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日めくり編集メモ 293

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お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんが、母親が生活保護を受給していたことでバッシングを受け、さらに他の芸人にも余波が。この「個人攻撃」の風潮に異議を唱えようという動きが始まっています。

この運動は、noiehoieさんが中心になっている「シビル・アクション・ジャパン(CAJ)」。5月27日、彼のツイッターでの発言から始まり、自身ですぐに立ち上げたのです。寄付を募り、一般紙の1面全面を使って「制度改正のために個人攻撃をする必要はない」という意見広告を出す趣旨で、目標額は5000万円。6月1日現在で、400万円まであと一息です。

 
河本さんを攻撃していたのが国会議員ということもあって尻馬に乗る人が多いのでしょうか。しかし、今回の件に違和感を感じている人も少なからずいることを示しています。中心になっているnoiehoieさんが、本名を明かしていないという点を攻撃する向きもあるようですが、自ら右翼を名乗り、抗議行動やデモ、さらにネット上では顔を見ることも出来ます。

 

CAJを取り上げた記事の中でnoiehoieさんは、2つの問題点を指摘していました。1つは、財政再建において「弱者から削られる」ことは圧倒的におかしいということ。もう1つは、国会議員が議場の中から外の一般人を名指しで血祭りに挙げる異常さ。そしてそれに喝采を送る民衆。これは右翼も左翼も関係なく、私たちの民主主義が問われている問題です。

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