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日めくり編集メモ 110

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きょう34日は「さんしんの日」です。これを提唱したのは、RBCiラジオ「民謡で今日拝(ちゅううが)なびら」のパーソナリティ上原直彦さん。さんしんとは、沖縄民謡を演奏する三味線のような楽器「三線」で、日本の三味線の先祖、あるいは親類ともいえるものです。

蛇の皮が張ってあるので「蛇皮線(じゃびせん)」と俗称で呼ばれることもあるものの、沖縄では「三線」あるいは「三味線」が普通です。中国の「三絃」が伝来したものですが、その時期は14世紀とも、15世紀後半から16世紀前半とも言われます。かつては琉球王府の中で美術工芸を司る「貝摺(かいずり)奉行所」で三線を製作していたことでも分かるように、工芸品、美術品としても高い評価を受けるものもあります。

 

一部の士族だけの持ち物だった名残でしょうか、現在でも三線を床の間に飾っている人は多いようです。沖縄戦ですべてが灰燼となっても、人々は米軍支給の缶を胴に、弦はパラシュートの紐を使ってカンカラ三線を手に歌い続けたといいます。県内の三線の総数は22万丁とも言われるほどで、奏者も老若男女幅広く、ジャンルも民謡にとどまりません。現在に至るまで、まさに沖縄人の魂の楽器であり続けているのです。

 

RBCiラジオでは「ゆかる日 まさる日 さんしんの日」と銘打ち、毎年この日に公開で生放送をしています。今年は19回目を数え、メイン会場は読谷村立文化センター。正午から午後9時まで、毎正時に時報音とともに「かぎやで(かじゃでぃ)風」を奏で、さらに一流の唄者が競演します。県内はもとより、関東や長野、兵庫でも関連イベントがあり、さらにメイン会場からはUstreamでも中継があるとのこと。優雅な三線の音色に酔いしれる一日になりそうです。

(参考資料:ゆかる日 まさる日 さんしんの日オフィシャルサイト旬刊・上原直彦「浮世真ん中」

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