江戸の八百八町に対して、大坂八百八橋と言います。その名の通り、今でも大阪は橋の町、川の町、水辺の町なのですが、それを手軽に実感できる手段が
江戸時代から私設であった渡船は、明治以降市が関与を次第に深め、ほとんど直営になった1935年には渡船場31ヵ所、保有船舶数69隻(機械船32隻、手漕ぎ船37隻)、年間利用者は歩行者が約5752万人、自転車等が約1442万台を数えたといいます。戦災や架橋、モータリゼーションの進展で2008年には渡船場8ヵ所、保有船舶数15隻、利用者約208万人となりましたが、現在でも地元の人々の重要な足であることには変わりありません。
そのひとつである天保山渡船は、天保山(
また天保山渡船より少し上流、
どちらもいわゆる観光地ではありませんが、足を延ばして大阪の「水辺の町」たる所以を感じてみてはいかがでしょうか。
(参考文献: