ピースリーディング『私(わん)の村から戦争が始まる〜沖縄やんばる・高江の人々が守ろうとするもの〜』が、5月の伊丹、7月の東京に続いて、11月6日に沖縄・北谷町で上演されます。
故井上ひさしさんらが立ち上げた「非戦を選ぶ演劇人の会」の制作で、内地での2公演はともに盛況でしたが、いよいよ沖縄での公演が行われます。プロデューサーは北谷町生涯学習プラザ館長の今郁義さんが務め、演出はウチナー噺家の藤木勇人さん。吉田妙子さんや津嘉山正種さんなどベテラン俳優も出演する豪華版です。
今公演では演出とともに出演もする藤木さんは、東京公演に出演した際、「沖縄にいる自分も知らない高江の実情を知り、衝撃を受けた」 と、沖縄での公演を計画。その後のオスプレイ配備で、我が物顔に沖縄の空を飛び回る現状を受け、脚本の清水弥生さん、瀬戸山美咲さん、坂手洋二さんによって書き直しも進めています。
そして何より、沖縄防衛局と作業員の工事強行の襲来に、高江がずっとさらされていることを忘れてはなりません。 高江の現状は「知る」べきところから、「行動」すべき段階なのかもしれませんが、まずは、ここからです。藤木さんはこうも語っています。「生活と闘いが同居する高江の実情を、舞台を通して知ってほしい」と。
(参考資料:「高江の闘い 朗読劇に 藤木さん来月上演」沖縄タイムス2012年10月7日付)
※ 公演は11月6日午後7時から北谷町のちゃたんニライセンターで。入場料は一般1000円、高校生以下500円。問い合わせ先は同センター=電話098(936)3492。