原発問題や震災被害者の救済、沖縄の基地問題、北海道での米海兵隊による実弾訓練再開…。住民の意見をほとんど無視して強行する国の施策が最近とみに多くなっている気がしませんか。
北海道・矢臼別演習場での、米海兵隊による実弾訓練が15日、再開されました。11日の場外での着弾事故を受けて中止していたものの、僅か4日での再開に地元からは抗議の声が上がっていますが、その声を無視しての強行。米軍には法的権限が及ばず、別海町など地元自治体も「国の専権事項だから」と抗議に及び腰。反発する地元に無力感が漂っていると報道は伝えます。
このところ、地元自治体や住民の抗議もものかは、知らぬ顔で施策を強行する、逆にのらりくらりとそれをかわして講じなくてはならない施策を行わないケースがあちこちで目立っています。原発や基地に関する問題はいうに及ばず、震災被災者の救済ですら、強行にせよ怠業にせよ当事者の意見を聞かぬままの役人のやりたい放題。民主主義ならぬ「官」主主義が横行しているのです。
役人は無視できる限り無視して時間稼ぎをし、地元が疲弊してあきらめるのを待っているとしか思えません。先日発覚した、水野靖久復興庁参事官の「左翼のクソども」「白黒つけずに曖昧なままにしておく」などのツイートは、民衆を蔑視した役人の傲慢さをさらけだしたものですが、前述の、住民の意見を無視した強行/怠業からすると、これは氷山の一角と考えるべきなのでしょうか。