マガ9editor's room

マガ9編集部発の情報やスタッフが書いたコラムを随時お届けします。

都知事選候補者は、原発&東京都のエネルギー政策についてどう考えている?

| トラックバック(0)

CIMG1328.jpg 3月23日(水)の19時より新宿アルタスタジオで「東京都知事選挙公開討論会が開かれそこに取材参加してきました社団法人東京青年会議所(JCI)の主催により開かれたこの討論会は、当初3月17日に予定されていましたが、大震災の影響で延期。選挙の延期を申し入れしていた、出馬を表明する候補者がそろわない、などの理由も重なり24日の告示前ぎりぎりに行われました。参加した候補者は、小池晃さん、渡辺美樹さん、東国原英夫さんの3人。現職知事の石原慎太郎さんは、主催者が声をかけているけれど「参加できるかどうかわからない」ということで、石原さんの席だけ空席のまま、討論会は進んでいきました。

 討論会では、いくつかの論点がありましたが、私がこの日是非聞きたい! と思っていたことは、「国がこれまで押し進めてきた原子力政策をどう考えるのか?」「エネルギーの大消費地域である東京は、今後どうするのか?」ということについて、候補者たちがどう考えているかでした。今回は公開討論会なので、記者に質問権はありません。司会の上杉隆さんが聞いてくれないかな〜と思っていたら、震災時の対応や電気の問題について議論が移ったとき、小池さんが自らこの問題について口火を切りました。

 

 

 小池さんは、「原子力を主とするエネルギー政策は見直すべき。震災時の対応においても(電気や電車の調整については)東電丸なげで都民はふりまわされている。都民のためのエネルギー政策をやっていくべきだ。太陽光発電、水力、風力などの自然エネルギーを考えていくべき」といったようなことを語った後に、他の候補者二人に「みなさんの考えもお聞きしたい」とふり、それに答える形で渡辺さんは「今すぐには無理だと思うけれど、長い目でみたら原子力から他のエネルギー政策に変えていく必要があるだろう。でも今すぐは無理」と、東国原さんは「原子力のメリットもあるがひとたび事故があると自治体にものすごい大きなダメージを与える。人々の暮らしも不安になる。脱原子力を考えなくてはならないだろう。自然エネルギーへの割合を高めていかせざるをえないだろう」というような考えを述べました。(小池さんのふり、ナイスジョブ)

  私の主観的な印象としては、小池さん、東国原さんの順番で「脱原子力、自然エネルギー政策」をすすめてくれそうに思いましたが、(渡辺さんは、「東京を経済特区に」とか言ってるから無理だろうなあ)JCIのホームページにUSTのアーカイブが上がっていますので、みなさんで確認してみてください。(46分〜54分過ぎまで、電気、原子力政策、水道水放射能汚染の対応について3人が語っています)。

 ところで石原さんはこの問題についてどのように考えているのか、最もお聞きしたい人なのですが、会場にはいらっしゃらないので、残念ながら伺えませんでした。その後ツイッターで、

@asahi_fukushima <http://twitter.com/asahi_fukushima> : 東京都の石原慎太郎知事が福島県災害対策本部を訪れ、佐藤雄平・福島県知事と会談しました。会談後、石原氏は報道陣に「私は原発推進論者です、今でも。日本のような資源のない国で原発を欠かしてしまったら経済は立っていかないと思う」。

 というようなツイートが3月25日にまわってきていました。アカウントは朝日新聞福島局の公式ですから、記者の前で本当にこのように喋ったのでしょう。

 では都民のみなさん、未来につながる賢明な判断をお願いします! 福島原発事故のあと、首都東京が原発推進の首長を選んだら、国際社会ははたしてどんな目で日本をみるでしょうね・・・。(選挙権のない横浜市民の水島さつきでした・・・)

 

 追記エネルギー問題に次いで気になるのは、築地市場の移転問題について。(ust:22分43秒〜)反対をしていたのは小池さん。東国原さんは議会や都民と議論をして結論を出す。渡辺さんは、資料を持っていないので今は判断できないとの答でした。今回、震災で90カ所以上が液状化して、有毒物質が地表に上がってきたそうで、それだけでも豊洲に市場をつくるなんて、言語道断ではと思ってしまうのですが・・・。この問題もいったいいつまで続くのでしょうか?

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://daily.magazine9.jp/mt/mt-tb.cgi/436