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日めくり編集メモ 435

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長嶋茂雄さんと松井秀喜さんへの国民栄誉賞贈呈式が5日、巨人×広島戦前の東京ドームで行われました。しかし筆者には、野球が政治によって利用されているようで、見るに耐えませんでした。そもそも、なぜ今?

国民栄誉賞第1号は、1977年に受賞した王貞治さん。通算ホームラン世界記録756号を達成したことを受けたものでしたが、その当初から、「政権浮揚を目的としたものではないか」「贈られる側のものではなく、贈る政治家側の賞だ」という批判がありました。その後、前内閣まで20件ありましたが、現在の第2次安倍内閣では、3月の納谷幸喜(大鵬幸喜)さんに続く立て続けの授与です。

その式典も首を傾げざるを得ないものでした。まず行われた松井さんの引退セレモニーはまるで前座のよう。日米通算で2600本以上のヒットと500本以上のホームランを記録し、大リーグワールドシリーズMVPを獲得した大打者の引退ならば、少なくとも彼単独でセレモニーを開くべきでしょう。また、体が不自由である長嶋さんを式典で長時間立たせるなどの、配慮のなさも目立ちました。

そして何より、安倍首相のはしゃぎっぷりには呆れるばかり。長嶋さんがバッター、松井さんがピッチャー、原辰徳・巨人監督がキャッチャー、そして首相は球審を務めましたが、なんと背番号「96」の巨人ユニフォーム姿でした。審判がそんな姿でおかしいのはもちろんですが、当人が「96代の首相」だと釈明していても、憲法96条改定を暗示させる厚顔無恥な手法に唖然とするばかりです。

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