1954年のビキニ事件から58年。第五福竜丸以外の被災漁船乗組員のその後を追ったドキュメンタリー映画『放射能を浴びたX年後』は9月15日から公開されますが、それに先立ち、トークショーが東京・夢の島の「第五福竜丸展示館」で開かれます。
ビキニ水爆実験で被曝した第五福竜丸はあまりにも有名ですが、これ以外の漁船の被害やその後の全容は未だに不明です。856隻と記録される被災漁船のうち、270隻が高知船籍。1985年頃から、高知の元高校教師・山下正寿さんと生徒たちが漁民の聞き取り調査を続け、その実態を探ろうとしています。
日テレならば日曜深夜(月曜午前1時頃)、という目立たない時間に放送される「NNNドキュメント」。1970年に放送を開始し、NNN系列のテレビ局29局が42年間に約2100本を制作しました。この『放射能を浴びたX年後』は今年1月に放送され反響を呼びました。制作したのは愛媛県松山市の南海放送です。
同局ディレクターの伊東英朗さんは、8年前から聞き取り調査を記録し、『わしも死の海におった』などの番組を作りました。今回の企画では、第五福竜丸展示館主任学芸員の安田和也さんと伊東さんのトークから、第五福竜丸以外の被災状況、水爆実験による被害の広がりや被曝の影響などを考えていきます。
※ 日程は2012年8月22日(水)18時30分から20時30分まで。参加費は800円。定員は70名のため事前申し込みが必要です。申込先は猿田さん(ウッキー・プロダクション)電話03-5213-4933 ファクス03-5213-4934 メール x@x311.info