オスプレイ配備に揺れる沖縄で、米海兵隊員が強制わいせつ致傷で逮捕される事件が起きました。在沖米軍は不祥事の度に綱紀粛正すると言いながら、その実効性に疑問符がつきます。
容疑者は21歳の海兵隊伍長で、背後から女性を襲って転倒させ、わいせつな行為をして、けがをさせたとされます。米兵の不祥事は、沖縄では珍しくありません。19日付の琉球新報社会面にはこの記事の隣に、自動車に体当たりしてきた米海兵隊員が逮捕された事件も報じられています。
米海軍省と海兵隊本部の報告書によって、在沖海兵隊基地では2010年10月以降の1年間の性的暴行事件が67件に上り、発生率が米国内の基地の2倍であると判明しています。性被害は申告されにくく、これも氷山の一角なのでしょう。多くの県民が米兵の犯罪に怯えているのが実態です。
米総領事に対して仲井眞県知事も抗議しているこの事件ですが、東京で発行されている新聞を見ると小さくしか扱っていません。それでも各紙が伝えている中、なぜか朝日新聞にはこの記事が見当たりませんでした。こういったところにも、本土と沖縄の温度差を感じずにはいられません。