先日の東京オペラシティのコンサートホール タケミツメモリアルは、子どもの歓声に包まれました。演奏会が終わった後のロビーでは、動物の着ぐるみがサイン会を開いています。クラシック音楽の殿堂らしからぬ光景ですが、その動物たち――ズーラシアンブラスは子どもの圧倒的な支持を受けています。
今年で結成10周年を迎えるズーラシアンブラスは、横浜市にある「よこはま動物園ズーラシア」のユニークな金管五重奏団です。メンバーは指揮者のオカピをはじめ、ズーラシアの動物キャラクター。園内での演奏もあるのですが、コンサートホールでの演奏会もあちこちで開催しています。
飽きないように途中にちょっとしたギャグを入れたりもしますが、その演奏のレベルの高さは子どもたちだけでなく大人も虜にするほど。それもそのはず、動物の中は、シエナ・ウインド・オーケストラや東京交響楽団、新日本フィルなどの有名オーケストラやフリーの一流プレイヤーが演奏しています。
「音楽の素晴らしさを知る糸口に」と始められたズーラシアンブラス。結成10周年を迎える今年は、10月に相模大野と神戸の2ヶ所で「ズーラシアンブラス音楽祭」が開催されます。皆を魅了するその音楽に触れてみてはいかがでしょうか。