3.11からちょうど半年のこの日、東京では、霞が関の経産省を人間の鎖で包囲するアクションや、代々木公園出発のエネルギーシフトパレードなども開催されました。そして、この新宿での「原発やめろデモ!!!!!」ですが、その前から警察の異様な干渉があったようで、デモコースの変更を余儀なくされました。本来であれば警察署ではその申請を受理しなくてならないはずです。「公共の秩序を保持するため」を理由としましたが、まったく異例で、おかしなことです。

結果、新宿繁華街を大回りするコースとなり、その中心地にいる人々とデモ隊とを分断しました。そればかりかこれと目をつけた人への不当逮捕が行われたのです。逮捕時の模様が映っているYouTubeなどの動画を見ると、警察官の異常に高圧的な態度が目立ちます。さらに「素人の乱」の二木信さんの逮捕の理由たるや「デモは車道を歩くことになっているのに歩道を歩いた」こと。微罪ですらないこのような理由での逮捕など、権力の濫用以外のなにものでもありません。

筆者もこのデモに参加しましたが、確かに尋常とは思えないほどの警官の数でした。権力側はいったい何を恐れているのでしょう。デモ隊とそれ以外の人が交流して反／脱原発の世論が広がることでしょうか。それとも6.11デモの時にアルタ前広場が大群衆に占拠されたことへの意趣返しでしょうか。しかし、このようなことで萎縮していてはなりません。次に開かれる大きな示威活動としては、19日に東京・明治公園で開かれる「さようなら原発5万人集会」があります。

（参考資料：9.11新宿原発やめろデモ!!!!!ホームページ）