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日めくり編集メモ 185

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いよいよ明日19日は、東京の明治公園で「さようなら原発5万人集会」。ライブや呼びかけ人らの発言の後、3方向に分かれてデモ行進をします。このような直接行動ではなくとも、議員への働きかけ、請願や陳情、そして投票によって政治的行動をすることは当然出来ます。しかし今回のデモこそ、参加者数が問われます。

3月26日に行われたドイツでの反/脱原発デモは、東電福島第一原発事故の直後ということもあって、ベルリンなど4都市で推計20万人を集めました。その直後のバーデン・ビュルテンベルク州議会選挙で与党が敗北し、メルケル政権は脱原発への政策転換を余儀なくされました。またその後のデモにも多くの人々が参加しています。数の暴力などという言い方もありますが、数が力であることも間違いありません。デモがドイツの政策に関与しているのです。

2007年10月1日の沖縄戦集団自決(強制集団死)をめぐる教科書記述問題や、昨年4月25日の普天間基地の国外・県外移設を求めるものなど、沖縄県民大会にも多くの人が集まります。140万県民に対して前者の参加者は11万6000人、後者は9万人余と主催者発表されました。そんなに多くないと異論を唱える向きもあるようですが、それこそ問題の矮小化です。政府はごり押しをしながらも、沖縄の声をまったく無視することはできなくなっています。

だからこそ権力側はデモに対して策を練ってきます。隊列を封じ込め分断し、脅したり宥めたり、最後には逮捕して参加者の自由を奪います。そして非参加者に、デモが危険であるように植え付けて意識的に遮断しようとするのです。明日の集会を狙ったかのように、先週11日の新宿デモでは12人もの逮捕者が。しかし今週の巻頭言にも引用された柄谷行人さんの言葉のとおり、「デモができることこそ主権在民の証」です。1人でも多くの人が集まりますように。

※ 明日19日は、このほか東京・代々木公園長野・南千歳公園名古屋・白川公園(公園名は出発地)でも反/脱原発のデモが行われます。

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