9月に入っても暑い日が続きます。こういうときはのどを潤したいですね。いろいろ飲み物がある中で、懐かしさとともに思い出されるのがラムネです。ラムネとサイダー、どちらも無色透明ですが、その違いはどこにあるのでしょう。
語源はレモネード(レモン水)とシードル(リンゴ酒)からと異なりますが、どちらも中身は一緒の、風味付けした加糖炭酸水です。違うのは瓶の形状。サイダーが王冠の瓶なのに対して、ビー玉の入った独特の瓶に入っていないとラムネとは呼びません。もっとも最近は「缶入りラムネ」がありますが...。
サイダーは三ツ矢サイダー、リボンシトロン、キリンレモンのビール会社系列に加え、米国からのスプライト、セブンアップなど大手企業の参入が目立ちます。対してラムネは「分野調整法」によって中小企業が独占しており、ゆえにそれぞれの土地や会社ならではのラムネが楽しめるようです。
ラムネの美点をもう一つ。それは瓶が「究極のリターナブル瓶」であること。何度も繰り返し使うのは当然ですが、王冠もキャップもないのでそれがゴミになることもありません。去りゆく夏を惜しみつつ、ラムネを飲みたくなりました。
(参考文献:日本清涼飲料協同組合連合会HP、東京飲料合資会社HP)