1回目の質疑
おしどりマコ
時系列を見ますと、水位の低下が3月2日と4月7日を比べると、95%?94.5%になっていますが、これは、満水の時のこの程度減ったと云う事で1万4千トンの0.005と云う事で、70トン減った、と考えていいのでしょうか。
東京電力:尾野氏
これはですね、水位計の%表示が、この桁まで綿密な意味で精度があるか、と云うような所では若干、をこれだけで判断するのは難しいかなと云う風に思ってる所でございます。
おしどりマコ
わかりました、でも蓋がされているのであまり蒸発の程度は考えなくていいかと思うのですが。ではこの、0.5%減ったと云うのはどのようにお考えなのでしょうか。
誤差の範囲内ですか。
東京電力:尾野氏
これは、測定系の誤差の可能性もありますし、或いは何らかの体積減少があったと云う事かもしれませんが、この数字を診ただけでそれだけ現実に体積減少してると云う風に判断するには、この計器は粗いと思っております。
おしどりマコ
わかりました、ベントナイト遮水シートは各会社の物によって違いますが、1グラムで10~14?吸水したり、自重の400倍吸水したりと云う事になっておりますが、大体ここで使っておりますベントナイト遮水シートはどの程度吸水するか概算は出ているのでしょうか。
東京電力:尾野氏
ベントナイトシートのスペックの詳細は確認させて頂ければと思います。
おしどりマコ
わかりました、ではこの貯水槽1番2番の造りは同じなのでしょうか。
東京電力:尾野氏
基本、貯水槽の造りは同じでございます。
おしどりマコ
全く同じ、同じ問題が出てくると云う可能性もある、と云う事ですね。
東京電力:尾野氏
それはあの、完全に無いと云う事を否定する事というのは出来ないと思っております。
おしどりマコ
わかりました、去年の9月の地下貯水槽の強度評価、耐震性評価を見ますと地震力が作用した場合の止水シートの発生歪み量等を調べておられますが、シートの継ぎ目の地震力が発生した場合の強度などは調べておられたのでしょうか。
東京電力:尾野氏
シートその物に対する発生応力と云うような事で評価をしてるのかと思いますが、これは継ぎ目部分と云う所に特化しての評価にはなってないかと思います。
代表としてシートの通常部分について評価していると云う事だとおもいます。
おしどりマコ
わかりました、シートの評価はもう十分強かったのですが、シートの継ぎ目は評価はしていなかった、と云う事ですね。
東京電力:尾野氏
シートの継ぎ目に関しては継ぎ目の次ぎ方、それから継いだ場所と云うのが、十分しっかりと付いているかと云う事の確認はしてございますが、結果として今漏洩をしているであろうと云う風に考えてますので、何らかの漏洩経路があろうと云う風に思っております。
そう云う事からいいまして可能性の一つとしてシートの継ぎ目と云うのはあり得るだろうと意味で申し上げました次第です。
おしどりマコ
わかりました、シートの継ぎ方はしっかりしてあったと云う事で。
すいません、確認ですが、この去年9月の耐震性評価を出した時にシートの継ぎ方による耐震性評価は出してなかったと云う事ですね。
東京電力:尾野氏
確認はさせて頂きますが、そのような出し方はしてなかったという風に記憶してございます。
おしどりマコ
わかりました、ここの水の放射能濃度が、放射能濃度測定結果の8番に近いと云う事で、では、同程度アンチモンやトリチウムも含まれている可能性はあると云う事でしょうか。
東京電力:尾野氏
これはあの、中身は詳細な分析はしておりませんので具体的にどうであるかと、云う事は、厳密な意味では今申し上げる事はできませんが、単純に同じ様な割合で出てると云う風に考えればおおよその見方としては、比率で診て頂ければと思います。
おしどりマコ
わかりました、この漏洩検知孔の機能の所ですが、現在はまだ水が漏洩して布を駆け上がっている状況ではないということですね。
東京電力:尾野氏
そこは何とも言えないかとおもっております。
おしどりマコ
駆け上がってる、上まで同じ様にひたひたになってると云う事ですか。
東京電力:尾野氏
それも可能性としてはあると思います。
というのは内外の水圧が同じになる所までバランスしますから、そこまでは上がっていくと云う事もあろうかと思います。
おしどりマコ
わかりました。
では、この貯水槽が現段階で地震や天候などの影響を受ける可能性はありますか。
東京電力:尾野氏
これは、地震や天候というのでま、どういうモードを考えるかと云う事にもよろうかと思いますけれども、今の時点において特に地震や他の天候要因があったとしてもこれまでの状況と変わると云う事ではないと思います。
おしどりマコ
わかりました、週末に来る爆弾低気圧や地震などのスロッシングの影響を受けるかと云う事です。
東京電力:尾野氏
スロッシング等の影響と云う事で言うと、シートの状態と云うよりは貯水されてる水全体の動きの話でございますので、これは今回の事象とかかわらず影響は変わらないと云う風に思ってございます。
それから、今週末、雨が異常に降るという予報でございますけれども、雨水の流入と云う事に関してはそう云った事が無いように元々の作りで対応してますのでそちらについては今回の事は直接の影響はないと思っております。
おしどりマコ
ベントナイトの吸水量と、、吸水量によってその漏洩が、貯水槽1に移すまで間に合うかどうかだと思いますので、できればベントナイト遮水シートの吸水量をお調べして教えて頂けたらと思います、宜しくお願いいたします。
東京電力:尾野氏
ベントナイトのスペックについては、改めて確認させていただきたいと思います。
それから、ベントナイト層のの遮水効果で内部の水が保持されると云う事で、水をキープをしていくと、バリアをしていくということでございます。
ベントナイト層に吸収させる事をもって内部容量全てを漏洩させないと云う機能ではありませんのでまあそう云う意味では、いずれにしても早く移送を完遂するという所ががポイントかと思いますが、まずはある意味で支障が生じている貯水槽の2からできるだけスピーディーに隣の貯水槽の方に移したいと云う事でまずはそちらを急ぎたいと思っております。
おしどりマコ
わかりました、今の所、移送するスケジュールというのはまだ決まってはないのでしょうか。
東京電力:尾野氏
あの、準備を進めてる所でございますので、整い次第移送は開始したいと思います。
それから現状、ポンプの移送量と云うのは先ほど申しましたが、毎時40トン位ですが、追設などをする事でより早く移送が完了すると云う事ができないかと云う事も合わせても検討しています。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
2回目の質疑
おしどりマコ
遮水シートとベントナイトシートの接合部はどのように継いであるのでしょうか。遮水テープですか、熱融着でしょうか。
東京電力:尾野氏
まず、ベントナイトシートの継ぎ目があるかないかと云う事をご質問頂いてたかと思います。順を追ってご説明、ご回答したいと思います。まず、継ぎ目はございます。
その継ぎ目部分は重ねて接着すると云うタイプをとっております。シートの端と端を重ねて接着すると云う事です。
おしどりマコ
すいません、その接着はテープなのか、熱融着なのか、と云う事です。
東京電力:尾野氏
接着の方法に関するご質問ですか。これは確認させていただきたいと思います。
それから、継ぎ目自身は接着した状態でも、継ぎ目がない場所と同等の遮水性があるような接着方法と云う事でございます。それから、ベントナイトシートとポリエチレンシートを使った3層構造についての理由と云う事でございますが、ポリエチレンシートは主に中からの外に向かっての漏洩と云う物を防止すると云う意味でそちらを主眼とした意味をもっております。、
ベントナイトシートは外の地下水が内側へ向かって進む、というような事をに対するバリアと云う事を主眼としてつくっていると云う事ですので、いずれにしても水を遮水すると云うバリアの機能を果たしているのですがまあ主に一番外側に付けてるベントナイトシートは外から内への移送を止める、と云う事を念頭にしておりまして、ポリエチレンシートの方は内側から外への移送と云う事を防止していると云う様な狙いでございます。
それから、水位計もご説明でありましたが、5日時点では水位が97.3と云う様な事だそうです。これが95から0.7の差と云う事になる訳でございますけれども、先ほど申し上げた通りこの水位計自身の精度と云う事でこれをもってして、これが漏洩と断定するには荒い物であろうと思ってございますが、仮にこの0.7%が1300トンに対して、比率と云う事で考えると、ざっくり100トン程度と云う様な数字にはなろうかとおもいます。
地下貯槽の下の土と云う事ですけれども、万一と云う事ではないんですけれども、地下貯槽の下の地面というのは土壌改良しておりまして、水の透湿性と云う様なものが、通りにくくなるような土壌改良を行っていると云う様な事です。
したがいましてベントナイト層の外側に出た物が、直ちに地下水に混水していくかというと通常の土壌よりは流れにくい造りになっていると云う事でございます。
幾つか頂いている質問の回答も含めてご説明させていただきました。
おしどりマコ
あのー、ポリエチレンシートの接合部はどのようになっているのでしょうか。
東京電力:尾野氏
接合部分の状況につきましては、細かいご質問かと思いますので確認さしていただいた上でお答えさして頂ければと思います。
おしどりマコ
わかりました、この接合部の検査は去年の9月の資料を見ますと「廃棄物最終処分場の管理容量に基づいて加圧検査」のみをされてるのですが、同時にこの時他の部分の検査は全部耐震BクラスSクラスの検査が行われており、このシートの接合部の部分だけ「廃棄物最終処分場の管理容量に基づく検査」だけになっているのですが、何故接合部に通常の原子炉設備の耐震設計の検査がされていなかったのかというのも教えて頂きたいのですが。
東京電力:尾野氏
先ほどご質問に在った事と関連してるのかと思うのですが、シート自身はそもそもそれ自身が強度部材と云う事で強度を持たせて構造を保ってると、云う様なものではございません。
地盤の方を層の形に作りこんだ上にひいていると云う物ですので、そう云った物ですから、耐震強度で評価している、と云う事はございません。
おしどりマコ
わかりました、非遮水地に傾斜があると、継ぎ目にシートのずれが生じやすくなるのは良くある事ですが、放射性物質を含んだ水の遮水壁でも「耐震の検査をしなくていい」と云う判断をされていたのでしょうか。
東京電力:尾野氏
そのような考えでございました。
おしどりマコ
わかりました、ありがとうございます。
午前4時にも関わらづ取材は続きましてん!!
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