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日めくり編集メモ 439

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沖縄は5月15日で、本土「復帰」41年。復帰の日も沖縄は土砂降りでしたが、まるでその日を再現したかのような天候の中、「政府の沖縄施策糾弾! 5・15集会&デモ行進」が那覇市内で行われました。

デモの名前にも謳われているとおり、沖縄を切り捨てた日を「主権回復の日」として祝い、基地固定化とオスプレイ配備をすすめ、さらに改憲へ狂奔する安倍内閣。しかもこのタイミングで橋下徹・日本維新の会共同代表が「従軍慰安婦は必要だった」「米兵は沖縄の風俗業をもっと活用せよ」と発言するなど、沖縄への差別意識はもはや剥き出しになってきました。

政治家だけではありません。15日付の沖縄タイムス「大弦小弦」によれば、日台漁業協定に抗議した与那国漁協のブログには、無理解とともに差別的な書き込みが寄せられたということです。オスプレイ配備に反対する東京行動の一団にはヘイトスピーチが浴びせられるなど、このコラムの表現を借りれば、「かつてない逆風の中、復帰の日を迎えた」のかもしれません。

それでも、全国の人々と連帯し、基地のない平和な沖縄を目指そうと運動は粘り強く続きます。この平和行進も36回を数えました。先述の15日はプレ行進で、16日の全国結団式の後、17日から19日にかけて3コースに分かれて沖縄本島中南部を回り、19日昼に宜野湾海浜公園に到着。14時からは同公園屋外劇場で「5・15平和とくらしを守る県民大会」が開催されます。
(宮古・八重山では18日または19日のいずれかに行われます)

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