日傘はパラソルとも言いますが、これはラテン語のpara（よける）sol（太陽）から出来た言葉です。ローマ人は女性だけが日傘を用いたそうで、17世紀以降になると上流階級女性のおしゃれの道具となりました。

日本では、江戸時代初期の1675-90年ごろ、竹骨に和紙を張った絵日傘が大流行し、これは男女問わず使われていました。寛延2年（1749）には日傘禁止令が出たほど。殊に男性の使用が厳しく咎められ、その後女性の持ち物として定着したようです。

ツイッターでいとうせいこうさんが「男にも日傘があった方がいいよ、この陽射し」とツイートしたところ、話がどんどん進んで、いとうさんデザインのドクロ柄の男性用日傘が出来上がりました。なかなかおしゃれです。

ちなみに「傘」という漢字は象形文字。屋根の下に「人」が4つもありますが、これは骨組を表しているそうで、傘の中に4人いるわけではありません。4人入れるとなると相当大きな傘ですね。