沖縄・東村高江のヘリパッド(オスプレイパッド)工事再開後、沖縄防衛局(沖防)はクレーンを使っての作業を強行してきました。最近小欄が、この話題ばかりになってしまって恐縮ですが、事態がそれほど緊迫しているのです。
7月19日、クレーン車を使った作業が突然始まりました。建設予定地「N4」の地盤に敷くための砂利を吊り下げたクレーンのアームの下には反対する住民たちが。あまりにも危険な工事に、筆者はユーストリームを見ながら怒りがこみ上げてきました。今朝の琉球新報に、この業者は「人の上は通していない」と話したと書いてありますが、映像で確認すれば、住民の頭上を通過していることは明白です。
筆者は、この前日に東京・新宿で行われた、非戦を選ぶ演劇人の会ピースリーディングvol.15「私の村から戦争が始まる?沖縄やんばる・高江の人々が守ろうとするもの?」を観たところでした。東京から遠く離れた沖縄の小さな村で、正義とはかけ離れた人権無視の状況が続いている。これを一人でも多くの人に知ってもらいたいというスタッフ、出演者の思いのこもった佳品でした。しかし、昨日の今日です。
オスプレイの沖縄配備は8月と言われています。これに間に合わせるために工事を強行してきたのでしょうか。しかし、沖防の真部朗局長は2年前の住民説明会で、配備を確認し次第住民に伝えると約束したにもかかわらず、未だに口を閉ざしたまま。このままでは全国でオスプレイが飛ぶのです。この高江の件を、「どこかで起きていること」ではなく、「ここで起きていること」と考えなくてはなりません。
※ IWJ OKINAWA4では、高江からの中継を行っています。ぜひ注目してください。