11月28日投開票の沖縄県知事選挙で、仲井真弘多県知事が再選を果たし、県政の革新奪回はなりませんでした。沖縄県の選挙は保革の構図が残っていることでも知られますが、革新が勝つには3つの要素が必要なようです。
まず、第1に問題の争点が明確であるか。今回は普天間問題が最大の争点といわれてきましたが、伊波洋一前宜野湾市長が「国外移設」を主張したのに対し、仲井真氏は「県外移設」として、それはぼやけてしまいました。次に革新側が結集できるか。これについても今回の選挙では民主党県連の一部しか伊波氏の応援に回りませんでした。
3つ目は投票率です。今回は60.88%と、前回より3.7ポイントも減りました。これは県民の「選挙忌避」でしょう。本来、地方自治体の選挙はその地域の問題が争点になるはず。沖縄には経済、医療など問題山積なのに、外交・防衛というものまで判断しなくてはならないことに嫌気の差した部分もあるのかもしれません。
同日選挙の