マガ9editor's room

マガ9編集部発の情報やスタッフが書いたコラムを随時お届けします。

2013年2月アーカイブ

尖閣問題などをめぐり中国との関係が悪化する中、まるで戦争を心待ちにしているかのような週刊誌の見出し。第2次大戦前、国民の戦意を煽ったメディアを思わずにはいられません。

人類の遺物や遺跡を通じてその変化や活動を研究する考古学。これに対し「考現学」は現在あるものを観察研究するものですが、広島市現代美術館で「路上と観察をめぐる表現史—考現学以後」と題された展覧会が開催中です(4月7日まで)。

2月9日、コリアンタウンといわれる東京・新大久保で、レイシストのネット右翼によるヘイト・デモが行われました。これ自体恥ずべきものですが、一方、一般市民などに対しての彼らの嫌がらせを防ぐ動きがありました。

現代音楽というとっつきづらい世界の第一人者ですが、一方『ゴジラ』の映画音楽を作曲したことで親しまれている音楽家伊福部昭。今日2月8日は彼が亡くなって7年が経ちます。

 先日、渋谷アップリンクで開催された、映画『アルマジロ』(ヤヌス・メッツ監督)上映後のトークイベントに行ってきました。

 現在、アップリンクほか各地で上映中の映画『アルマジロ』は、アフガニスタンでの戦争の最前線・アルマジロ基地に、NATO率いる「国際治安支援部隊(ISAF)」の一員として派遣されたデンマークの若き兵士たちに密着取材したドキュメンタリー。兵士たちのヘルメットにカメラを取り付けて撮影したという、銃弾が飛び交う音までをも捉えた生々しい映像は、あまりの「リアルさ」ゆえに、逆にそれがノンフィクションであることを忘れそうになります。また、営舎に戻った兵士たちがミーティングを終え、シューティングゲームに興じたりする、「戦場の日常」ともいうべき様子にも、なんとも不思議な気持ちにさせられました(マガ9レビューはこちらから)。