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日めくり編集メモ 013

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わが家の庭に紫のアサガオが咲き始めました。他の色の種類だと赤、ピンク、柿、青、白とあり、さらに縁白や斑入り模様など、さまざまに私たちの目を楽しませてくれます。

小学生のときに観察日記をつけながら、アサガオを育てた方は多いと思います。種をまいてから4、5日たつと発芽し、さらに10日くらいで双葉が広がります。その間から本葉が出てきてだんだん蔓が延びてきます。蔓植物の成長力は強いといいますが、確かに棒といい柵といい何にでも絡んでいくのを見ると、感心してしまうほどです。だからこそ教材にも選ばれたのでしょう。

中国から入ってきたのは奈良時代といわれていますが、品種改良によっていろいろな花を楽しむようになったのは江戸時代から。花筒部が折れ曲がった台咲き種、雄しべが弁化して花が二重になった牡丹咲き種、花びらと葉が細くなった采咲き種などの変化アサガオが生まれました。一般的ではありませんが、根強い愛好家がいます。

アサガオは別名、牽牛花(けんぎゅうか)。七夕の時期に咲くので、かと思ったら違うようです。生薬として使うアサガオの種を手に入れるため、大事な牛を牽いて行き、それに替えたというという故事からとのこと。そんな貴重だったアサガオもすっかり、手軽に咲かせられる夏の風物詩となっています。
(参考文献:『日本国語大辞典第二版』小学館)

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