東日本大震災で壊滅的な被害を受けた福島県南
その名の通り、埴谷雄高(本名:般若豊、1909-1997年)と島尾敏雄(1917-1986年)の文学館。ともに戦後文学を担った中核であり、思想家としても戦後社会をリードしました。いわゆる「文学館」という施設には似つかわしくないようですが、埴谷、つまり般若家のルーツと、島尾敏雄の両親の出身がともに
この
しかし、2人にまつわる貴重な資料や蔵書はどうなってしまったのでしょう。今は混乱の極みですが、被災している方々を何よりもまず優先し、その後に文学館の再建を果たして欲しいと思います。前述の《精神のリレー》とは、深い思索を前世代から受け継ぎ、次世代に手渡していくという埴谷の言葉です。同時にこの大災害の教訓も次世代へ渡さなければ。
(参考資料:南