きょうで東日本大震災発生から1年。発生時の14時46分には各地で黙祷が行われます。
3月9日現在で死者は1万5854人、行方不明者は3167人。岩手、宮城、福島の3県で、仮設住宅や民間借り上げ住宅で暮らす被災者は約26万4000人。 避難者は全国で33万人以上に上ります。東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響で、福島県では県内外への避難者数が16万。被災範囲の広さとともに、想像を超えた被害者の多さにあらためて慄然とさせられます。
きょうは各地で、鎮魂と平和、原発廃絶など、死者を弔うとともに、私たちの未来へ向けさまざまな願いをこめた式典や集会、デモや行動が行われます。場所や時間の情報はマガ9の「日本全国デモ情報」などをご覧ください。追悼の日だから静かに過ごしてほしいという意見もあるようですが、行動に移す人もそうでない人も、それぞれの方法で追悼しているのではないでしょうか。
筆者自身は当初、膨大な被害に立ちすくむばかりでしたが、この1年、せめてとの思いで僅かながら救援物資の提供やボランティアなどを行いました。そして自分が受けなかった被害はまさに「幸運」でしかなかったのだと思い知りました。きょうは亡くなった人々への追悼と、何も終わっていないことの怒りを胸に、行動に参加しようと考えております。子どもたちの将来のためにも。