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日めくり編集メモ 355

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歌舞伎を観劇に行くと、車椅子のカメラマンを見かけることがあります。福田尚武さん。歌舞伎役者を半世紀撮り続けています。現在坂東玉三郎さんの写真展「華麗なる歌舞伎の世界」が東京で開催中です。

学生時代からカメラを始めた福田さんは、1963年、日大芸術学部の学生のとき17代目中村勘三郎さんの許しを得て、舞台写真家の道を歩み始めました。35年前からは劇場で販売するブロマイドの写真を手がけていますが、40代で糖尿病を発病。1996年に両足を切断する手術を受けましたが、車椅子を操り、現在でも現役です

田さんは玉三郎さんの写真集『坂東玉三郎 舞台』を出しているくらいですから、その魅力を余すところなく表現する美しい写真が並びます。歌舞伎は当然のこと、演劇や中国の昆劇でも活躍する玉三郎さん。人間国宝となっても挑戦する心を忘れず、来年3月には沖縄の組踊にも主演するとのことで、今から実に楽しみです

んやりとしか見えず、視力の低下にも悩まされているそうですが、心眼で見ている感じと語る福田さん。撮影に数日かけて納得のいくカットに辿り着くそうです。今回の展覧会は豊島区制施行80周年を記念したもので、「区民ひろば南池袋」と「区民ひろば南大塚」の2カ所で、1030日まで開かれています(28日は休み)。

※ 区民ひろば南池袋(南池袋3-5-12、電話03-3984-5896)、区民ひろば南大塚(南大塚2-36-1、電話03-5976-4399)。ともに無料。

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