原因が分からないにもかかわらず微量核種の調査を何故しない?

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2013年8月19日東京電力定例会見より
DSC06411.JPG  1回目の質問               

おしどりマコ
まず、H4エリアのタンクの水漏れについてうかがいたいのですが、土嚢堰の内側に水たまりがあったということで、この土嚢堰というのは普通の土ですよね、水たまりの写真を見ますと、土のところに水たまりができたという形ですよねこの汚染水の漏洩というのは。


東京電力尾野氏
そうです。

DSC06421.JPG おしどりマコ
わかりました、ではこの漏洩した汚染水は一般排水口等に流れている形跡ない、ということですが、この漏れた汚染水は最終的に土壌に染み込んで行くということですか。
これ、地下に何かしらの取水装置なりがされているわけではなく、普通の一般の土壌なんでしょうか。
地下構造は。


東京電力尾野氏
基本的に特に変えていることはございません。
こちらの土石と云うのはどういう意図を出してるものかというと、万一、タンクからの大量漏洩があった場合に、それが直接外に広がらずに、集水池がこの枠の中に有るのですけど、そちらに導いていくというような事を意図したものです。


おしどりマコ
わかりました。
大量の漏えいの場合広がらず少量の漏えいは土中に染みこむということ、、、。


東京電力尾野氏
今回のようなものの場合ですと、その土中近辺の中に染みこんで行くということになりますので後で処置をする必要があると思ってます。


おしどりマコ
わかりました。
で、γβで直上50cmが100Bq/h ということですが、これ直上50cmを表面線量と評価していいのでしょうか。
少し離れているように思うのですが。

DSC06423.JPG 東京電力尾野氏
そうですね、まあ、こちら測定さしていただいたのが直上50cmのデータでございますのでそちらで申し上げましたが、おっしゃるとおり、βでございますからもっと近づけば、近づいた効果による増加というのは明らかに出てくるかと思っております。


おしどりマコ
分りました。
まあこれ大変に線量が高いので測定する方の被ばくも考えられますが、何かしら、近づかないで良い装置等を使って、表面線量などは測定はされる計画が有ったり若しくはされていたりとかは無いのでしょうか。


東京電力尾野氏
まず、サンプリングしてございますので、サンプリングの結果から先ず分析して行くというのが最初のステップかなというふうに思っております。
無理して直近のところまで行って測定をするということを繰り返す必要はないのかなと思っております。


おしどりマコ
わかりました。
仰るとおりです、ありがとうございます。
で、すいませんちょっと私、理解が遅かったのですが不勉強で、、。
これ常時「閉」のドレン弁が閉め忘れていた可能性があるということなのですか。


東京電力尾野氏
そうではなくて、常時「開」運用をしているドレン弁であると云う事で、、。


おしどりマコ
常時、開運用ですね。
これ、あの常時「閉」運用で、以前は雨が降っていた時に、その度に「開」にして雨水を排水していた話もあるんですが。
この付近の場所です。


東京電力尾野氏
そうですか。


おしどりマコ
はい。


東京電力尾野氏
いや、あのー常時「開」運用ということで行っております。


おしどりマコ
常時「開」ですね。


東京電力尾野氏
はい。


おしどりマコ
分りました、雨の時に毎回「開」にして雨水を排水するという運用ではなく、常時「開」で運用していたということでいいですね。


東京電力尾野氏
はい、そうです。


おしどりマコ
わかりました。
では、ダストモニタの警報について伺いたいのですが。
これ、高と高高の連続ダストモニターの指示値を教えていただけませんでしょうか。


東京電力尾野氏
えーと、設定ですか。


おしどりマコ
設定ではなく指示値です。


東京電力尾野氏
えー、今回の指示値という、、、。


おしどりマコ
はい、警報が鳴った時の指示値です。
連続ダストモニターの値です。


東京電力尾野氏
確認さしていただきたいと思います。


おしどりマコ
はい、よろしくお願いします。
で、この汚染された方が除染の後、退出モニターと書いてあるのですが、手サーベイは行われなかったのですか。


東京電力尾野氏
行っております。


おしどりマコ
行ってますか、手サーベイも行っていて、、。
その、値というのは、、。


東京電力尾野氏
手サーベイの値は今手元にございませんけれども、退出モニターを通った上で確認しておりますから、4Bq/cm2以下であるという事は明らかだと思っています。


おしどりマコ
わかりました。
今回の身体汚染があった方々の、汚染があった部位スミア試料はとっておられますか。


東京電力尾野氏
えー、拭きとったものにつきましては、保存しているかどうかにつきましては確認しておりません。


おしどりマコ
分りました、先週、計画にあった駐車車両などの調査結果というのは出てきたのでしょうか。


東京電力尾野氏
これは、別途調査等は進めておりますので、全体をまとめた上でご説明しようと思っていますが、今回こういった事も出てきましたので、今回の事も含めた上で、調査項目、対応の項目として足らない所があれば足した上で対応したいと思っています。


おしどりマコ
わかりました。
各、汚染車両、免震重要棟前や、その他の部位の、詳細なスミア試料などを取られる予定は、、。
2回同じ場所で毎週あったということで。
それはまだ計画の俎上には上がってないのでしょうか。


東京電力尾野氏
周辺調査などもしてございますし、それから、、、。


おしどりマコ
その周辺の調査とは何ですか。
連続ダストサンプリングじゃなくて、ダストサンプリングですか。


東京電力尾野氏
いえあのー、周辺の駐車場の調査であったり、周辺に止まっている車の調査であったり、或いはその近辺の構造物の汚染の確認であったり、そうした事を進めていくということは考えてございます。


おしどりマコ
それはまだ先週の発表、、、。
先週の月曜日に警報の発生事例があったと思われるのですが、1週間も経ってもまだ出てこないということでしょうか。


東京電力尾野氏
あの、現場状況なども含めて、我々としても取り急ぎ実施したいところでございますけれども、順次、進めているところでございます。


おしどりマコ
はい、えー、12日に警報がなりましたが、17時だったと思うのですが、2、3号機の窒素の注入を一時抑制されていたと思うのですが、、、。
すいません、これ幾つか預かってきた質問なのですが。
2号機と3号機の窒素封入作業時間の詳細な時系列などを先日12日と本日の分も公表していただけませんでしょうか。


東京電力尾野氏
えー、窒素の封入量の調整等に関する時間、、、。


おしどりマコ
そうです、12日と17日です。


東京電力尾野氏
確認さしてください。


おしどりマコ
はい、で、3号機の屋上でダストサンプリングをとっておられると思うのですが、それも時系列で出していただけませんでしょうか。
データロガーの形であると思うのですが。


東京電力尾野氏
3号機の屋上、オペブロですね。
そこにロガーは置いてないと思いますが、作業の際に確認をする形だったかと思います。


おしどりマコ
分りました、3号機の屋上のダストサンプリングのデータなども各建屋の上で、もしあれば公表をお願い致します。


東京電力尾野氏
確認させて下さい。

DSC06425.JPG おしどりマコ
で、話はちょっと変わるのですが、No.1エリアの汚染水の関連で、陸側遮水壁や海側遮水壁などは、プロセス主建屋や、集中廃棄物処理施設周辺は入っていないのですが、4号機とプロセス主建屋の間に、陸側遮水壁なども作られる計画となっていますが、この付近の現在の地下水の汚染の評価というのは、サブドレンでセシウム、ヨウ素しか測定されておらないのですが、全βやトリチウムの評価はどうされているのでしょうか。


東京電力尾野氏
これは確認させてください。


おしどりマコ
わかりました、測定後されているのかいないのか、されているのであれば、値の公表をお願いします。
で、冒頭で様々なご回答ありがとうございます。
地盤沈下に関してですが、東北地方の沿岸部全体が沈降しているというご回答だったのですが。
あの、国土地理院の地盤沈下の評価を見ますと、陸前高田で53?84cm、大槌町で35cmとまあ、すごく細かくあるのですが、福島県相馬市で23?29cm、福島第一原発では70cmということで、近隣自治体でも割と細かく地盤沈下量が異なりますので、まあ福島第一原発は広いので、敷地内全部が同じ地盤沈下だと評価しているということですか。
全部、OP4000盤も、10m盤、35m盤も全部70cm下がったと評価しているということですね。


東京電力尾野氏
基本として、こうした沈下で問題になるのは、建屋間の不等沈下といったような事が問題になってくるわけですけど、、。


おしどりマコ
そうですね、配管の、、。


東京電力尾野氏
あの、起こっている現象のスケール感というのはもう少し大きなスケール感で、全体に動いているというものですから、そういう状況ということです。


おしどりマコ
何か、測定なりの評価はされたということですか。
OP4000盤とOP10m盤とかで。

DSC06437.JPG東京電力尾野氏
ええ、ですので、OP4000番も含めてですが、全体のあの地域全体的な動きとして、えー、ほぼ水平に下がっているわけですが、細かく見ていくと、南北で距離が離れたところにおいては、深さ関係、違っておりますし、それから、、。


おしどりマコ
あの、すいません。
距離があまり離れていなくても、近隣の自治体でも数10cmの差はあるんですね。


東京電力尾野氏
そういうことから言うと、先程ちょっと申し上げましたが、全体で動いてますが、海岸のほうが少し頭を下げるような形、山側は残って、海岸側が頭を下げるような全体傾向は持ってございます。
ただ、その全体傾向の中で、発電所の中の状況というのはできてございますから、それでまあ、およそ70cmというところで見てございます。


おしどりマコ
OP10m盤や35m盤は山側まで行かない、という考え方なのですかね。


東京電力尾野氏
まああの、距離感ということで言いますと、、いくら広いと言いましても、発電所たかだか南北数km、東西においても1、2kmの範囲内のことでございますから、起こっている現象のスケール感からいったら、そんなに大きなものではないという風に思っています。


おしどりマコ
分りました、えー。
地盤沈下による配管のズレなどはない、という評価ですね。


東京電力尾野氏
はいそうです。


おしどりマコ
わかりました。
で、塩分濃度についてののですが、立坑Cの塩分濃度は水位のみで、7月31日以降は測定していないという事ですが、なぜ測定しておられないのでしょうか。
これ、塩分濃度も重要なパラメーターの一つと思うのですが。


東京電力尾野氏
こちらの方は、重要なパラメータであるということは勿論そうかも知れませんけれども、様々な場所での測定業務等も行われてますし、立坑Cの測定というのは非常に線量的にも、線量的というのは、測りに行く人が沢山線量を浴びるという場所でもありますので、厳選して行わさしていただいているというような状況でございます。


おしどりマコ
あのー、立坑Cの塩分濃度ですが、ウェルポイントで汲み上げて、移送する水の塩分濃度というのは比較的測定しやすいと思うのですが。


東京電力尾野氏
あの、ウェルポイントで汲み上げた水の測定につきましては、私どもとしても実施していこうと考えておりまして、その準備しているところでございます。


おしどりマコ
わかりました、よろしくお願いします。
すいません長くなって、あともう一つご回答いただいた、魚種毎の測定の件ですが。
東京電力の方にも確認させていただいたのですが、魚種毎に測定をして、高かった物だけ詳細に計って、それをお示しているといことですが、突出して幾つか他の魚、高い魚がありまして、同じ魚種でも高いものがいくつあれば、それは全て公表してくれるように変えていただけませんでしょうか。
存在するという事でしたので、5匹捕って5匹とも高くても、その内の1番高いものしか出て来ないということでした。


東京電力尾野氏
あの、精密測定を行って、公表さしていただいているものは全て公表しているという風に認識してございます。
で、スクリーニングのために測っているものは、大きなものを選んでいるということでございますから、個別にその数字がいくつであるかというようなことで、記録をとってるという、公表したりするという性質のものではないとゆう風に思っています。


おしどりマコ
公表できないという事ですね。


東京電力尾野氏
そういった形での現場の仕事の仕方になっておらない。


おしどりマコ
なるほど、あの、検討いただけたらと思います。
よろしくお願いします。


  2回目の質問               
おしどりマコ

すいません、質問の回収を1つ忘れたのですが、連続ダストモニターの警報が発生しまして、そのろ紙の解析は12日の分そして本日の分は行われたのでしょうか。
12日の分はろ紙の解析をされるということで、 、 。

DSC06460.JPG 東京電力尾野氏
12日の分については、ろ紙の確認をしたということで回答してるんじゃないかと思います。
あの、全βの、、、。


おしどりマコ
いえ、そのあらあらの、定性的なもののみだったのですか。


東京電力尾野氏
あの、全βの定量をして、要はセシウムによるものであるということで確認をしてございます。
で、今回の分については別途しております。


おしどりマコ
まだ出てきていないということですね。


東京電力尾野氏
はい。


おしどりマコ
分りました、これセシウムのみということで、詳細な核種はやはりろ紙の解析はされないということなんですね。
どの核種があるのか。


東京電力尾野氏
今おっしゃってるのは、、、こないだおっしゃっておられたのは、要は、個別の微量核種みたいなものも見ていくとそれによって、発生源であるとか、そういうことを関連づけて調査できるかもしれない。
というようなお話だったんじゃないかなあと思っておりますけれども、現状、今測定できてるようなものにおいて個別の微量核種、どれのこというか、というのもありますけども、今具体的には考えてございません。


おしどりマコ
なぜ考えておられないのでしょうか、原因が分からないにもかかわらず微量核種の調査をしないというのが、、、。
DSC06453.JPG
東京電力尾野氏
あのー、個別に微量核種の調査をするということによって原因を究明していこうというようなやり方でやりますと、それぞれ発生源と成り得るような所の微量核種の分布だとか、濃度比であるとか、こういうことが明確にわかっているということが前提として必要になりますし、それからそうした濃度というのは場所によって、ソース源によって異なってるということも必要になってくるわけですが、核種の割合ということで言いますと、元々炉内で発生した割合で存在して、それが減衰してある一定の割合を作っているということにおいては、発電所内に存在している放射性物質どれも一緒でございますから、そうしたことから見極めていくと言うことがある意味難しさがあるという事もご理解開きたいと思います。
現在という事で申し上げますと、他のもう少しマクロ的な目で見て追い込んでいくと言うような作業をしているところでございますから、そうしたことを踏まえて原因の見極め等を行っていきたいというふうに思っております。


おしどりマコ
分りました、すいません先程尾野さんがおっしゃっておられましたことで、敷地内の放射性物質の割合が、敷地内で一定とおっしゃっておられましたが、すいません、私それがちょっと理解できなかったので、、、。
場所によってストロンチウム等の割合はかなり変わっているように、、まあ現在、汚染水などでの問題でも変わっているように思うのですが。
そして、セシウムと全βの核種の値は出てたのですが、これ、全βがすべてセシウムと云う訳ではありませんでしたので、残りの全βが何かという所までも調べないということですね。


東京電力尾野氏
あの、主体としてセシウムであるということは確認できておりますので、、、。


おしどりマコ
残りの全βは調べないと、、。
はい、分かりました。
では今回の、本日発生した事象のろ紙の解析は何時くらいに出るのでしょうか。


東京電力尾野氏
そう時間はかからないと思っていますが、まとまればまたご説明したいと思います。


おしどりマコ
分りました、通常、連続ダストモニターの警報が発生すると、その部分のろ紙はすぐに回収して、ホットラボに回して解析する事になってますが、これは、9時、10時の警報。
高の警報、高高の警報でも、18時時点でまだだ、ということですね。


東京電力尾野氏
あの、データの定量測定という事でございますので、実施が出来たところでお話しできるかと思います。


おしどりマコ
わかりました、よろしくお願いします。

DSC06464.JPG

 

 


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