PTA会長就任を内諾したものの、PTAの活動について何も知らなかった私は、これまでのPTA議事録や配布したプリントなどを読もうと思いました。いまのうちに準備をして、4月からの任務開始からすぐに仕事を始めたかったからです。
しかし、守秘義務があるので、PTA会議室のなかに入るわけにも、気軽に現PTA会長や副会長に話を聞くわけにもいきません。役員選出委員会のマツモトさんも、次期会長が固まったせいか、もう任務は終わったという感じです。他の総務役員(会長のほか、副会長、会計、庶務の役職があります)は選出されておらず、私が会長になることが決まっているだけでした。
他の総務役員は次年度子供が6年生になる保護者から2人、それ以外は各学年から1人が選出されます(新1年生の保護者が総務役員になることはありません)。慣例では6年生の保護者2名が副会長、2年生から5年生の保護者より庶務、会計に各2名が就きます。
これらの役職もなかなか決まらないことがあるそうなのですが、皆さん、各学年の役員選出会議で選出され、現PTA会長や副会長らの立会いの下、すぐに決まりました。
それから約2週間後に臨時PTA総会が開かれました。総務役員を承認する集まりです。校舎のランチルームで開かれました。
私の子供たちが通う小学校のPTA規約「第2章 目的と活動」の「第3条」に、
「本会は、本校に在籍する児童の父母、あるいはこれに代わる保護者(以下、保護者といいます)と、本校に勤務する教員とが協力して、家庭と学校と社会での児童の幸福な成長をはかり、あわせて会員相互の親睦と教養の向上に努めることを目的とします」とあるように、PTAは校長先生をはじめ先生方全員と保護者(保護者の場合、PTAへの加入義務はありませんが、いまは全員がメンバーです)によって構成されます。会員数は350名以上です。
でも、ランチルームのキャパは30人くらい。こんなに狭くて大丈夫なのだろうかと思いましたが、毎年、10分の1以下の出席率だそうです。欠席者からは全員、議案の採択については会長に一任するという委任状を出してもらいます。
それにしても少ないな――私はちょっぴりさびしい気分になりましたが、これまで自分も臨時総会に出たことはなかったのです。
臨時総会は、現在の副会長の司会で、とくに異議が出ることもなく、拍手で終わりました。これで正式にPTA次期会長であることが公にされたのでした。
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