H4エリアのタンクにおける水漏れについて(規制庁事故対処室と東京電力からのメール)

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β線で1800mSV/hを検出したH3ーAのNo4のタンクは、
今日はその部分のβ線は1100mSV/h、とのこと。

でも同じタンクの別の部位で、1700mSV/hを新たに検出、ということで...

ところで、BBCで福島第一原発事故の汚染水のニュースを繰り返し報じています。
特派員が「ワン!サウザンド! エイト!ハンドレッド! ミリシーベル!!」と言うのが面白くて何度も見ていますが。

キャスターはすぐに「作業員の被曝はどうか」と聞き
特派員は「被曝をとりまとめたものは、東京電力は公表するのだが、個々の作業、この汚染水の作業の被曝についてはわからない」

(定例会見で、作業員の方々の被曝に関する質問をするのは私くらいなので、ガッカリ&邪魔に思われてるかも、と思っています。
けど、BBCのキャスターが開口一番に被曝を質問されたので、だよね!心配だよね!と声に出しちゃいました)

特派員は「以前は100mSV/hと公表された場所であったが、なぜ値が18倍に跳ね上がったか、というと
東京電力の報道官によれば、100mSV/hまでしか測定できない機器で測っていたからとのことだ。
最初に計測できなかったことでも衝撃が広がっている」


専門家は「そんな素人みたいなことが行われているなんて。信じられない。」

シリアクライシスと同じくらい、けっこう繰り返し報じられていて、
なんというか、日本の恥だと思います。


【お知らせ】福島第一 8月19日に漏えいのあったタンク以外の汚染水貯留タンクにて高線量箇所を確認(第3報)?

(原子力規制庁事故対処室からのメール、21:15)

報道関係者 各位

8月19日に漏えいのあったタンク以外の汚染水貯留タンクにて高線量箇所を確認した件について、東京電力から追加情報が入りましたのでお知らせします。

(1) H3エリアAグループ No.10タンク
〇底部フランジ近傍で220mSv/時間(β線(70μm線量当量率))を検出(8/31情報)
〇8/31に当該箇所で測定したγ線は1mSv/h未満(1cm線量当量率)であった。(9/1追加情報)
〇本日同じ部位を測定したところ、80mSv/時間(β線(70μm線量当量率))であった(9/1追加情報)。

(2) H3エリアBグループ No.4タンク
〇底部フランジ近傍で1800mSv/時間(β線(70μm線量当量率))を検出(8/31情報)
〇本日(1日)同じ部位を測定したところ、1100mSv/時間(β線(70μm線量当量率))(9/1追加情報)であった。
〇8/31に当該箇所で測定したγ線は1mSv/h未満(1cm線量当量率)であった。(9/1追加情報)
〇本日(1日)上記とは別の部位(No.4タンク南側)で1700mSv/時間(β線(70μm線量当量率))を新たに検出(9/1追加情報)。
・ 他方、本日(1日)、現地保安検査官が上記1800mSv/時間(β線(70μm線量当量率))の検出された部位を測定したところ、約10cmの距離で約6.3mSv/h(γ線(1cm線量当量率))、約1mの距離で約0.4mSv/h(γ線(1cm線量当量率))でした。(9/1追加情報)

(3) H4エリア2グループ No.6タンク
〇底部で70mSv/h(β線(70μm線量当量率))を検出(8/31情報)
〇当該部を再測定したところ10mSv未満(β線(70μm線量当量率))(9/1情報)

(4) H5エリア4グループ No.5タンクとNo.6タンクとの連結配管部
〇連結配管部の床面で230mSv/h(β線(70μm線量当量率))を検出。90秒ごとに1滴滴下。床面に20cm×20cmの変色箇所(乾燥状態)(8/31)
〇本日(1日)13時35分から、水の滴下が認められたH5エリア(H4エリアの南西側)のNo.5タンクとNo.6タンクの連結配管とNo.5タンク側の弁を接続しているフランジ部ボルトの増し締めを実施。(以下、9/1追加情報)
〇当該フランジ部から30分間漏えいのないことが確認されたため、漏えいは停止したと判断。
〇H5エリアNo.5タンク及びNo.6タンク水位は、それぞれ天板から73センチメートル(水位96.3%相当)、71センチメートル(水位96.5%相当)であり、同じ群の水位監視に用いているNo.9タンクの本日(1日)16時における水位96.5%と比べてほぼ同じであることから、漏えい量はわずかと考えられる。
〇また、8月27日にH5エリアの全ての排水弁の線量率を測定したところ、バックグランド程度であった。その後、全ての排水弁を閉止していることから、当該部位からの漏えい水が堰外に流出した可能性は小さいと判断している。
〇漏えいした水の分析は、さびなどの不純物を取り除いた後に実施予定であり、未だ分析結果は判明していない。分析結果判明後速やかに報告予定。
・ 他方、本日(1日)、現地保安検査官が現場確認を行い、H5エリアのNo.5タンク直近の堰の内外の表面線量率を測定したところ、約70から80μSv/h(γ線(1cm線量当量率))でありバックグランドと同程度でした。

引き続き、追加情報が入り次第ご連絡いたします。

=====(第2報でお知らせした内容)=====

○滴下のあったH5エリア(H4エリアの南西側)のNo.5タンクとNo.6タンクの連結配管の保温材を外したところ、2つのタンクと連結配管を接続している2つの弁のうち、No.5タンク側の弁と連結配管を接続しているフランジ部から約90秒に1滴の滴下があることを確認。

○当該フランジ部に吸着マットを巻き付けてビニール養生を行うとともに、当該フランジ部の床面にドレン受けを設置して汚染の拡大防止を行うとともに、当該フランジ部の増し締めを行う予定。

当該フランジ部からの漏えいによる汚染の範囲、漏えい量、漏えい水の放射能濃度については、確認中です。

引き続き、情報が入り次第、お知らせします。

=====(第1報でお知らせした内容)=====
○H4エリアにおいて1箇所で新たに高い線量を確認。
 ・H4エリアII-No.6タンク底部フランジ近傍:70mSv/h(β線(70μm線量当量率))
 ・H4エリアII-No.6タンクは、先般漏えいを発生したH4エリアI-No.5タンクと同じ堰内の南西角に設置されているタンク。H1エリアから移設した3つのタンクとは別のタンク。

○他方、H4以外のエリアにおいてタンクの点検を実施したところ、H3エリア(H4エリアの北西側)の2箇所で、前回測定した値より高い線量を確認。雨の影響で床面が濡れており、タンクからの漏えいによるものか否か、今後分析を行う予定。
 ・H3エリアBグループNo.4タンク底部フランジ近傍:1800mSv/h(β線(70μm線量当量率))
  (前回(8月22日)100mSv/h(γ+β線(70μm線量当量率)))
 ・H3エリアAグループNo.10タンク底部フランジ近傍:220mSv/h(β線(70μm線量当量率))
  (前回(8月22日)70mSv/h(γ+β線(70μm線量当量率))

○H5エリア(H4エリアの南西側)において、No.5タンクとNo.6タンクの連結配管の保温材を押したところ、滴下を確認。漏えい量は1滴であり、以降滴下は確認されていない。

○H5エリアにおいて滴下のあった床面には水たまり跡(20cm×20cm)が確認されており、線量は230mSv/h(β線(70μm線量当量率))であり、初めて測定されたものである。しかしながら、水たまりから離れた場所で高線量箇所は確認されておらず、また、H5タンクエリア周辺の堰の外への汚染水漏えいは確認されていない。

○東京電力は今後漏えい箇所、高線量当量率が確認された場所の詳細調査を行う予定。

なお、現段階では、外部への放射性物質による影響は確認されていない。

H3エリアが雨の影響で漏えい確認ができない一方で、H5エリアにおいて漏えいの跡が確認できたのかについては、詳細確認中です。

引き続き、情報が入り次第、お知らせします。

以上

【東京電力からのご連絡】福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける水漏れについて(続報22)?

(東京電力からのメール、20:37)

────────────────────────────────────
             東京電力からのご連絡
────────────────────────────────────
報道関係各位

 本メールは、事前に「深夜・早朝における連絡先」の登録のお申し込みをいた
だいた方にお知らせしています。

○現在、H4エリアタンク堰のドレン弁から水が出ていたことを受けてパトロール
 を強化しておりますが、本日のパトロールにおいて、昨日お知らせした高線量当
 量率箇所と同タンクの反対側(北側)において、高線量当量率箇所が確認されました。

 ・H3?No.4タンク(北側) 1700mSv/h(ベータ線70μm線量当量率)

○また、昨日お知らせした以下の高線量当量率箇所において、本日、再度測定した結果
 は以下のとおりです。

 ・H3?No.10タンク       80mSv/h(ベータ線70μm線量当量率)
 ・H3?No.4タンク(南側)  1100mSv/h(ベータ線70μm線量当量率)
 ※ガンマ線の値は1mSv/h未満(測定器の針が振れなかった)であり、大半は
  ベータ線でした。ベータ線は距離をとることで、受ける放射線の量は格段に少なく
  なるものであり、現場全体の雰囲気線量が上記の線量ということではありません。

○上記3箇所において、滴下は確認されませんでした。今後、漏えいの有無も含め
 当該箇所の詳細調査を行う予定であり、状況等については分かり次第お知らせします。

○なお、上記3箇所以外は、パトロール時の測定(タンク外表面から概ね1m以内、
 地上高さ50cm程度を全周測定)において、10mSv/h以上が測定された
 箇所はありませんでした。
※10mSv/hの記録基準は、原子力規制庁「特定原子力施設監視・評価検討会
 汚染水対策検討ワーキンググループ第5回会合」においてご報告したもの

○本メールには返信できませんのでご了承ください。

(以下、お知らせ済み)
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○8月19日に発見した「福島第一原子力発電所構内H4エリアのタンクにおける
水漏れ」に関する続報についてお知らせいたします。

○H5???No.5タンクとH5???No.6タンク間の連結配管
 フランジ部からの滴下について、昨日実施した当該フランジ部の吸着
 マット及びビニール養生を取り外し、当該部のフランジボルト12本の
 増し締めを行いました。

○増し締め後、漏えいの有無の確認のため、30分間保持し、午後2時20分に
 漏えいがないと判断しました。なお、吸着マット及びビニール養生についても
 取り付けを完了しております。

○また、念のためH5???No.5タンク、H5???No.6のタンクの水位
 レベルの測定を実施し変動のないことを確認しました。

○本メールには返信できませんのでご了承ください。



 


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