大阪・鶴橋といえば西日本最大のコリアンタウンです。去る24日、ここでレイシスト(差別主義者)による反韓デモが行われましたが、その際に中学生までがヘイトスピーチに加わっていました。
この日、日章旗や旭日旗をこれ見よがしに林立させ、「殺せ、殺せ」と韓国・朝鮮人排斥を連呼するレイシストが鶴橋の町を行進しました。このデモは「日韓国 交断絶国民大行進」という名がついていますが、韓国への抗議ではなく、ひたすら在日韓国・朝鮮人への罵倒がコールされるばかり。彼らを、ここで記すのが憚られるような侮蔑語で罵る人々は、むしろ誇らしげでした。
耳を塞ぎたくなるヘイトスピーチに対し、立ち上がった人たちもいました。「ACAN(アカン=排外主義と戦うネットワーク)関西」と「友だち守る団」が良識ある人々に呼びかけ、「仲良くしようぜ」「わたしの友人に手を出すな」などのプラカードを手に、差別反対を訴えました。しかし、あまりに耐え難いヘイトスピーチに、多くの人が涙を浮かべ、苦悶の表情を浮かべていたのです。
さらにヒートアップしたレイシストの中から、女子中学生が「鶴橋大虐殺を行います」と絶叫する段に至っては、行きつくところまで行ってしまったように感じました。このような民族差別丸出しのヘイトスピーチに、私たちは何ができるでしょう か。もはや眉を顰めているだけでは何も解決しません。見るもおぞましいレイシストたちに「NO!」を突きつけなくては、次にくるものは一体…。
(参考資料:「【大阪・鶴橋】「民族差別はアカン」 排外主義者にカウンター」田中龍作ジャーナル2013年2月24日)