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日めくり編集メモ 423

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劇場、ライブハウス、雑貨店が集まる、若者文化のメッカ東京・下北沢。その中心である小田急線下北沢駅が地下化されたことで、街の様子がどうなるのか、少々心配です。

下北沢は、渋谷から井の頭線で4駅、新宿から小田急線で6駅と繁華街にも近く、庶民的な商店街や近隣の大学、さらに多数の小さな劇場やライブハウスなどが雑多で活気ある街を形成しています。いわばそのゴチャゴチャ感が街の命のはずですが、先月23日に小田急線の駅が地下化され、併せた形で駅周辺が再開発が進み、その「らしさ」の喪失が危惧されています。

筆者が仕事をしている東京・神保町も「らしさ」のある街でしたが、かつては見かけなかったコンビニや居酒屋などのチェーン店が目立ってきました。今後このまま「繁殖」していくのでしょうか。どこへ行っても見かける派手な看板は、街の景観を均一化させ、その町の「文化」をも根絶やしにするかのよう。筆者はここで、新自由主義的グローバル化との類似性を考えました。

便利さと安さを追求するためには大量生産・消費と集約化が求められるため、その土地のものを買わず、地元の店も使わなくなります。結果的に農工業が空洞化して地元がシャッター通りとなっても、一旦味わった便利さと安さを追求する人がまだ多ければ、その挙句コミュニティは崩壊するでしょう。街の成り立ちは、市場の論理を超えたところにあると信じたいのですが…。

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