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日めくり編集メモ 285

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40年前のきょう5月15日は、沖縄が米国の施政権を離れて日本に復帰した日です。しかし15日とはなんとも中途半端な気もします。返還はなぜこの日になったのでしょうか。

1969年11月19日、米ホワイトハウスでの佐藤栄作首相とニクソン大統領による日米首脳会談で、核抜き、特別取り決めなしで1972年に沖縄を返還するとの合意がなされました。後に有事の際の核再持ち込みを認める密約が暴露されるこの交渉ですが、この時点では返還の日程は決まっていませんでした。

日本の新年度の区切りは4月からですので、単純になぜそうしなかったのかと思いますが、当時の米国の会計年度は7月からが新年度だったのです。この3カ月の差のちょうど中間が5月15日になるわけです。佐藤首相も、足して2で割る手法で知られた大野伴睦氏を引き合いに出してこれを認めています。

また、当時の日本側の外交文書には「special weapon(核兵器)の撤去は到底完了できない」との記述が。さらに航空自衛隊の配備も遅れており、日本は強く4月1日を言えなかったのではないかと我部政明琉球大学教授は指摘しています。5月15日は、日米の狭間で揺れる沖縄を体現する日だったのです。

(参考資料:「米の台本通り運ぶ 足して二で割った返還日」沖縄タイムス1972年1月8日付夕刊、「復帰を知る(2)なぜ5月15日?」OTVスーパーニュース2012年1月23日放送

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