ミュージシャンで、ボ・ガンボスのボーカルだったどんとが亡くなって、今年で13年。沖縄・南城市玉城にある八角堂で「1/27☆どんとの命日フルムーンPARTY!」が開かれます。
どんと(本名:久富隆司)は1962年岐阜県大垣市生まれ。京大進学のため京都に移り住み、この地で「ローザ・ルクセンブルグ」を結成。NHK 「Young Music Festival全国大会」で金賞を受賞、セブン-イレブンのCMに出演するなど人気バンドになりました。将来を期待されていましたが、メンバー間の音楽志向の違いから1987年に解散し、どんとらはボ・ガンボスを立ち上げました。
“ボ” はミュージシャンのボ・ディドリーから、“ガンボ”は米ニューオーリンズ地方のごった煮スープのこと。結成直後から全国で年間100本を超えるライブを行い、動員は急上昇。1989年にはレコードデビュー前にも拘らず中野サンプラザ2DAYSを成功させるなど、その認知度は高いものでした。ボ・ガンボギャルと呼ばれる派手な恰好の女性ファンも多く、どんとの独特なMCも人気でした。
1994年、どんとはボ・ガンボス脱退を表明し、翌年沖縄へ移住。ソロとして活躍を始めましたが、2000年訪問先のハワイで脳内出血のため死去。37歳の若さでこの世を去った彼は現在でも惜しまれています。「1/27☆どんとの命日フルムーンPARTY!」は、満月に合わせた瞑想、法要、そして皆でどんとの歌を歌いまくるパーティーの3部構成。どんとの魂も一緒に歌っていることでしょう。
(参考資料:「ROCK FILE」vol.5 1989特別版 日本ロックバンド完全事典 JICC出版局)