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「経済を動かす」被災地支援のかたち。

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 3月の震災後、サイト上に、いろんな形での被災地支援情報をまとめた「いま私たちのできること。」というコーナーを作りました。寄附する、ボランティアに行く、ステイ先を提供する…支援方法の選択肢が多ければ多いほど、たくさんの人たちがそこにかかわれるんじゃないかな、と思ったのです。

 で、その「選択肢」の一つとして、いま個人的にとても気になっているのが、被災地に「仕事をつくる」「経済を動かす」形の支援です。

 例えば、早稲田大学大学院(MBA)専任講師の西條剛央さんが立ち上げた「ふんばろう東日本支援プロジェクト」による、「被災者に重機免許を! プロジェクト」。被災者の方ががれき撤去などの現場で働けるよう、重機免許取得の支援をしよう、というものです。すでに第一弾の講習が終了し、その後も希望者が殺到、とのことで、講習などにかかる費用への寄附を募っています。

 それから、小規模ファンド運営会社の「ミュージックセキュリティーズ」が運営する「被災地応援ファンド」は、震災・津波によって大きな被害を出した地元企業の再建を、資金提供を通じて応援できる、という仕組み。一口1万円で、半額は寄附の「応援金」ですが、もう半額は特典や配当もある「融資」です。現時点では製麺会社、鮮魚店など11の企業へのファンドが展開されています。

 ちなみに、わたしもその中から3社(醤油蔵とコーヒーショップと酒蔵)を選んで、わずかながら出資させていただいています。選ぶのにさんざん迷って、最終的には単純に、自分が特に好きな製品を作っている会社を選んでみたのですが、事業再開の様子がサイトを通じて報告されたりと、ずーっと「つながっている」感覚を持てるのもなんだか嬉しい。お店が再開したら、絶対にいつか買いに行きたい、と思っています。

 支援は長期戦、とはよく言われることですが、そうであればあるほど、ものや労働力を提供するだけではなく、被災地の「経済」そのものを支えることはすごく重要になっていくはず。こんな形の「支援」も、選択肢の一つになればいいな、と思っています。

 ということで、それも含めて「いま私たちのできること。」ページ、先週更新しました。ボランティア情報も新しくしていますので(週末だけで参加できる活動もたくさん)、ご活用ください。(riyu)

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