 おしどりマコ
	既出の質問でしたらすみません。
	保護コンクリはパネルの物を貼ったのか、それとも液体状の物を打設したのかどちらなんでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	ちょっと確認をさせて頂きたいとおもいます。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました。
	
	
	東京電力:尾野氏
	底面の保護コンクリートの事ですね。
	
	
	おしどりマコ
	すいません、のう一度。
	
	
	東京電力:尾野氏
	水槽の底面の保護用のコンクリートの事を仰ってる。
	
	
	おしどりマコ
	そうです。
	
	
	東京電力:尾野氏
	確認させてください。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、その保護コンクリを打った時に防水シール加工はしてなかったのでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	保護コンクリに対してですか。
	
	
	おしどりマコ
	そうです。
	
	
 東京電力:尾野氏
	防水シールの加工というのは、防水シートで見ておりますので、コンクリート側では行ってません。
	
	
	おしどりマコ
	なるほど、2011年度に堰といわれるコンクリから汚染水が漏えいした時に「なぜ東京電力は水を扱う遮水壁も兼ねるためのコンクリに防水シール加工をしないのか」という事を当時の安全委員会も言っておりましたが、今回の保護コンクリは防水シール加工をしていなかった、という事で、、、すいません、何の保護をしていたのでしょうか。
	貯水槽の保護ですか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	貯水槽にかかる、上にプラスチックの脚を並べて乗せていって最終的に天井を支える事になりますから、そうした力に関する保護という事です。
	コンクリに関しては遮水性能を期待しての設置ではございません。
	
	
	おしどりマコ
	なるほど、わかりました。
	では、パネルか液体状の打設かのご確認を宜しくお願いいたします。
	で、ポリエチレンシートの接合部は熱融着ですね。
	
	
	東京電力:尾野氏
	はい。
	
	
	おしどりマコ
	その加圧検査は150k?を15秒という事で、これは大体何キログラム、重量としてどれくらいまで耐えうると云う検査なんでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	ご質問をもう少し詳しくお願いいたします。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました。
	接着を見ているのですが、この接合部は大体、重量としてどれくらい耐えうると云う、重量相当としてどれくらいにあたるのでしょうか。
	
	
 東京電力:尾野氏
	換算としてということですか。
	圧力の換算という事であれば1気圧に対して、1平方センチメートルあたり、1キログラムと、云う事になります。
	お手元にサンプルが回ってるのでご覧になってるかもしれませんが、2重シームになっておりますので、間の間隔に対して、一定長さ辺りにどれ位の面積があるか、という事でおおよそ概算していただければと思います。
	当該の所についての接着の検査と云うのは所定の圧力に対して耐えると云う事で見てると云う事ですので、何キロに耐えると云う形でみてると、力として、という形で見てると云う事ではないと云う風に思っております。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、では接合部でベントナイトシートの接合部の検査は載ってないのですが、これは、、、。
	
	
	東京電力:尾野氏
	ベントナイトシートと云うのは、重ね合わした状態で施工してそれが質部を吸って膨潤すると、勝手にくっつくと、まあ粘土がくっつくようにくっつく性質だそうでございますので、接合部をある意味何らかの、人為的につけると云うタイプの物ではないと云う事です。
	
	
	おしどりマコ
	そうですね、私もベントナイトシートの接合はまあ水で膨らむので吸水した時点でより投下を防ぐと云う事であまり検査をしないものだ、という事を知ったのですが、この様な高い塩分濃度でも同じようにベントナイトシートは膨らむのですか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	ベントナイトシートと云うのは、水の性情等によって膨潤の仕方に違いがあると云う風に聞いております。但し、我々が施工した場所で使用すると云う事において、十分な性能の物を使っていると、考えてございます。
	
	
	おしどりマコ
	あのー、すいません、高濃度の塩分の物で接合部は膨らむのでしょうか、その想定はあったのでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	現状から申し上げますと、元々遮水シートで塩分とは隔離された状態で施工されてございます。その状態では地下水によって膨潤してると云う事になりますから、高濃度の塩分によって膨潤して行くという状況よりも実際の施工面の状況では地下水によって膨潤していくと云う風に考えております。
	
	
	おしどりマコ
	「想定していなかった」という事ですね。
	
	
	東京電力:尾野氏
	塩分の水によって膨潤さしていくと云う様な事の施工にはもちろんなっておりません。
	ですから、高濃度の塩水によって膨潤させていくという想定の施工にはなっておりません。
	
	
 おしどりマコ
	わかりました。
	今回漏えいしたような高濃度塩分の水で膨らむかどうかというのは、まだ現時点で特に検討は、300ppm程度でベントナイトの接合部が膨らむかどうか、という様な評価も現段階で特にされていないんでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	個別にそういう形でしているかどうかは、確認させて下さい。
	但し、施工して貯水槽を使い始めるまでの間という事に関しては、周辺の地下水位等の影響で、等は地下に在る水分の影響で膨潤が始まってございますので、そう云う所からいって塩水を入れる事によって膨潤させると云うステップではありませんから、その点はご理解いただきたい。
	
	
	おしどりマコ
	なるほど。事前に膨張していた可能性があると。
	わかりました。
	
	
	東京電力:尾野氏
	そう考えるのが流れとして自然です。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました。この濃縮塩水の比重は水と大体同じ様な比重と考えていいのでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	濃縮塩水でございますから、厳密に比重が同じという風には言えないと思います。
	入ってる分だけ比重が重くなってると思いますけど、まあ溶かしこんでる物の量という事で言いますと極端に違うと云う事ではありませんから、目の子の計算という事でという事で考えるのであればその様に試算していただいてもよろしいかと思います。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、貯水槽の№2と№3の濃縮塩水は同じ様なレベルの放射線濃度なのでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	これは大本の水という事では同じでありまして、RO装置を抜けた状態で順次貯水しておりますから、ある意味仕入れたタイミングというと、変な言い方ですが、まあバラつきが無いかと云うとあろうかと思ってますが同じ様な物として考えて頂いていいと思います。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、では№2と№3のベントナイトシートの内側での濃度が半分ぐらい、かなり違う様に思いますがそれはどういった可能性があるのでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	今後よく検討して行く項目の一つと思ってますが、ベントナイトシートの内側と云うのはそんなに違うかと云うとまあ、あまり違ってないと云う風に見るのが良いかと思います。
	
	
	おしどりマコ
	あ、濃度が違っていない、という事ですか。
	同じ様なオーダー。
	
	
	東京電力:尾野氏
	そうですね、オーダー的に同じ様な物と思っております。
	ただ、№2と№3の場合でいうとベントナイトシートの外側に関してはオーダー的に相当違ってますから、状態的に№3の状況というのは、№2に比べると状態としてはかなり軽い側、逆に云うと№2の方が重い側という形で見えております。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました。
	ベントナイトシートやフェルトがフィルターの役割をするという事は考えられるのでしょうか。時間が経過するにつれて濃度が高くなると云う様な、、、。
	
	
	東京電力:尾野氏
	そう云った様な事がどの程度あるのか、というのはデータ的に今確認してませんけども、こういった物で簡単に汚染が除去できると云う事であれば逆にありがたい事となるのですが、今後サンプリングを詳細に継続して、様子を見ていくと云う事を考えておりますので、そうしたデータの中の積み上げの中で、または様々な知見があろうかと思いますので、そう云った事を見つつ評価して行きたいと思います。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました。
	すいません、既出かもしれませんが分析結果を見ますと、3月20日の時点で№2も№3も全βが検出されているのですが、この時点で漏えいしていたと云う可能性はあるのでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	これは、今から振り返って考えた時にどうであるかという意見は一方ではあるかと思います。但し、その時点その時点でのデータの見方と云う事では判断をするには難しかったと云う事だと思います。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、5、6号の低レベル滞留水を入れている貯水槽の№4はこれは漏えいしているかどうかというのは、どういう検査で見るのでしょうか。
	塩分濃度や放射線の濃度は調べられるのか少し疑問なんですが。
	
	
 東京電力:尾野氏
	№4についてサンプリングの結果を含めて、物質的な状況はどうか、というのを見ていくと云うのは、中に入ってる水との兼ね合いでどのような状況かというのを見ていくのはこれはこれで、精度の問題はありますが、有効な方法と思っております。
	もうひとつ、顕著な漏えいがあるか、ないかという事で見てみますと、漏えい検知孔の中の水位と、中の水位との関係というのもマクロな目で見ていく時の重要な参考値になると思ってまして、そうした事も含めて総合的に判断して行きたいと思ってます。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、これは№2の水を移送した№1も同じ様な造りだと云う事で、万が一同じ様に数ヵ月後に漏えいした場合に、バックアップとしてこの濃縮塩水はどこに移送されるのでしょうか。その検討はされてますか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	そうした状況という事が、見て取れる場合であれば、それを含めたタンクの運用計画を考えていかねばいけませんので、それについては現在検討中です。
	
	
	東京電力:司会
	おしどりさん恐縮ですが、他にもご質問を希望されてる方がおられますので、、、。
	
	
	おしどりマコ
	分かりました、すみません。
	そのー、現在検討中の事だけ。
	現在「何処に移送する可能性がある」という所まではあるのでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	これについては、どのような要因で今の様な減少が起きているのかという事を見定めていくと云う事が重要だと思ってまして、その事を踏まえて検討してく事になると思います。
	それから、先ほど来申し上げた事ですが、今回№2からの移送という事に当たっては、一つの可能性としての想定が出てまいりましたので、そのモードに対する対応というのは今回の移送の中で既に対応をとる必要があるかと、考えておりまして、移送先の水位については当初95%程度まで入れる予定にしていた物を80%に下げるという措置を既に取っております。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、一昨日に水位計の0.7%の低下は誤差だと仰っておられましたが、ではこの水位計の信頼性が出てくる数字、水位の低下というのは大体何%位でしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	大くくりに見ていった時に、計器の判定に対してはもう少し荒いのではないかと、申し上げました。これは一般論として申し上げましたという事でございます。
	ただ、この値その物が全部誤差であって評価に値しない、という所までは申し上げていないと、云う風に思っています。
	正確に申し上げた所の意図を言えば、推計として100%表示で見てる訳ですが、0.1%単位の所までの見方という物で見ていくには計器の性質からいって少々大ぐくりであろうと思ってます、という事と、差分がコンマ7という事から、単純にt数を出した値と云うのは、相当程度の誤差を含んでしまう事は考えておくべきでしょう、という事を申し上げました。その上で、一つの目安としてみていくと云う事であれば、こう云った値で評価して行くこともあり方としてはあると思いますが、そうした誤差を含みうると云う事を念頭におく必要があるでしょう、という事であまり数字の細かい・・してもしょうがなかろうという事を申し上げたつもりでございました。以上でございます。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、ありがとうございます。
	
	
	質問の回答               
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	東京電力:尾野氏
	先ほどおしどりさんから頂いた質問で「コンクリの底面はブロックを置くかたちなのか、打設なのか」という事でしたが、これは打設でございました。
	
	
	2回目の質疑              
	
 おしどりマコ
	既出だったら申し訳ありません。
	本日、原子力規制委員長から指示が出て「汚染水のモニタリング等海洋など敷地外へ流出しないよう万全を期す事」という指示が出ましたが、それに対応して何らかの対策で新たに加えた物はあるのでしょうか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	現状は今、ここで御所詰めしている内容という所の中ではこういった対応を取るのは頂いているご主旨に沿っている物と思っております。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、では海洋など敷地外へ流出しないかどうかのチェックというのはどの様にやっておられますか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	サンプリング計画の中に示してございますけれども、№2、№3の貯水槽に対してその、海側の領域での地盤調査など計画してございます。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、えー今までの敷地内の土壌のチェックはγ線核種しか行われておりませんでしたが、改めてβ核種をチェックする、過去のデータを診る事は出来るのですか。
	
	
	東京電力:尾野氏
	それはサンプルの状態にもよろうかと思いますので、一概に言えないと思いますが、今回の調査と云う事でどの様な評価をしているか、という事に関係してくる事だと思いますので、具体的にサンプリングを行っていった結果の評価の中でお答えをしていきたいと思います。
	
	
	おしどりマコ
	わかりました、ありがとうございます。
	
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